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田舎の民泊に人は泊まりに来るのか?地方民泊3つの課題

自然豊かな昔ながらの風景の残る里山で民泊はじめたら儲かるんじゃないか?
田舎の空家は問題になってるというし、立派な一軒家が100万円以下で手に入るって聞いた事あるし
地方の空き家で民泊をすれば、地方の空き家対策になるしさらに地域にも観光客がお金を落としてくれて一石二鳥でしょ
なんて考えてる人が沢山いる

いくつか超えるべきハードルがあるので以下に記す

①移動の問題

日本は諸外国に比べると大変にインフラが整っている。ほとんどすべての場所まで鉄道で移動ができる。また本数は少ないとは言えバスも通っている

しかし、そのせいでほとんどすべての地方都市の駅前は似たり寄ったりの街並みになっており、いわゆるジブリ映画に出てくるような田舎の風景を求めると、途端に交通の便が悪くなる

逆の見方ををすると交通インフラが整っていないおかげで、日本の原風景が残ってるとも言える

とは言えある程度までは鉄道で行けるのが日本の素晴らしい所だ
ただ駅前からタクシーを使うにも、そもそもタクシーが走っていない、運転手をチャーターするにしてもそもそもそういうサービスがなかったりする

自動運転など安価な移動手段が発達すれば解決されるかとも思うが、もう少し時間がかかるだろう

また自分自身が定期的に通う事も頭に入れないと行けない

②運営の問題

民泊施設として運営する場合、最低でも清掃スタッフは必要だ。チェックインに関しては遠隔での対応ができそうになったが清掃に関してはどうしても人の手が必要になる

この運営スタッフが地方だと集めることが難しい

なんせ人が居ない

宿泊施設の規模が大きければ、常勤で運営スタッフを雇うことや都市部から派遣する事も可能だが小規模施設では難しい

地方で民泊をやる場合はこの運営スタッフの確保が最も難しい問題になる
もちろん代行会社など存在しないし、集落に住んでる地元住民に手伝って貰えば良いと安易に考えがちだが基本的に余所者のよくわからない仕事をちょっとチラシを巻いたくらいでは手伝ってはくれない

③アクティビティの問題

民泊なので基本的に素泊まりとなるが、近隣にはコンビニもなければレストランもない
食事の問題が一番のネックになる

キッチン併設やBBQセットなどの用意は勿論だが食材の手配が難しい
最低限、食事の問題は何かしらの対応をする必要がある
またその場所で何ができるかは考えておかないと、都市部のように寝るためのスペースを提供するという考え方では田舎での民泊は難しいが逆にココを掘り下げる事が施設の差別化にも繋がる



と3つの問題点を挙げたが、逆にこの問題点が参入障壁になっているのでクリア出来たら、固定費自体はさほどではないので田舎の民泊は競争力のあるビジネスにはなる


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