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建築と人生:超就職氷河期世代の建築士のキャリアの変遷

私は今年40代中盤になる就職氷河期世代だ

延床400㎡〜3000㎡くらいの中規模の設計から実務のキャリアをはじめられたのは、今から思うと辛い下積み時代の中では割と良かったのかも知れない

その後、20代後半で独立すると仕事がなくて(下請けするのも嫌で)50㎡前後のインテリアの仕事が中心になった

食っていけなくて、自分の仕事をたたみ
30代で上海に飛ぶと一転して単位が100m単位になって延床10万㎡の商業開発&複合開発のマスタープランの設計が中心になった
スケール感の違いに戸惑うも、それなりにコツを掴むとマスタープランも何となくそれっぽく描けるようにはなった

当時は100m単位のスケールで線を引く能力は(個人で仕事をする限り)日本に帰ったら役に立たないよな、なんて思っていた

その後日本に帰国して、自分自身が発注主になろうと取り組むと、やっぱりお金がなくて設計の中心は50㎡前後の改修ばっかりになった

単体だと悔しいので個人でできる地域開発だとかなんだと言って、空き家一軒しか改修してないのに勝手に周りの空き家も改修する計画をたててマスタープランを書いてた

数年経って空き家改修も数軒増えて、一応最初に描いた通りのマスタープラン通りに開発が進んでくると、その計画を知った大手広告代理店から地方の再開発を手伝って欲しいと相談が来た

最近は日本では役に立たないと思ってた100m単位のマスタープランを描く能力が役に立って
(キチンと形になるかは、あまり期待はしてないけど)どこにでも機会はあるもんだなぁと感心している



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