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「OEKfan:オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ」 の管理人のページです。石川県金沢市を中心に活動している、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の演奏会のレビューや曲目解説を中心とした音楽の話題に加え、美術館・博物館等での展覧会の鑑賞記録なども掲載しています。

マガジン

  • OEKfan演奏会・舞台レビュー

    オーケストラ・アンサンブル金沢や石川県金沢市で行われた演奏会などを中心に私が鑑賞した公演のレビュー集です。

  • OEKfan 展覧会レビュー

    金沢市在住のOEKfanが鑑賞した展覧会(美術館,博物館,文学館等)の記録です。

  • OEKfan Program Notes 曲目解説集

    バッハからさだまさしまで―オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)を中心とした演奏会で取り上げられた音楽の解説集です。音楽の解説書やCDの解説を見ながら,時には主観的な感想やエピソードを交えながら,書き溜めたものです。 ※「OEKfan」に掲載しているものを順次,編集しなおしているところです。

最近の記事

開館2周年記念ライブラリー・ミニコンサート:夏・バロック(2024年7月14日)

金沢歌劇座で行われた石川県音楽文化協会の「カルミナ・ブラーナ」公演が90分内で終わったので,その後石川県立図書館に一気に移動し(雨が降っていたのですが,雨合羽の上下を着て自転車で移動),オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK) のヴァイオリン奏者,トロイ・グーキンズさんと金沢を中心に活躍している加藤純子さんのチェンバロによるバロック音楽のミニコンサートを聞いてきました。石川県立図書館が新装オープンして毎月のように行っている人気シリーズで,毎回大盛況のようです。今回は開館2周年

    • カルミナ・ブラーナ:音楽文化国際交流2024(2024年7月14日)

      梅雨末期(多分)の雨の中,辻博之さん指揮石川フィルハーモニー交響楽団,石川県合唱協会合唱団等による,石川県音楽文化協会主催のオルフの「カルミナ・ブラーナ」公演を金沢歌劇座で聞いてきました。音文協といえば,年末年始の「第九公演」「荘厳ミサ公演」が定番ですが,「カルミナ・ブラーナ」についても,かなり前に一度聞いた記憶があります。金沢では滅多に演奏されない大編成の曲ということで聞きに行くことにしました。 この曲は冒頭部(と最後に再現)が特に有名ですが,この部分から妥協を許さないテ

      • オーケストラ・アンサンブル金沢第483回定期公演マイスター・シリーズ(2024年7月13日(土)

        7月の第2土曜日,2週連続となるオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK )の定期公演を聴いてきました。 今回は 2023/24マイスター定期シリーズの最終公演でした。この日のOEKは前週同様10型(第1ヴァイオリン10人)編成で,金管楽器にはトロンボーン3,テューバ1が加わり,ホルンも4人でした。今年の7月はずっとこのサイズでしたので,「7月だけはOEK+」といった感じですね。 この編成を生かして後半に演奏されたのがシベリウスの交響曲第2番。そして前半はラフマニノフのピア

        • オーケストラ・アンサンブル金沢定期公演フィルハーモニー・シリーズ(2024年7月6日)

          7月最初の土曜日の午後、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の2023/24 フィルハーモニー定期公演シリーズのトリとなる公演を石川県立音楽堂で聴いてきました。今シーズンからこの最終公演については,「シーズン・フィナーレ」と銘打って定期公演3シリーズとも通常のOEKの編成よりも増強された編成で演奏されます。「7月は大編成」という方針は2024/25シーズンも同様で、今後どうなるか見守りたいと思いますが、シーズンの最後が大きく盛り上がるというスタイルは、分かりやすくお祭り感

        開館2周年記念ライブラリー・ミニコンサート:夏・バロック(2024年7月14日)

        • カルミナ・ブラーナ:音楽文化国際交流2024(2024年7月14日)

        • オーケストラ・アンサンブル金沢第483回定期公演マイスター・シリーズ(2024年7月13日(土)

        • オーケストラ・アンサンブル金沢定期公演フィルハーモニー・シリーズ(2024年7月6日)

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        記事

          オーケストラ・アンサンブル金沢小松定期公演 春(2024年6月28日(金))

          金曜日の夜,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK) 小松定期公演「春」を團十郎劇場うらら大ホールで聴いてきました。実は翌日,同様のプログラムが金沢でも教弘クラシックコンサートとして行われたのですが,都合で行けなくなったので,こちらに行くことにしました。お目当ては後半に演奏された,鈴木行一編曲管弦楽版「冬の旅」(抜粋)でした。 この版は最晩年のヘルマン・プライ+岩城/OEKの演奏で古くからのOEKファンにはお馴染みですが,今回は原田勇雅さんのバリトン,碇山隆一郎さん指揮。原

