心に絆創膏
好きな人からの誠意のある「大好き」は、私にとって「生まれてきてくれてありがとう」と同義語。
だから旦那さんとその家族、友達に「大好き」を言われると、ほろりとしちゃう。
否定されるばかりの子供時代。親からもらったものは、呪いの言葉。私の存在自体が悪いものだと思った。
ただ、言ってほしかっただけなのに。「大好き」って。
だから都合が良くても、条件付きでも、自分を犠牲にしても、その”一言”のために、自分がしたくないことをたくさんした。家族にも、友達にも、彼氏にも。 結果、裏切られて、残ったものは寂しさ。
私の中の小さなMaiは、20年以上も手当ての方法を知らないまま心を守った。
旦那さんに出会って初めて、人に「心を開く」という意味が分かった。彼とその家族と友人は、私を無条件に受け入れてくれた。
彼らが私の心に絆創膏を貼ってくれたり、包帯を巻いてくれたりする。人に「心を預ける」ってこういうことなんだ。
誠意のある「大好き」は支柱だ。呪いの言葉をはねのける力がある。小さなMaiが救われていく。やっと自分が愛したい人から、愛してもらえるようになった。
私はもう、ひとりぼっちじゃない。いらない子は、誰かにとって必要な子になれたのだから。
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