小笠原 太一|ソーシャルデベロッパー

一級建築士&ソーシャルデベロッパー|社会課題解決×建築|建築家の為の自主事業の…

小笠原 太一|ソーシャルデベロッパー

一級建築士&ソーシャルデベロッパー|社会課題解決×建築|建築家の為の自主事業のはじめかた|無人ホテル&無人店舗の開発|上海でメガモールと創意園と呼ばれる工場改修の開発と設計→福岡移住|【長崎坂宿】長崎の斜面地空家を順繰りに改修中|プロジェクトデザイン@小笠原企画

マガジン

  • 建築家の為のマーケティング入門

    知ってるか知らないかだけで10倍差がつく! 建築家は誰かに設計を依頼して貰わないとはじまらない 誰かに依頼してもらうにはどうすれば良いか?を基本的なマーケティングの技術を踏まえて建築設計者向けに解説します

  • 長崎坂宿開発日誌

    長崎の社会課題である斜面地空き家を一軒一軒順繰りにホテルや店舗に再生しています。

最近の記事

リスクを最小限に:ビジネス思考で不動産を活かす方法

資産家でもない普通の人が建物を使って何かする 土地建物は高い おそらく身の回りにある一般的に流通しているモノの中で最も高額なものだ 経験もなく、特に資産も持たない普通の人がいきなり銀行に行って不動産を買いたいから融資をしてくれと言っても中々貸してはくれない 建物を使って何かしたい普通の人は先ずは手持ちの資金で始めてみる必要に迫られる 日本の空き家率は将来3割にもなり建物の3軒に1軒は空き家だ 試しに不動産サイトを覗いてみたら近所でも普通乗用車くらいの値段で中古住宅が

    • 設計事務所経営のヒント:継続受注の重要性と成功事例

      設計事務所は受注産業だ 受注産業が安定する為には、継続的な受注が必要だ 継続的な受注とは? ・税理士事務所による顧問契約 ・印刷業界だと毎年のカレンダーやノベルティ受注 継続受注やサブスク(顧問契約など)が出来ない限り、受注産業の経営は安定しない(例外は需要が強く供給が弱い時だけ) 僕が聞いた設計事務所の成功事例 ある老舗設計事務所は地方総合病院から継続受注。敷地内に10棟規模で建物が建っているので増築と建替えが発生する 10年単位で計画的に設計業務が発生との事

      • 一軒一軒、未来への変革:長崎坂宿が拓く地域再開発

        はじめまして(そうでない方も)、一級建築士の小笠原ともうします。 現在は福岡で建築を中心にしたプロジェクト全体の企画やディレクションを行なう小笠原企画の代表をしています。福岡へは5年ほど前に上海より移住してきました。上海では大型の商業施設の開発や古い工場をオフィスへコンバージョンをする創意園と呼ばれる建物群の設計や開発をしていました。 この投稿では2018年から取り組んでいる自主事業である「長崎坂宿」の取り組みについて紹介できればと思っています。 晴天の霹靂~2020年3

        • 建築家の為のマーケティング入門: なぜクライアントがあなたに問合せしてきたのか?

          設計事務所でいう『集客』とは何か? それはつまり『問合せ』だ そしてこの『問合せ』を増やさないと設計の『受注』は増えない 問合せの数を増やす事がゴールだ そしてそのゴールで注目すべきポイントはお客さんが今居る(いた)状態だ つまり、今(過去)いるお客さんに答えがある だから集客は「問合せしている理由」から考える なぜ『あなた』に『問合せ』してきたか? 例えば、 ・SNSをみた ・知合いに紹介して貰った ・以前からの知合い ここをもっと深掘りする SNSの何をみて、どん

        リスクを最小限に:ビジネス思考で不動産を活かす方法

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        • 建築家の為のマーケティング入門
          3本
        • 長崎坂宿開発日誌
          6本

