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107.「介護」は、「家族」ではなく「となり」だからこそ成立する。親の介護は子がしなければいけないという思い込みを手放そう~全集中★エンディングノート講座

「親の介護は子がして当然」という思い込みが、結果的に介護離職を増やしてしまう、という現実。もう、目をそらしてはいけないんです。


🟩思い込みを手放す「親不孝介護」


先日、親不孝介護というNPO法人となりのかいごの川内潤代表が書かれた本を読みました。

そして、なんというタイミングか、巡りあわせか、著者である、川内代表とのインタビューに同席させていただけるという幸運に恵まれました。1時間を超える密度の濃いインタビューに直接触れることができ、ものすごく勉強になったし、今現在87歳がん手術後退院した母と86歳認知症父の介護でバタバタしている私も、マインドセットをしなければならないな、と改めて気づかされたお話ばかりでした。

インタビューの全文は、下記で無料で読めます↓↓

🟩介護休業は高齢者のためにならない?!

「介護休暇・休業が増える」「介護のために在宅勤務(テレワーク)をしやすくする」といった企業のバックアップは、一見、賞賛されるべき対応だし、素晴らしい企業であると思えるのですが、(実際そういう体制を整えてくれるのは非常にいい会社だと思います)川内代表曰く、

これらを良い事として大手のメディアが発信している時点でまだまだだなと思ってしまいます。

NPO法人「となりのかいご」代表・川内潤さんのインタビューより

えええーーーー!どういうこと!?

それが高齢者のためになるんだったらいいんですけど、ならないですからね。

NPO法人「となりのかいご」代表・川内潤さんのインタビューより

マジで?!高齢者のためにならないって、一体っ?!

こういうことを理解している専門職の私たちでも自分の父親や母親に同じ考え方で関われるかというと、それは正直難しいと思います。
なので、根本的に家族で介護するというのは無理な構造になってるんですよね…

NPO法人「となりのかいご」代表・川内潤さんのインタビューより

現場のこと、高齢者のことをよく理解している川内代表のようなプロですら、

家族で介護するというのは無理な構造になっている

とおっしゃっているのに、家族の介護を担う現役世代の子どもが多すぎる件。

🟩家族だからこそ、適度な距離感を

家族だと、元気な時の親御さんの姿をよく知っています。だからどんどん老いていく現実は受け入れ難い。初動も遅れてしまうし、気合と根性でその場を乗り切ったとしても、所詮対処療法だから、本質的な解決策にはなっていない。これこそが、家族を介護する際の足かせになっているということなんだと思います。

家族だからこそ、見えない本質。
家族だからこそ、見たくない現実。

家族がどっぷり介護にはまるような生活を送るのではなく、「となりのかいご」のような介護のプロに実務を委ねて家族は、良好な親子関係を続けるために適度な距離感を取って関わることが大切だと川内代表はおっしゃっています。

家族と言えども、別人格。たとえ子どもでも、親の人生や健康の責任を取ることはできない、ということをしっかり認識する必要がありそうです。

川内代表は、親の介護と向き合う際に、

1.親のためにしてあげたいことなのか
2.自分の不安を解消するためにしたいことなのか

NPO法人「となりのかいご」代表・川内潤さんのインタビューより

を切り分けて考えられる余裕を持つことが大事とおっしゃっています。親のためだと思ってやっていたことが、いつの間にか、自分の不安を解消するという目的になっていないか?ここは、よくよく立ち止まって考えないといけないことだと思いました。

エンディングノートに介護の希望を書く前に、ご家族さんとお話をされた方がいいと思います。勝手な思い込みで「施設に」「在宅で」と決めてしまわず、とても大切な事なので、しっかり関係者全員でお話をして欲しいなと思います。

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