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長崎坂宿フロント棟が竣工しました

長崎は坂の街

斜面地に建つ住宅街は脆弱なインフラと高齢化で空家が増えて大きな社会問題に

長崎坂宿は長崎の繁華街から徒歩10分。旧道沿いに建つ長屋群を空家になった順に一軒一軒、ホテルや店舗に改修してます

社会課題を解決しながら持続可能な開発を目指しています

長崎坂宿メインエリアマスタープラン





新しい施設が完成しました!今回、長崎坂宿の入り口に位置する長らく空き家であった明治35年築の建物を改修し、フロント棟として竣工しました。この建物は、ゲストだけでなく地域住民にも開かれた空間となり、ラウンジ、無人コンビニ、イベント広場など、皆さまにご利用いただける施設を整備しています。


プロジェクト概要

まずは今回のプロジェクトの概要をご紹介します。

  • 背景: 長崎坂宿では半径50m内の同一地域内で客室をコツコツ増やし続けてきました。この建物は、長崎坂宿の入り口にあたる場所に位置し長年空き家でした。プロジェクト開始当初から構想はあったものの、建物の傷みも激しくなかなか手をつけられない状況が続いていました。

長崎坂宿の対象長屋群が広がる
  • 改修の流れ:計画自体は一軒目を改修した2018年からありましたが具体的に動き出したのは2022年。工事は2024年1月から始まり同年9月に竣工しました。

  • 建築コンセプト:フロント棟では観光交流拠点として、長崎坂宿全体のロビーラウンジ、地域住民も利用できる売店、キッチンカーや移動スーパーなどの誘致を目的としたイベント広場などのプログラムを展開しています。限界集落化している斜面地空き家群の社会課題を解決できるようなプログラムを想定しています。

建物の傷みが激しく想定していたよりも大幅な改修となりました

新施設の紹介

フロント棟全体平面図


フロント棟に加わった施設を詳しくご紹介します。


①ラウンジカフェエリア_2025年オープン予定
イートインもできる惣菜や弁当販売もできる空間を想定しています。詳細は未定。イベント時に隣のイベント広場と合わせての活用も想定しています。


②無人コンビニ「(仮称)スマキオ」_2024年12月オープン
③ランドリー_2024年12月オープン

買い物難民に陥りがちな地域住民も利用できる無人コンビニをオープン。日用品や軽食を提供する無人のコンビニエンスストアです。
完全キャッシュレス決済とし独自の無人販売システムを導入。一般的な無人コンビニと比較して1/10~1/5程度のコストでオープンできるので、今後斜面地に限らず日本全国の過疎地域での展開も目指す。

奥にはコインランドリーを設置しゲストの長期滞在ニーズにも対応。

④シネマルーム(テレワークルーム)_2024年10月オープン
wi-fi、冷暖房完備でテレワークやオンライン会議などに利用できます。
試験勉強や集中して作業したいときに最適。
宿泊ゲストに限らず一般利用もできます。
55インチTV、70インチスクリーン、プロジェクターなどで映画なども見れます。

⑤トイレ_2024年12月一般利用開始
共用トイレとなります。利用登録をすると誰でも使用することができます。


⑥イベント広場_現在出店者募集中
買い物難民になりがちな地域住民の生活の利便性向上のために移動スーパーや飲食店の少なさ、エンターテイメント体験の向上を目的としたイベント広場をオープンさせました。
随時、出店者様を募集しております。
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新しく生まれ変わった長崎坂宿のフロント棟で、皆さまのご来訪を心よりお待ちしています。地域の皆さんにとっても新たな交流の場として、これからも成長していきます。

こちらの記事に対する問い合わせは小笠原企画:小笠原までご連絡ください!


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