        記事

          コロナで誰も泊まりに来なかったのに斜面地の空家を1軒ずつ改修して5軒まで増やしたハナシ

          こんにちは 長崎の斜面地空家をコツコツ改修して宿泊施設やテナントなどに改修している小笠原と言います 活動の記録はtwitterでも発信していますので良かったらフォローしてみてください 先日、過去の投稿を漁っていたらコロナ禍で一番苦しかった時期に敢えてアクセルを踏んで開発を進めた投稿が出てきたので、誰かの参考になればと思ってnoteにまとめておきます 2021年9月 色々あったけど補助金も降りて資金の目処もつけて工事開始できることになった。今から思うとこの時無理して開発し

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          『地方でインバウンド向けビジネスするなら』注目している市町村3選

          【地方でインバウンド向けビジネスするなら】 注目している市町村3選 ①広島県廿日市市 ②滋賀県大津市 ③岡山県玉野市 インバウンド復活にあわせて、個人的に注目している地方都市です。需要の面では間違いのない地方都市です。この地域でのインバウンド向けビジネス(民泊や飲食、サービスなど)は中々面白いんじゃないかと個人的には思っています ①広島県廿日市市 世界遺産の厳島神社を抱える地方都市。厳島神社に行った事ある人はわかると思うが欧米人がものすごく多い。広島市、錦帯橋のある岩

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          日本のリゾート未来予想:ポジショニングの重要性と現実の競争

          ポジショニングが全てだと思ってる私は、実は日本のリゾートの未来にはちょっと悲観的だ 日本のリゾートといえば 日本でリゾート地と言われるとパッと思い浮かぶのは沖縄だ 透き通った海に白い砂浜、南国感漂うリゾートの代表格の沖縄は日本人が憧れるハワイよりも近くて日本語が通じるという事もあって大人気だ 私のところでも沖縄で開発したい・しているという方からよく相談がある インバウンドから見た沖縄のポジション 一方、インバウンドの面からみた沖縄はどうだろうか? アメリカ方面の人だ

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          長崎市はウォーカブルシティ?:地形制約が生んだ新しいライフスタイル

          ここ数年、長崎に通うようになって何となく不思議だった現象の自分なりの解答がみつかった 長崎市は日本の他の都市(地方)と同様に人口が減っていて若者流出、高齢化率も大変高い さらに箱物行政が続き市の抱える借金はどんどん膨らみ、光熱費も九州の他都市に比べても割高で、ぶっちゃけ住むのは割と過酷な状況だ 観光都市で潤ってるような印象があるかもだが実際には観光規模で言うと福岡の1/10程度で福岡、大分、熊本、鹿児島の次くらいでこれもイマイチ さぞや街中は某地方都市の様にシャッター

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          建築と人生:超就職氷河期世代の建築士のキャリアの変遷

          私は今年40代中盤になる就職氷河期世代だ 延床400㎡〜3000㎡くらいの中規模の設計から実務のキャリアをはじめられたのは、今から思うと辛い下積み時代の中では割と良かったのかも知れない その後、20代後半で独立すると仕事がなくて(下請けするのも嫌で)50㎡前後のインテリアの仕事が中心になった 食っていけなくて、自分の仕事をたたみ 30代で上海に飛ぶと一転して単位が100m単位になって延床10万㎡の商業開発&複合開発のマスタープランの設計が中心になった スケール感の違いに

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          建築家の戦略:マネタイズのヒントを見つけよう

          好きな設計を仕事にするのは簡単。パソコンさえあれば開業出来る 問題はそれで稼げるか?生活できるかどうか。つまり『マネタイズ』である 『マネタイズ』とは価値を換金する作業。設計はどのマネタイズと相性がよいかを考える マネタイズの方法は様々 【マネタイズの基本は4ステップ】①何を売るか? ②誰に売るか? ③どこで売るか? ④どうやって売るか? みんな最後のどうやって売るか?ばかり考える。 どうやって設計を売るか=依頼をしてもらうかという事ばかり考える。ここから始めると

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          田舎の民泊に人は泊まりに来るのか?地方民泊3つの課題

