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タイ飲食紀・四日目・前編 タイ人は優しい。タイ人は歩かない。

タイで飲み食べしたものをひたすら綴る記録。初日はこちらから。

印象深いことがあった一日。長いので前後編にわけました! 食事少なめ。


本日のお品書き
◯パンケーキ・ハムチーズトースト・コーヒー
◯タイティー
◯スムージー
◯キャロットケーキ
◯フィッシュ&チップス

滞在4日目、ゲストハウスにて朝食。Stay Samed(予約サイトではよく「ステイセイムド」と誤訳されてるけど、Samed=サメットの意!)と名付けられたこの宿は、清潔で親切でオシャレで、「タイで最もいいホステル」と評されていたのも納得です。「Coffee&Bed」を謳うだけあり、ラテもなかなか。

食事は普通、と思いきや、後日食べた洋朝食と比べると全然まともな味だったので、やはりレベルとしては高いのか。

そして、私はここで初めてタイティーを体験。バニラのように香るオレンジ色の紅茶を、練乳を入れてミルクティーにした、甘いドリンク、これがなぜか暑いタイでごくごく飲みたくなってしまうんですよね……。

この見た目ではよくわかりませんが……ホットもあるよ。タイティーについては後に詳述予定。

朝ごはんをゆっくり済ませ、マッサージへ行くことに。くすぐったがりの私はフットマッサージのみを選択。オイルと、緑の薬草ペーストのようなものを塗りたくられて、おばさんが力強く揉み上げてくれます。 

片足のターンが長すぎて、「もう片方もマッサージしてくれますか?」ってGoogle翻訳で用意しちゃった。

マッサージ終わりは海を散歩しつつ、前日も寄ったスムージースタンドで、ドラゴンフルーツスムージーを吸入。種のつぶつぶ感というかジャリジャリ感がなんとも言えない薄あまのジュース、水分補給にはぴったりです。

白いのは友人たちのココナツスムージー! ぶら下げながら海を歩きます。

ランチタイムには前日も立ち寄ったおしゃれカフェに再訪し、気になっていた超可愛いキャロットケーキを食べました。映え加減に大満足! しょっぱいものも食べたくて、フィッシュアンドチップスも追加。やっぱり味わいはかなり欧米向け。

たまには楽しく映えていきましょう。映えた分は高くつきますが。

サメットに駆けつけてくれたタイ在住友人は、この時間を最後に帰宅。次会えるのを楽しみに今後の生活を励まし合って、タイで一緒に時間を過ごせた喜びを噛み締めました。

お見送りのあとは、今日から新たに2泊するリゾートホテルへ移動します。チャーターした乗合バス(ソンテウ)は、島の西側の、人も店もまばらな方面へ。道はどんどん狭くなり、なぜこれですれ違えるのかと不思議でたまらない運転術。
ホテルは、THE・田舎道の突き当りに白くそびえていました。プールサイドのバーカウンターを兼ねているレセプションで、激甘の謎ピンクウェルカムドリンクをゲット。いちごシロップを申し訳程度に水割りにしてる?
安いリゾートホテルなので、部屋の設えは値段相応という感じですが、スペースは充分あってリラックス。これまで2人でひとつのベッドに寝てきたので、部屋を分けて休憩です。

タイではドリアン持ち込み禁止のホテルがよくあるとのこと。ちなみにこの中国語訳は、「ドリアン持ってきてないやつは罰金をとるぞ」という意味になってしまってるらしいです。

荷物をおいて落ち着いたら、なーんにもなさそうなホテル周りの散策に。木々の生い茂るホテルから海の方へ向かうと、素朴なカフェや、商店を兼ねたレストランが点在しています。商店でビールとチップスを仕入れて、ホテルのプールサイドに寝転がって日光浴を楽しむことに。

