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プロデューサーOの独り言 映画製作の現場日記と映画レビュー

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NETFLIX『サンクチュアリ-聖域-』、 アマゾンプライム『MAGI天正遣欧少年使節』主演 野村周平、 他、プロデューサーをやっています。
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#映画感想

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実

この三島の映像をニュース番組で、

ノーカットでオンエアしていたのは、

80年代後半だっただろうか。

三島は室内に充満する青臭さの臭気に顔色も変えず、

言葉にも出さずに、

「諸君の熱情だけは信用する」

コトバで武装はしているけれど、
一緒に市ヶ谷に行くほどの迫力や覚悟は感じなかったので、

信用するという言葉に留めておいたのだろうか。

信用された人たちひとりひとりへの、

総括のインタ

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Fukushima 50

Fukushima 50

さまざまな意志は強く感じる作品。

後半の流れは、下記のように言われても仕方ない。

昭和は、
原爆を落とされたまま、
特攻をさせたまま、

平成は、
震災もそのまま、
放射能もそのまま、

令和も?
コロナもそのまま、、、。

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ミッドサマー

ミッドサマー

勝ちに不思議あり、
負けに不思議なし。
は、
故野村克也氏の言葉。

映画の興行に当てはめると、
大ヒットに不思議あり、
惨敗に不思議なし。

本作のコロナウイルスにも負けないヒットに関しての不思議を2点ほど。

1 疑い

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わたしは分断を許さない

わたしは分断を許さない

本作を観る前は、
分断を許さないというのは、
格差や差別を許さない、
あるいは、
それに繋がる偏った考え方などを許さない、
そんな内容だろうと予想していた。

少し違った。

【大きい主語ではなく、小さい主語を使わなければ、真実は見えない】と監督の堀氏。

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レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル

『ぼくらの7日間戦争』風に観るか、
『デトロイト』や『シティ・オブ・ゴッド』風に観るか、

その岐路にある@フランス、@世界中、というように観客に選択肢を与えるように優しく描いてある。

ゴム弾を子どもに命中させて、
オロオロするオトナたち。

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パピヨン

パピヨン

ドガとの強固な友情、
監獄の状況、
看守の非道さ、
セリフに頼らずに魅せていた(記憶は曖昧)マックィーン版。

こちらは、セリフもディテールも、
しっかり描いているが、
立ち込める臭気のようなものが伝わってこない。
理由のひとつはカメラ。
しっかりとしたFIXの絵は悪くないが、
手持ちカメラが追う人物のバランスが良くないので、迫力が伝わって来ない。
簡単に言うと芝居を追えていない。

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工作 黒金星と呼ばれた男

工作 黒金星と呼ばれた男

南北問題、核開発疑惑、韓国大統領人事、

38度線を行ったり来たりするあらゆる問題を

アクションやサスペンスに逃避し過ぎず

ロレックスとネクタイピンに収斂させた腕はさすがです。

JSA、シュリ、シルミド、山の頂上を取り合いする作品などなど、

書き切れない、見切れない程たくさんありました。

いずれの作品も傑作、名作です。

なぜ傑作、名作が多い?

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アルキメデスの大戦

アルキメデスの大戦

軍人の誇りとするものは必ず小児の玩具に似ている。
とか、
なぜ軍人は酒にも酔わずに勲章を下げて歩かれるのであろう?

芥川龍之介

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天気の子

天気の子

昭和世代の胸ぐらを掴まれている気がしていたけど責任取れって逃げんなよって銃口を向けて撃ってくるんだもんなーあにきー。

雷神の 少し響みて 降らずとも われは留らむ 妹し留めば

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米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー

米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー

カメジローの口を封ずる事はできるかもしれないが、

虐げれられた幾万大衆の口を封ずる事はできない

by瀬長亀次郎。

米国は不当逮捕による刑務所への強制送致、市長の座を強制剥奪等、あらゆる弾圧妨害を行いながら、カメジローを下記のように分析していた。

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マーウェン

マーウェン

先日まで横須賀美術館で開催されていたセンス・オブ・スケール展。
精巧に作られたミニチュアの数々、その中でも映画館のミニチュアがあまりに凄くて、他にこういうミニチュアの展示を常設してる美術館はないか検索していた矢先でした。

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よこがお

よこがお

ピカソの風変わりな絵は、
対象物をいろんなアングルから見たままを、

平面のキャンバスに描いているそうだ。

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メランコリック

メランコリック

銭湯で起こるスプラッタムービーでもなく、
奇抜なホラー映画でもなく、
サスペンワハハ、、、
めちゃくちゃ楽しい笑えるアクションエンタメ作品でした。

以上

もうちょっと具体的に?
はい。

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