          自然豊かな昔ながらの風景の残る里山で民泊はじめたら儲かるんじゃないか? 田舎の空家は問題になってるというし、立派な一軒家が100万円以下で手に入るって聞いた事あるし 地方の空き家で民泊をすれば、地方の空き家対策になるしさらに地域にも観光客がお金を落としてくれて一石二鳥でしょ なんて考えてる人が沢山いる いくつか超えるべきハードルがあるので以下に記す ①移動の問題 日本は諸外国に比べると大変にインフラが整っている。ほとんどすべての場所まで鉄道で移動ができる。また本数は少な

          田舎の民泊に人は泊まりに来るのか?地方民泊3つの課題

          未来の建築家へ:プロジェクト完遂の重要性と経験蓄積

          設計事務所に新卒で勤めてもう事務所を辞めたいと思ってる若手へ 担当させてもらってる物件があれば絶対に竣工までは勤めた方が良い 基本設計〜実施設計〜見積り調整〜現場監理〜竣工まで、通しての経験は途中で辞めた場合とでは経験値が圧倒的に違う バラバラで断片的だった知識が一つに繋がるような感覚 石の上にも3年みたいな時間で区切るのはナンセンスで、合わなければ直ぐに職場を変えるというのも勿体無い 途中で辞めるとまた振り出しからスタートで時間が勿体無い 大抵の建築は時間がかかる

          未来の建築家へ:プロジェクト完遂の重要性と経験蓄積

          建築士の未来:AIとの共存で進む専門性の再定義

          AIの進化が凄まじい その能力の高さを見せられると、将来的に弁護士や裁判官、審判なんかのある一定のルールに基づいてジャッジする人の仕事は置き換わりそう 医師の仕事も検査→解析→治療というのもかなりの部分が置き換え可能な感じがする 専門家と呼ばれる職能はその専門性の高さ故にAIにその業務の大半が置き換わりそう 建築士の業務である設計業務でも、 ①敷地の上に必要なプログラム(建築士試験の課題文のような)を入力すると数通りのデザインがBIMであがってくる  ↓ ②建築基準法な

          建築士の未来:AIとの共存で進む専門性の再定義

          オペレーションスタッフを募集します

          基本業務は客室清掃となります。 <条件> 時給1000円〜 ※交通費支給なし 週に1回〜 13時〜17時の間で2,3時間程度 (夜や午前中での出社も状況に応じて可能です) <勤務先> 長崎市東小島町周辺、長崎坂宿内 https://www.sakayado.com/ <応募方法> こちらのURLからご応募ください https://forms.gle/L8UDusCTmgyb2G4o8 30代の女性が多い職場です。 作業自体は基本的に1〜2名での作業となります。 ぜひご応募お待

          オペレーションスタッフを募集します

          【タダでも売れない⁉︎】斜面地空き家に「長崎坂宿」をつくって社会課題を解決したい

          ほぼほぼ目標達成しました!2022年6月13日追記 5月31日のクラファン終了でネクストゴールに設定していた100万円には数万円たりませんでしたが、支援者数63人、支援額979,710円(達成率97.9%)でした! たくさんの方応援本当にありがとうございました!! 長崎坂宿OKUは7月下旬オープンに向けて準備しております。準備の過程は各種SNSで発信しています。 公式HP https://www.sakayado.com/ Facebook https://www.fa

          【タダでも売れない⁉︎】斜面地空き家に「長崎坂宿」をつくって社会課題を解決したい

          (第4話)問題山積の長崎の斜面地。そこは空き家天国だった。 都市のエッジに新しい街を作ろう!

          1軒目の木造民家を宿泊施設としてオープンさせてしばらくすると、地域の人とも徐々に交流がうまれた。 長崎は古くからの港町で、三方を山に囲まれ平地は極端に狭い。人口が増えると山を削って畑にしていたようだ。戦後は人口増加と経済成長にあわせて、ますます人は平野部から溢れ、山の中の段々畑に住宅を建てていった。 あぜ道をそのままに家を建てたため道幅は狭く、階段状の道だけが残され、大きな問題となっている。車が進入できないので、資材の搬入は困難。住宅の建て替えは進まず、住民の高齢化も進む

          (第4話)問題山積の長崎の斜面地。そこは空き家天国だった。 都市のエッジに新しい街を作ろう!