部屋からの景色。まだ静かだったころのプールサイド。

プールでは、平均年齢30歳くらいのタイ人の団体が、ハンドボールのようなゲームをしています。なかなか盛り上がっていて面白いので、ビール片手に日本語で応援して、転がってきたボールを返していたりしたら、「こっち来て一緒にやろうぜ!」とのお誘いが。
え、ほぼ男性ばっかだし(男女比5:1くらい)、もちろん水着だし、大丈夫……? と躊躇したものの、友人が意気揚々と行ってしまったのでおずおずと参加。
ルールは簡単。2チームに別れ、自チームのゴールになっている方の縁に、パスだけでボールを運ぶ。ボールを持って歩くのは禁止。私と友人はそれぞれのチームに配備され、敵同士に。そもそもタイ人の顔を見慣れないので、自分のチームメンバーが誰か覚えるところから難しい。でも、心配していたようなことは全くなく、わたしたちに活躍の機会をたくさん与えてくれて、心から楽しかったです。
おとなになっても、初対面の人とプールでボール遊びして純粋に楽しいことあるんだ、と感動。私達はタイ語がわからないし英語も得意ではないし、彼らのほとんどは英語を話さないけど、なんだかんだ連携できるものです。
今思えば、このとき嫌な思いをしなかったからこそ、数日後のパタヤでの経験に一層もやもやすることになったのかもな〜。

息もあがったところで、お礼を言って離脱。再び寝そべりながらビールを飲んでいると(ずっとビール飲んでるから、ビール飲んでるって書く必要ない気がしてきた)、さきほど私達を招き入れてくれた男性が再び話しかけてくれました。メンバーの中で一番英語が達者なようで、彼が私達に興味があるというよりも、みんなが私達に興味があり、彼が代行させられているという感じ。
総勢20人弱の彼らの正体は、タイのある地方の公務員で、仲間内の自主的な慰安旅行としてサメット島に来ているとのこと。職場恋愛がメジャーなのか、カップルが4組くらいいます。
話しているうちに、今夜の宴会にも来ないかい? とさらなるお誘いが。友人が「出会いは求めていないから、みなさんと楽しくお話するためならぜひ行きたい」と正直に確認してくれた上で、ご一緒させていただくことにしました。

コミュニケーションをとってくれた男性は、「ヤクザっぽい」貫禄があり、「お父さんっぽく」落ち着いて場をとりまとめることから、「ヤクザお父さん」と呼ばれていました。日本語で!
その場で私達を笑わせるために言っていただけかもしれないけど、日本語話者じゃない人たちが、アニメをきっかけにこのくらいの単語は知っているわけです。ちなみにこのあだ名に対して、ヤクザお父さん本人は苦笑い。職場ではナンバー2らしく、愛すべき苦労人感がありました。

ここで一つトラブルが。ヤクザお父さんから、宴会場へ行くためのバイクを借りるように、と言われたのです。翌日バイクを借りる予定だった私達は、夕食のためだけに300バーツのレンタル代金を上乗せしたくない。「歩いて行く」と言うと、「遠すぎて無理」と首を振られます。うーーんお金出したくないな〜〜という感じでごねていたら、ヤクザお父さんが「君たち日本で普通に働いてるんでしょ? どうして? ……じゃあ俺が300バーツ出す」と言い出し、さすがに諦めて自分たちでレンタルしようとしたのですが、結局諦めたヤクザお父さんが私達二人を後ろに乗せてくれました。ごめん、ありがとう、ヤクザお父さん。初、バイク3人乗り……すごく東南アジアを感じる!! 
いや、東南アジアを感じていたのは一瞬で、なんとホテルから会場まで、1分で着きました!! なんならここ、チェックイン後の散策中に入った商店兼レストランだ! 遠く見積もっても200mくらいしかなかった。ヤクザお父さんには本当に申し訳ないけど、レンタルしなくて本当によかったよ。
タイ住みの友人にこの話をしたら、タイ人はマジで歩かない、と教えてくれました。目的地が目の前に見えていてもタクシーに乗ったりするらしい。確かに、島の中を歩いているのは圧倒的に欧米系が多く、次いで東アジア系、現地人っぽい人はほとんど見なかったかも。暑いから? 文化の違いだなあ……。

宴会後半へ続く)


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