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Android落としただけなのに

これまでの人生、
予期せぬハプニングによりスマホと
お別れをしてきた。
今回は、1番最初にサヨナラした
Androidの話を書こうと思う。

あれは忘れもしない、
高校の卒業式前日のことだ。

体育館で卒業式の予行が行わるとのことで
列になって移動していたが、
トイレに行けなくなるかもと焦った私は、
先ほど行ったばかりにもかかわらず、
トイレへと駆け込んだ。

世界一早いトイレを心がけ、
高速!高速!!と思いながら
用を足し、流した瞬間
携帯も流れてしまっていた。

何もかもが高速だったので
自分自身よくわからなかったが、
不幸中の幸い、
携帯は流れきらずに詰まり、
半分は姿が見えていたため
引っこ抜き、拾うことができた。

先ほどもトイレに行っていたので
水はほぼクリアだったことも功を奏した。

だが、汚いには変わりない。
私は個室から出て
すぐさま手洗い場でスマホを洗った。

個室から出るや否や
携帯を洗い出す私を見て、
「ちょっ!なに携帯あらってんの?!!?」
と周りの友人たちがざわついた。
防水のスマホなど登場していなかった時代
だったので無理もなかった。

「トイレに落としちゃって!!!!!
 汚いから!!!」
と、私が弁解する中、
「それでも壊れるって!!!」
と友人が止めていた矢先、
ここまでなんとかついていた携帯の画面が
フッと暗くなり、電源がつかなくなった。

しかし、すぐさま卒業式の予行に
向かう必要があったため、
なかなかのハプニングが起きたが
とりあえず携帯を拭き、
ポケットに入れ、我々は列に戻った。


「卒業証書、授与。A組〇〇〇〇。」
「はい!」


予行が始まった。
春とは言い難い気温で、
体育館はとてつもなく寒かった。

周りの子たちのようにカイロを
フル装備すべきだったなぁ
と悔やんでいると、
不思議なことにどんどんポケットが
暖かくなるではないか。

スマホが熱を帯び始めていた。

それから、
これは爆発するのでないか…
というレベルまで発熱し
触れるのが困難な温度に達した。

しかし、体育館が寒すぎたため、
なんとか暖を取る方向で対応した。
(その後調べてわかったが、
水没した携帯は爆発することもあるそうだ。
超危険なので、みなさん離れるように!)


そして、予行を終え
スマホを確認してみると、
熱は引いており、普通のスマホに戻っていた。
だが、電源はつかなかった。

その後、周りの人々のアドバイスにより、
3日間は触らず乾燥剤の入った袋に
Androidを入れ乾燥させることにした。

よって残念なことに、
翌日の卒業式に
私はスマホなしで挑むこととなった。

周りが、
これから会えなくなるね…ハイチーズ……
と写真を撮り合う中、私だけ、
撮らない?と聞かれた時にのみ参加する
乞食のような人間となっていた。

また、より不幸なことにその翌日は
実家の引っ越しの日であった。
地図も見れないため1人での行動は
非常に危険だった。

高校を卒業し、
一人前になろうとすべき段階でありながら、
親からひとときも離れないように
親の背中を追いながら生活した。

ちなみに、結果的に乾燥させたスマホは、
数日後に確認してみても
電源がつかず壊れていた。
そして、親の休みに新しいスマホを
買いに行こうという話になったが、
1週間ほど携帯のない状態が続くこととなった。

遊びに行こうも、
新天地のため道もわからず
下手に出歩くことができなかったし、
待ち合わせも失敗すると会うことすら
できないためこの1週間はじっとした。

トイレをするときには携帯を落とさないように
本当に注意をしよう!!!

また、
その数年後に急いでバイトに
向かおうとした際、
私はまたスマホを
トイレに落としてしまった。

だが前回、
どうすれば故障せず済んだのかを
調べ尽くしたので
トイレから携帯を拾いながら、
"今度こそ助けてやる。"
と声をかけた。

手順としては、
まず電源を切り、スマホを洗った。

それから、
ジップロックに携帯を入れ、
バイト先へと向かい、
とついた瞬間に厨房で乾燥剤を数個拝借し、
ジップロックにインして数日放置した。
こちらは無事に成功し、
完璧な水没回復術を手に入れた!

だがしかし、
携帯とトイレの相性はベリーバットなので、
持ち込まないのが吉。

さはら
1997年9月生まれ
ハーフ
座右の銘は晴耕雨読
万年フリーター

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