見出し画像

犬の話 |エッセイ


うちには
アン・モミ・ポンタ・おしみ
という名のポメラニアンがいる。
なぜこんなにミドルネームがたくさんあるのかと
いうと、保護犬だからである。

アンは私がつけた名前
モミは預かりボランティアの人がつけた名前
ポンタは救助した人が呼んでた名前
という訳で、名前がたくさんある。

先代の犬も保護犬で、ポメラニアンとチワワのミックスの美顔犬だった。
預かりボランティアの人が
「ひめ」と名づけたため「ひめ」だった。

保護犬が初めてだったので
名づけられ名前を改名するのは忍びなく、
「ひめ」を続行したが、本当は違う名前で呼びたかった。
それを踏まえて、モミとポンタは
ミドルネームにするという方法に行き着いた
という訳だ。

ちなみにアンは3代目で
1代目は私が幼稚園の頃、
ペットショップで買ってもらったポメラニアン。この時、ペットショップというものに何の疑問も持っていなかったが、
成長するにつれペットショップが苦手になった。

値札をつけられてた子犬を見ると悲しくなる。
値引きされてる犬は全匹つれて帰りたくなるけど
そんなことは叶うはずもないし、そのまま去るのが辛い。
勝手に見捨てた気持ちになる。
この時代の私は、ペットショップで動物を買うなんてどうかしてる!と思っていた。
ペットショップで犬を見ながら
「この子、安くなってるよ」
「この子がほしい!」「高いからだめ!」
などと言ってる声を聞くだけで普通に泣けた。

そんなこんなで犬が好きなのに、ペットショップに行くのが嫌いという状況に陥り
「それなら保護犬は?」と母が持ちかけてきたことにより、2代目であるひめを迎えることになった。

アンは保護犬にしては割とお気楽犬だった。
後ろ足をちょっと引きずるが病気もないし、
人を怖がらない。

推定5歳と言われてやってきたが、
おしみ家かかりつけ医に連れて行くと
「こりゃ10歳はいってるね」
と言われた。
リアルエスターである。

確かに、毛が薄く情けない婆さんのような表情だったので、5歳ではないか…という感じだった。

しかし、しばらくすると毛はモフモフになり、表情も若々しい。
とても10歳には見えない。
アンは5歳のポメラニアンとして返り咲いた。

モフモフのアンを連れて病院へ行き、
「毛がモフモフになりました!散歩でも走り回ります!やっぱり5歳でしたかね」
と言うと、
「毛がモフモフだろうと、走り回ろうとも10歳は10歳!歯が10歳!」
と断言されてしまった。

確かに歯は抜けてるけど…!若く見積もって10歳って結構いってる。

これが2015年末のことなので、
もう8年は経っている。
すると今は、推定18歳ということになる。
確かに最近は散歩でダッシュをキメなくなったが…

散歩中にすれ違う人には必ず
「かわい〜!赤ちゃんですか?」
と聞かれるほどまだキャピキャピだ。
本当に当時、10歳だったのか、
私はいまだに信じていない。


(PS:もうバレてるかもしれませんが、うちはポメラニアン教です)


おしみ
1998年3月生まれ、AB型
甘いものは、しょっぱいものを美味しく食べるために食べます。
極楽に生きたい!


この記事が参加している募集

スキしてみて

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?