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"課長"という言葉、職位・職責・職階のうち、どれに当てはまる?

「課長に昇進したけれど、権限と責任ってどうなるんだっけ? これって職位?職責?職階?」

責任ある役割を引き受けることになると、自身の権限と責任をしっかり理解する必要が生じます。このとき初めて、職位、職責、職階の違いに触れる方もいらっしゃるでしょう。

普段、これらの違いをあまり意識しないで仕事をこなしていますが、改めてそれぞれどう異なるのか見ていきましょう。


"課長"という言葉は職位。職責や職階ではない


職位とは、その人が担う立場や役割を指します。たとえば、事業部長、部長、課長などが職位の例です。営業職や開発職なども含まれます。

近しい言葉に"役職"という言葉がありますが、これはその組織における立場の名称のことを言います。言い換えると「立場(役職) + 役割 = 職位」と表現することもできるでしょう。


職責とは、職務における業務内容や責任範囲を指します。"職位"のように立場や役割を指した言葉ではありませんが、結果的に近しい内容になることもあります。

たとえば、

  • 課長の役割として「目標達成に向けたチームマネジメント」など(=職位に該当)

  • その仕事内容は「業務の進捗管理」「部下の育成・評価」など(=職責に該当)

と定めることができるでしょう。
見てお分かりの通り、これらはあくまで抽象度の違いと言えます。


最後に職階とは、組織における階級を表します。仕事内容や責任範囲などを分類して定めたランクとも言えます。その組織における指標となるため、昇格や昇給の目安として定めることが大半です。

同じく、従業員のランクを指す概念に"等級"があります。「能力」「職務」「役割」を軸として序列を作り、従業員のランク分けを行うものです。「職階」は仕事・責任の重さで定められますが、「等級」は能力や役割などに基づいて決定されます。


ここまで職位・職責・職階の3つの違いを見てきました。まとめると「職位」は立場や役割を指し、「職責」はその職位に就いている人が担当する業務内容やその業務に対する責任を表し、「職階」は従業員を階層化する仕組みとなります。人事担当者が人事制度を改訂する際など、これらの違いを理解しておくことは非常に重要であり、必要な知識です。

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