早期抜擢の功罪とは?
最近、「20代で課長職」というタイトルの報道を目にします。
特に年功序列の色濃い大企業が早期抜擢に取り組むことは、多くのビジネスパーソンにとってセンセーショナルなニュースとして映ることでしょう。
しかし、早期抜擢にはメリットとデメリットの両方が存在します。
早期抜擢は、組織の活性化や若手のモチベーションアップにつながる!
代表的なメリットの一つは、組織の活性化です。
依然として年功序列の文化が残る組織では、能力が高くても年齢的に上位のポジションにつけないという課題があります。
こうした組織において、優れた若手人材を適切なポジションに配置することは、チームの強化につなげることが期待されます。
また、若手社員のモチベーションアップにも繋がります。
特に成長意欲の高いZ世代にとって、早くから活躍の場があることが期待できれば、動機づけられるものです。
さらに、若手でも早期に上位のポジションを目指せるという評判は、魅力的な入社の動機となり、優秀な若手人材の獲得にも繋がるでしょう。
ただし、早期抜擢には思わぬリスクもある
このように早期抜擢はさまざまな効果が期待できますが、デメリットも存在します。
例えば、年功序列が強い組織で最も問題となるのは、「年上・先輩なのに部下」という問題です。
仮に、皆さんが早期抜擢され、年上や先輩社員を部下として持ったとしましょう。
こうした"年上・先輩部下"はどんな気持ちになるでしょうか。
一概に言えないところもありますが、可能性として"年上・先輩部下"は不満を感じることでしょう。
結果として、早期抜擢された皆さんに対して厳しく接したり、チームの調和を乱したりすることもありえます。
さらに、抜擢後にうまく活躍できなかった場合のリスクもあります。
期待されて抜擢されたものの、チームを運営できずにチームメンバーが離職するという事態も起こりえます。
結果として、本人の自信喪失につながることもしばしば。
これ以外にもさまざまなメリットやデメリットが存在します。
こうしたメリット・デメリットが考える中で、早期抜擢を行うべきか否か?
その組織の状況によってさまざまで、正解はありません。
ただ、デメリットを最小限に抑えてでもメリットを得る価値があるのかどうかを考えることが重要だと感じています。
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