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真心のこもった愛情は、最高の治療薬

虐待死。親殺し。

そんなニュースを見ると、「もしかしたら、ここに名前が載るのは自分だったかもしれない」とよく思う。

ニュースを追っていくと、悲しい生い立ちを持った人もいる。自分を重ねながら思うのは、人は人を頼って、愛情のある場所に身を置くことが大切。

人を頼れないのは孤独だ。孤独のままだと良くない方に進む。ギャンブル、お酒、性行為、自傷など。そうなると、他者にも依存して悪循環になる。

私は親に○されると思ったこと、親の死を望んだことも数えきれない。

今、私が楽しく安全に生きられているのは、辛い時に助けてくれて支えてくれた人たちのおかげだ。20年言えなかった「助けて!」を言えて良かった。

親と離れてからは、自分の嫌な部分にも直面した。言い訳、不満、嫉妬。黒い感情を出し切ったあとで、親への恨みよりも愛してもらえないのが悲しいと気がついた。

旦那さんや周りがどれだけ自分を思ってくれても、私は愛情を信じられなかった。でも無理にポジティブになったり、言い聞かせたりする必要もなくて、ちょっとずつ「この人は私を思ってくれる」という確信のピースを集めていけばいいんだと思う。

使い古されたありきたりな言葉だけど、愛情で人は変われる。

愛してもらう、ってのは、相手に合わせて自分を犠牲にすることではない。まず自分の弱さを知って、人に「助けて」と言うことから始まると思う。黙ってても誰も助けちゃくれないし、愛してもくれない。言葉にして、行動して初めて、悪循環の流れが変わると思う。

私が人に求める安心や信頼は、私のしたいことや意見を聞いてくれて、応援してくれること。泣きたい時や甘えたい時に、腕を広げてくれる人がいること。ひとりぼっちじゃない。

そんな愛し方をされると、自分自身への接し方も変わる。10年くらいかかったけど、「私なんて」と言うことがなくなった。

人を頼る。愛情の多い場所に身を置く。親は選べなかったけど、真心こめて私を愛してくれる人は、私が選べる。


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