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【目印を見つけるノート】1199. 『七月大歌舞伎』よもやま観覧記(2)

さすがにきのうの暑さには閉口しました。

さて、きのうに引き続き結局歌舞伎で3日書くようになりそうな今日この頃です。

くどくてすみませんが、私は決して事情通ではございません。演目を見て決めるタイプですが、ハンカツウもハンカツウ。
ただ好きだというだけで書いていますので、お見知りおきを。
(口上)

ところで、
歌舞伎といえば、和服姿でシャンとして、1等席でお弁当を予約して幕間にいただく。幕間ならばお酒もいただけますーーなどという観覧のしかたもあるわけです。通で粋ですが、それを通すだけの袖がありません😁
実際、和服の女性が髪飾りを『木挽町広場』で現地調達している姿も見ました。

ただ、私などはさほどお値段の高くない、そして高さは高い席で見るのが普通ですので、普段の出で立ちでまいります。そのような同輩も多いですし、海外の方も結構いらっしゃいますので、気楽に行って楽しむのがいちばんだと思うのです。

さて、夜の部ふたつめの演目は
・神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)ーめ組の喧嘩
です。

め組の喧嘩の話は前に書きました。
芝大神宮(当時は芝神明社)で起こった力士と鳶(め組)の大喧嘩。去年当の芝大神宮でこの説明文を見て私は度肝を抜かれました。血の雨って……どんな喧嘩やねん😨

そして、こちらが実際の事件の証人であり下手人?として本当に流罪になった半鐘です。

実際の事件をもとにした演目です。主役の辰五郎を演じる市川團十郎さんは芝大神宮にお参りされたそうです。

観る方としたら、それはそれはワクワクでした。

いやぁ、力士の堂々とした振る舞いっぷりや、トップの四ツ車大八の渋い敵役姿も見事でしたね。こういう言い方は何ですが、敵役が堂々としていないと、ヒーローも活躍できないですね。
決戦に臨む辰五郎が妻子に暇乞いをしようとする場面がよかったです。それまで冷静にしていて、妻が「このままでいいのかい」と言ってもふて腐れた風にしていたのが、いよいよ決意を明らかにする。
忠臣蔵の大石内蔵助を思い出しました。

決戦の場は圧巻の一言。
気合いを入れて進むめ組の皆さん、それはたいそう勇ましく鯔背(いなせ)でカッコいいです。団体戦?の場面も、「ケガしちゃわないか」とハラハラするほどの立ち回り。(お芝居で)ケガした人をバンッ!と板に乗せて運んでいくシーンは、「痛っ(>_<)」とこちらが声を上げそうなほどでした。鳶が梯子に次々と昇って立ち回る曲芸のようなクライマックスは素晴らしいものでした。どうして手を使わずに登れるんでしょうか。

武士の斬り合いではなくて、喧嘩です。体躯だけでなく権力という力を持つ輩に全力で向かっていく江戸っ子の喧嘩の「心意気」に魅了された演目でした。

見ていたらお腹が空いてきて、幕間にコンビニおにぎりをむしゃむしゃと食べました。

演目のふたつめでござんした。

歌舞伎座の入口ではイヤホンガイドや筋書の販売をしています。私はあらすじを知っている演目があるときに行くことが多いので、試したことがないのです。観ることに集中したいというのもあります。
ただ、イヤホンガイドがあれば理解する助けになりますし、筋書があれば後で反芻(はんすう)することもできます。そこから興味も広がるのではないかと思います。
筋書は次に来たときに入手してみようかな。
私も分からないことが多くて、もっと知りたいですから。

歌舞伎座のしつらえは、常にある舞台ですので観客にとっては至れり尽くせりです。
観客以外も利用できる木挽町広場を見れば近々の舞台写真を販売していたり、冷やかしているだけでもたいへん楽しい。飲食もお財布の事情によっていろいろな選択肢があります。客席への誘導も丁寧で、移動も楽です。もちろん、海外の方への案内も万全。私の真後ろにいた海外の方々、とても楽しんでいるご様子でした。

エンターテインメントのハコとして、これだけ整っているところはなかなかないと思います。

それでは、
明日は3つめの演目でいきましょう。

ここまでお読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

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