          オーケストラ・アンサンブル金沢小松定期公演 春(2024年6月28日(金))

          金澤弦楽四重奏団ベートーヴェン全曲演奏会Vol.4(2024年6月24日)

          オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK) メンバーによる金澤弦楽四重奏団のべート-ヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏シリーズの4回目を聞いてきました。この公演は当初2月に行われる予定でしたが能登半島地震の影響で金沢市アートホールがしばらく使えなくなったため6月に延期となったものです。このシリーズもこれで半分を超えたことになります。 演奏されたのは古典的な美しさのある2番,コンパクトに引き締まった11番「セリオーソ」,軽やかさと深さが共存したような16番。過去3回のような30分以上か

          金澤弦楽四重奏団ベートーヴェン全曲演奏会Vol.4(2024年6月24日)

          オーケストラ・アンサンブル金沢第481回定期公演フィルハーモニー・シリーズ(2024年6月20日)

          夏至直前の「夏の夜」,マキシム・パスカル指揮オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)による定期公演を石川県立音楽堂で聞いてきました。 パスカルさんが定期公演に登場するのは,コロナ禍に入る少し前の2020年1月の定期公演以来です。今回演奏された曲はミヨーのスカラムーシュ,ベルリオーズの「夏の夜」と夏至の時期にぴったりの曲が演奏された後,後半はR.シュトラウスの組曲「町人貴族」が演奏されました。パスカルさんは「ル・バルコン」という芸術集団を創設し,実験的な試みをされている方です

          オーケストラ・アンサンブル金沢第481回定期公演フィルハーモニー・シリーズ(2024年6月20日)

          金沢21世紀美術館 企画展「Lines(ラインズ)—意識を流れに合わせる」+コレクション展1(2024年6月22日)

          本日から北陸地方もようやく梅雨入りしました。夕方頃から小雨が降り始めたのですが、その前のお昼頃に金沢21世紀美術館に出かけ、本日から久しぶりに始まった企画展とコレクション展を見てきました。 1月1日の能登半島地震以降、閉鎖されたままだったメインの展示室が本日から再開されたことになります。全館を1時間ぐらいかけて廻ったのですが、展示室ごとに「何これ?」という世界が広がる21美は以前と同じ。私にとってはなくてはならない場所だなと改めて思いました。 まず企画展「Lines(ライ

          金沢21世紀美術館 企画展「Lines(ラインズ)—意識を流れに合わせる」+コレクション展1(2024年6月22日)

          ライブラリー・ミニコンサート:魔法の笛:オーケストラ・アンサンブル金沢メンバーによるフルート二重奏(2024年6月16日)

          6月の日曜日の夕方,緩い空気が流れる時間帯。石川県立図書館だんだん広場で行われた,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)メンバーによるライブラリー・ミニコンサートを聞いてきました。毎月のように開催しているこのシリーズは大人気。30分以上前に会場に着いたのですが,既に結構長い列ができていました。今回はOEKに入団したばかりの2人のフルート奏者,満丸彬人さんと八木瑛子さんが登場しました。そして,タイトルは「魔法の笛」でした。 入場無料のミニコンサートなので,親しみやすい小品集

          ライブラリー・ミニコンサート:魔法の笛:オーケストラ・アンサンブル金沢メンバーによるフルート二重奏(2024年6月16日)

          【曲目解説】ミヨー:組曲「スカラムーシュ」 Milhaud:Suite"Scaramouche"

          ミヨーは第1次世界大戦中,ブラジル公使となった詩人ポール・クローデルの秘書官としてブラジルのリオ・デ・ジャネイロに出かけ,そこでサンバ,ショーロといった独特な民族音楽に触れました。そこから得たインスピレーションをもとに書かれた作品の代表がこの「スカラムーシュ」です。 「スカラムーシュ」という言葉は,コメディア・デラルテと呼ばれる伝統的なイタリア喜劇に登場する臆病なくせに空威張りをする道化役のことです(ちなみにイタリア語では"スカラムッチャ(Scaramuccia)"と言いま

          【曲目解説】ミヨー:組曲「スカラムーシュ」 Milhaud:Suite"Scaramouche"

          泉鏡花記念館 企画展「鏡花,福井への旅。」(2024年6月8日)

