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1、書かなきゃやってらんない。ひとりっ子の終活Pが母の看取りに動き出した。これから続く方へ書き残します。

先日母の緊急入院が決まって、唐突に始まった看取りへの道。これはもう書かなきゃやってらんない、と思ったので、新しいマガジンを作ります。一応時系列に書く予定ですが、情報が交錯しているので、話が前後するかもしれませんが、

人生、そんなもんです。

寛容に見守っていただけると嬉しいです。

今朝6:40に家電がなりました。取らなくてもわかります。実家の父からです。診断されていませんが、認知症が始まってます。

父:病院行きたいんや。(いや、朝早すぎるし)
私:うんうん。今日月曜日やもんな。午後から行こな(面会は14:00~16:00の間の15分間だけ)
父:いつ迎えに来てくれるんや?
私:今洗濯してるから、終わったら電話するわ
父:ああ、そうか。急がんでええけどな。
私:昨日、晩御飯食べた?(昨日も聞いたけど、何度も同じことを聞いて整合性を確認する)
父:食べたがな。
私:朝ごはんは?
父:これからや。昨日の焼きそばとサンドイッチがテーブルに残ってる。(ああ、昨日、冷蔵庫に入れときよーって言うたけど、やっぱりわかってなかった。この時期常温で一晩おいておくのはマズいんよ)

先週、母が「食欲がない、2キロ痩せた」というので、「ん?それはちょっとまずいぞ」と思い、泳がせていたのですが(泳がせるなって)、ちょっと気になったらしく母一人でかかりつけ医に行ったそう。黄疸が出ているので、詳しい検査ができる近所の診療所を紹介してもらい、翌日母に付き添いました。

母は、87歳です。高齢になってから体重が短期間で落ちるのは、放置しておくとマズいです。何か病気が隠れている可能性が高いので、しっかり検査してもらった方がいいと思います。

診療所で検査してもらったところ、これは大きな病院に行った方がいいということで、すぐ予約を取ってもらい、翌日母と朝から病院へ。

朝ドラ「虎と翼」が終わった頃に病院に入ったので、8時20分ぐらいです。その日、病院から出たのは、夕方4時半ごろでした。マジで1日がかりで総点検です。付き添いでも非常に体力が消耗することがよくわかりました。

即日入院となった母とともに、担当医の先生(めっちゃ若い。多分20代後半)から病状と治療方針についてお話がありました。非常にわかりやすい説明でした。

担当医:「膵臓と肺に影が見られます。生体検査をしてみないとわかりませんが、おそらく悪性腫瘍だと思われます。もしこれが、転移であれば、ステージ4なので、手術はできません。もしこれが転移でなければ、手術で取り除くことは可能ですが、開腹手術となり、体に大きな負担がかかるので、ご年齢を考えてもあまりお勧めできません。緩和ケアの専門医をご紹介できますが、どうしますか?」

私と母は顔を見合わせた。

ああ、こうやって、突然やって来るんだ。命の期限。
終わりを意識せざるを得ない。
悪性腫瘍、ステージ4、手術、緩和ケアなどなど。
これは、看取りへの序章が始まったということだ。

私:「こちらの病院では、緩和ケア病棟はないのですか?」
担当医:「専門病棟はありません。専門医をご紹介できます。」
私:「このままいけば、余命はどのぐらいですか?」

ズバッと聞いてみた。

担当医:「年齢を考えると、もう手術をせずに穏やかに余生を過ごされるのがいいのではないかと思ったのですが、お母さまのお顔を拝見したところ、お元気なので、今すぐどうこうということはないと思います。ただ、来年は難しいかもしれません。余命をここではっきり申し上げることは難しいですが。」

ざっくり半年ぐらいということか。来年はないかもしれないということだが、癌の末期は、病状が急変すると聞くので、予断は許されないなぁ、と思っていると、母からまさかの発言が。

母:「先生、手術してください。一か八か手術してもらえませんか?」

いや、一か八かって、丁半博打やないんやから。

母は、モヤモヤするぐらいなら、手術してもらった方がいいという。担当医は私の顔を見たので、「母の意思を尊重します」と答えるのが精一杯だった。

いや、まって。マジで。ちょっと気持ちと頭が追い付いてないよ。

今、この局面で重大な選択を差し迫られるのは、非常に辛い。まだ父にも伝えていないので、かえって母の着替えやらなんやらを持ってこないといけないし、ちょっと頭を冷やそう、と思った。

父に話をしたら、案の定、

「難儀やなぁ。あんなに元気に毎日自転車で走り回ってるのに、なんでやねん。困ったなぁ。」

と言った。ほんまに困ったなぁ、しか出てこない気持ちが痛いほどわかる。普段元気で活発な人ほど、病気や日常の大きな変化についていけないのだ。終活のプロである、私ですら、その場では、母の意見に従ってしまった。

病院では、いまだに面会時間が制限されている。人生の晩年、会えない状態が続いていいのか?ただ病室で寝てるだけでは、よくなるどころか、精神的にまいってしまいそうだ。

もはやコロナ禍でもないのに、どうして土日は面会不可とか、厳しい制限があるんだろう。

釈然としない思いを抱えて、今日午後から父を連れて、母の面会に行ってきます。

続く。

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終活プロデューサー(終活P)🌻終活とは終わりを意識して生きること。池原アニー充子
終活って、ひとりでやろうとすると、途中で挫折したりします。趣味:終活って言ってる終活プロデューサー(終活P)の私を頼ってください!多分お役に立てると思います。