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【目印を見つけるノート】380. スイーテスト・タブーとは

久しぶりに読み返していました。
くらもちふさこさんの『海の天辺』。

くらもちふさこさんといえば、
『いつもポケットにショパン』、
『A-Girl』、
『アンコールが3回』、
『東京のカサノバ』、
『いろはにこんぺいと』辺りはもう読みふけりました。別冊マーガレット(通称別マ)は中学高校通して愛読者でしたが、くらもちさんの作品は特に何度も繰り返し読みました。

「恋」というものを教わったといってもいいです(教わるものではないですけれど)。

どれも一筋縄ではいかないのです。恋の対象になる男子との間には(基本は男女の恋になります)しばしば高いハードルがあります。
そして主人公の女子は恋以外の自分もまだ固まっていないところがある。なので、いろいろなできごとにつまづいたり傷ついたりしながら、生まれた恋を大切に育てていくのです。
その過程が日常生活とともにとても細やかに描かれていますし、まわりの人もキャラが立っている。中学生から遠く離れて見ても、あのとき読んだ感情がよみがえってきますので、改めてすごいと思いました。

今は子どももそのような漫画を読んでいますので、たまにご相伴に預かりますが、ちょっと違うのです。

さて、
『海の天辺』は、ものすごく簡単にいえば、中学生の女子と理科の先生のラブストーリーです。
大人と子ども、教師と生徒、それがまず大きな壁ですし、主人公を好きな同級生たちやライバルもいて、衝撃的な事実もあります。そして、一緒にいられる時間は限られている。
学校の四季の中で、ときには傷ついて、それでも心のつながりを深めていくさまが私には涙が出るぐらい感動的でした。

主人公を人魚姫になぞらえているセンスも最高です。

教わったのですが、
恋ってなんだろう、とはいまだに自分ではっきりとした概念を持ってはいないのです。熱を持って、相手とのつながりをひとつずつ築こうとする「はじまりのサイン」なのかなぐらいに思っています。

そしてそれは、そんじょそこらにゴロゴロ転がっているものではないとも。

ちなみに、『アンコールが3回』のラストのシーンにも泣きました。

アンコールが3回、いいですね。まぁ、なくても、客電がついても少しぼーっと待ってしまう感じが私は大好きです。

⚫今日の1曲

ちょっと大人の感じもしますが、
この曲を。

SADE『Sweetest Taboo』

タブーって、女性の声(実際がどちらかでも)に似合う言葉ですね。もっとも甘いタブーって、どのようなものでしょうね😉
noteであまり恋愛のことを読んでいないなあ。
今度ときめきそうなものを探してみます。

それではまた、ごひいきに。

尾方佐羽

追伸 亀戸天神なう(古)。アブハチもろもろですねえ。

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