          この週末(6月8日(土))は泉鏡花記念館で行っていた企画展「鏡花,福井への旅。」を見てきました。この展示は5月31日に始まったもので,今年3月の北陸新幹線敦賀延伸を記念しての企画でした。 鏡花については,「潔癖症で結構神経質」という印象があります。そのこともあり旅行は好きではなかったようですが,今回のような企画が組めるぐらい,結構沢山,旅行(特に鉄道に関する)に関する文章を書いています。東京と金沢の間を行き来するには,旅行をせざる得ない事情はありますが,少々意外でした。

          泉鏡花記念館 企画展「鏡花,福井への旅。」(2024年6月8日)

          オーケストラ・アンサンブル金沢定期第480回定期公演マイスター・シリーズ(2024年5月25日)※リハーサルの一部のみ

          2024年5月下旬のオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の定期公演には鈴木雅明さんが指揮者として登場。以前から楽しみにしていた公演だったのですが,家の事情で聞きに行けないことになりました。それでも少しでも良いから聞いてみたいと思い,相談をしてみたところ,リハーサルを見学させたいただけることになりました(定期公演のプログラムもいただけました)。というわけで公演前日の5月24日の午前中に石川県立音楽堂コンサートホールで聴いてきました。 今回何としても聴いてみたいと思ったのは

          オーケストラ・アンサンブル金沢定期第480回定期公演マイスター・シリーズ(2024年5月25日)※リハーサルの一部のみ

          石川県立美術館特別展「能登が育んだ作家たち」(2024年6月1日)+金沢百万石まつり2024盆正月(金沢城公園)

          本日から6月。第1土曜日は金沢百万石まつりのパレードが行われる日。本日も快晴で行楽日和だったのですが…外で見るのも疲れるのでこちらには行かず,石川県立美術館で本日から始まった,特別展「能登が育んだ作家たち」を観てくることにしました。 この展覧会は,能登半島地震復興応援プロジェクトとして行われているもので,能登出身の作家の作品と能登半島を題材として描かれたり作られた作品を3つの展示室に分けて展示する企画でした。石川県立美術館はもともと石川県ゆかりの作家の作品や伝統工芸にこだわ

          石川県立美術館特別展「能登が育んだ作家たち」(2024年6月1日)+金沢百万石まつり2024盆正月(金沢城公園)

          第22回北陸新人登竜門コンサート〈ピアノ部門〉(2024年5月19日)

          5月恒例の北陸新人登竜門コンサートを聞いてきました。今年はピアノ部門でした。昨年のこの公演は,広上淳一さんが指揮者として登場し,大勢の若手歌手たちとのガラコンサートのようになりましたが,今年も,松井慶太さん指揮オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)との共演で,ロマン派のピアノ協奏曲4曲を一気に聴く重量感のあるプログラムとなりました。演奏された曲には過去のこの公演では演奏されてこなかった曲も含まれており,「ピアノ協奏曲の饗宴」といった趣きもありました。 出演者したのは,森愛

          第22回北陸新人登竜門コンサート〈ピアノ部門〉(2024年5月19日)

          ガルガンチュア音楽祭2024:大西洋をわたる風:イギリス,アメリカの音楽(2024年4月28日~5月5日+4月21日公演)

          「いしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭」から「ガルガンチュア音楽祭(ガル祭)」に名称を変更した春の金沢恒例の音楽祭が,例年同様のスケジュールで行われました。今年は昨年まで少し残っていた制限がなくなり,コロナ禍前と同様の形での開催となりました。その一方,今年1月1日に発生した能登半島地震の被災地支援という目的が加わることになりました。 また今年からは昨年までの「基本的にはクラシック音楽の祭典」というスタンスを少し変更し,クラシック音楽から映画音楽,ミュージカル,ジャズ,アニメ音楽

          ガルガンチュア音楽祭2024:大西洋をわたる風:イギリス,アメリカの音楽(2024年4月28日~5月5日+4月21日公演)

          ガルガンチュア音楽祭2024:本公演3日目(2024年5月5日)

          ガル祭2024最終日も快晴。この日は正午の少し前に石川県立音楽堂に到着したのですが...すでに音楽堂前広場には大勢のお客さんが集まっていました。コンサートホールに向かうため,ホール外側のらせん階段を上っている途中で,ゴスペルのラニー・ラッカーさんの「ハレルヤ!」の一声が飛び込んできました。その言葉どおり3日ともハレルヤ(快晴)でしたね。 朝から既に大盛りががりの空気の中,まず【C31】「大阪フィルで聴くスター・ウォーズ」公演を聴いてきました。3管編成の大阪フィルの量感のある

          ガルガンチュア音楽祭2024:本公演3日目(2024年5月5日)