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優しすぎる上の者 |エッセイ


そろそろ、転職して1ヶ月ほど経つ。

まだ火曜日!?信じられない!!
明日も仕事だ、早く寝なきゃ…
疲れすぎて、土日遊べない…
ということもなく。

もはや、もう金曜か〜と言う感じだし、
仕事終わりの平日でさえ遊びに繰り出せる。
今日は金曜だが、明日も仕事してください、
と言われてもそんな嫌ではない。
まあ暇だしやってやるか、
くらいの余裕の持ちようである。
(絶対そんなこと言われないというのも、余裕を保つ上で重要な条件だ)

あの頃の金曜日の喜びは感じられないが、
そんなことは全然気にならぬ快適さ。
ありがたや。

そして何より、私に仕事を教えてくれてる人が
優しすぎる。

前職では
入社1年目、まともな先輩がおらず
これ作ってと設計図を丸投げされ、独学・自己流で仕事をし、
2年目からは新人教育をやらされたし、リーダーもとらされていたので感覚がおかしいというのも否めないが、それにしても優しすぎると思う。

丁寧すぎて、
「もう十分!分かりましたから!大丈夫です!」と途中で止めたくなるほどのレクチャー。

そして、
初めてとは思えません!
センスがすごいです!
いいですね〜!完璧です!
と、もうそれ以上やめてぇぇ〜
と危機を感じるほど褒めてくる。

普通に質問したりすると
「すごく良いことに気がついてくださいました」
とまた、褒められる。

Slackでは、
その絵文字どこから持ってきた!?
というような、ものすごいポジティブで騒がしい絵文字をバリエーション豊富に付けてくださる。

「お手隙でしたら、この仕事に着手していただけませんか?」
などと、とんでもなく丁寧に仕事依頼してきたりもする。
ご指示いただき感謝ですよ、と思いながら
“承知しました”スタンプを押している。
アンタから指示がなけりゃ、
こっちは一生お手隙なんだよ。


こちらが
「チェックお願いします〜!」
と送ったものに対しても、めちゃくちゃリアクションスタンプを押してデコってくれる。
私は”承知しました”しか押してないのに…
今日なんて、くるくる回ってピカピカ光るカービィがついていた。

訂正してくれたり、ミスを指摘してくれる時でさえ、
「〇〇ですごくいいですね!でも〇〇なので、少し訂正が必要です」
と、とても分かりやすく指摘してくださる。
否定だけは絶対にしない。
良いところを言ってから、理由を述べる。
新人教育のマニュアルでもあるのだろうが、
それにしてもこんな完璧にこれができるなんて
凄すぎるナァ、、と感心している。

その反面、
「そんな気を遣われなくても辞めないので大丈夫ですよ。パワハラだ〜なんて騒ぎませんし…」
という気持ちもある。
そんな褒められても、別に何にもお返しできませんよ(⌒-⌒; )💦
といった感じだ。
あまり親しくない人に、急に1万円程度の誕プレを貰ってしまった感じに似ている。
ありがたいけど、どうしよう、みたいな。

会社も、上司という立場も、色々大変なんだなぁ…と謎の立場から日々痛感している。

何はともあれ
あの時、仕事を辞めてくれた過去の自分、
あの時、面接を受けてくれた過去の自分に
感謝!感謝!である。

今の生活、気に入ってます!とても極楽なので!
と教えてやりたい。



おしみ
1998年3月生まれ、AB型
甘いものは、しょっぱいものを美味しく食べるために食べます。
極楽に生きたい!


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