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助産師になりたいけど、学校が選べない!資格を取ろうと思っている高校生へ

学校の選択

看護師になるにはいろいろな方法がある。
高校卒業後、
・専門学校(3年制)
・大学(4年制)
にすすんだり、
・看護専門の高校に5年間通う
ことで看護師国家試験の受験資格を得られる。

さらに助産師になるためには
専門学校・大学を卒業後に
助産師の専門学校(1年制)や
大学院(2年制)に通う必要がある。

少し前までは、大学の4年間で
助産師の資格が取得できる所も多かったが、
従来以上に豊富な知識が求められ、
専門性が高くなっていることから高学歴化しており、
最近ではかなり減っている。


私の決めた道

そんな背景がある中で、
私は4年制大学で
看護師と助産師の資格を同時に取った。

私は中高一貫の進学校に通っていたが
勉強が苦手で嫌いだったので、
①勉強する期間は短く
②学歴は大卒以上
この2点をポイントに学校を探した。

その結果、
4年間で看護師と助産師のどちらの資格も取れる
大学に進むことになった。


ダブル受験の現実

だが、助産師の道は甘くない。
4年間でダブル資格(看護師・助産師)がとれる大学が少なくなっている上に、
助産師コースを選択出来る人数は学年で4-5人に限られている。
学校で多少の差はあれど、大体が1-2年生の時に
選抜テストを受けて、上位者のみがその道に進めるのだ。

私は、大学卒業後に専門学校や大学院に進んで
勉強するのは御免だったので、
普段から結構勉強して
模試の成績や評定は学年の5位以内を
キープしていた。

そして2年生の春休み。
勉強の成果が実り、
無事に助産師選抜に合格。
受験者12人中の上位4人に入ることが出来た。

4年間で看護師と助産師の資格を得るというのは
なかなか大変なことで、

基本的に大学3年生までに
一通り看護師の勉強は終了する。
看護師のみの子たちは、
4年生の間は卒論と看護師の国家試験の勉強に
力を入れるのだが、
助産コースを選択している者は、
4年生の間に助産専門の授業と試験、実習や記録物、助産師の国家試験勉強を
同時並行でこなしていく必要がある。
(実習内容については別の投稿で!)

3年生まではトップレベルの成績を
維持していた私が、
4年生で助産の勉強が始まると、看護の勉強をする時間が削られ、模試の成績は学年の中間層くらいまで落ち込んだ。
(大きく勉強内容が違う訳では無いが、看護師はいろいろな科の知識を広く浅く、助産師は産科の知識を狭く深く、勉強する必要がある。)

そして、助産の授業や試験、実習、大量の課題をこなす日々は
体力勝負はもちろんのこと、結構メンタル的にもキツかった。
周りは週1で大学に通い、卒論を進めながら、国試の勉強。時間はいくらでもあるので旅行したり、ライブなどで遠征したり。
簡単に言うと、周りは遊び回っていた。

それに比べて、こちらは毎日のタスクが多すぎて、寝る間を惜しんで課題に勉強に勤しむ日々が続く。身も心もズタボロだった。

「もしかしてこれは、大学卒業後に専門学校・大学院に行って資格を取る方が楽だったんじゃないか?」と心底思っていた。

大まかな日程はこんな感じ
4年生〜開始
☆4月〜6月 怒涛のフルコマ授業
☆6月〜7月 分娩介助 実技練習&筆記・実技試験
☆8月〜10月 分娩介助実習
(10例の赤ちゃんを取り上げるよ!)
☆11月 卒論発表に向けてゼミ通いと
    パワーポイントの修正を繰り返す。
☆12月 トドメの助産所実習

ここまで来ればもうなんでも
出来る自信が湧いてくる。
年末年始くらいはどうしても遊びたかったので、
一切勉強はしなかった。(せめてもの抵抗だった!)

そして、年が明けてから本気モード。
国試当日までずっと勉強。
朝から晩まで、場所を変え、人を変え、
看護に飽きたら助産の勉強、というふうに続けた。

そして迎える国試。
脳は知識を蓄えすぎて今にも破裂寸前だった。
知識で脳が痛む事があるんだと感心さえした。

最後は若さと根気だけで乗り切った感じ。

とまぁこんなふうに
なかなか大変な大学生活を送ったのだが、
みなさんはこれをどう感じただろうか?

私は、早く働きたい!勉強が嫌いだ!と思って
大学4年間でダブル受験できる学校を選んだが、
どの道を選んでも、結局勉強する量は同じだと思う。
一気に詰め込むか、分けて1つずつ着実に学ぶか、
その違い。自分に合ってる道を選べたらいいよね。

今、助産師になりたいけど
どうやって進路を選んだらいいか分からない高校生やその親御さんに、呼んでもらえたら嬉しいな。


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