石川県立美術館特別展「能登が育んだ作家たち」(2024年6月1日)+金沢百万石まつり2024盆正月(金沢城公園)
本日から6月。第1土曜日は金沢百万石まつりのパレードが行われる日。本日も快晴で行楽日和だったのですが…外で見るのも疲れるのでこちらには行かず,石川県立美術館で本日から始まった,特別展「能登が育んだ作家たち」を観てくることにしました。
この展覧会は,能登半島地震復興応援プロジェクトとして行われているもので,能登出身の作家の作品と能登半島を題材として描かれたり作られた作品を3つの展示室に分けて展示する企画でした。石川県立美術館はもともと石川県ゆかりの作家の作品や伝統工芸にこだわってきた美術館ですので,その本領発揮といった内容で,大変見応えがありました。
最初の2つの展示室は,珠洲出身,輪島出身…という感じで作家の出身地ごとに作品を集めた展示になっていました。その結果(輪島については,やや工芸作品が多い感じはしましたが),多様な作風,多様なジャンルの作品が混在することになり,それが新鮮でもありました。「能登の作家」で,作風をひとくくりにはできませんが,工芸品などを見ていると,静かさと力強さと華やかさが一体になったような充実感のある作品が多いように思えました。
3番目の展示室は能登をモチーフにした作品ばかりということで,美術館の中でちょっとした旅行気分が味わえる感じでした。といっても,絵ハガキ的な風景ばかりではなく,そこに作家の「思い」が漂うのが芸術作品ならではだと思います。特に印象的だったのは,展覧会のメインビジュアルに使われている、輪島の「御陣乗太鼓」をモチーフした坂坦道による彫刻。怒りと悲しみと決意に溢れた表情は、この展覧会のコンセプトに相応しいと感じました。
展示されていた作品には、常設展でおなじみの「名作」が集まっていました「名作=見るほど馴染んでくる作品」なのではと思いました。個人的には、三谷吾一の漆工「海の詩」が以前から好きです。海底の貝が描かれているのですが、この何ともいえない光沢は印刷では表現できないですね。
今回、展示作品の解説をまとめた無料シートがあったのは良かったのですが、贅沢をいうと、やはり「写真+文章」の方が分かりやすいかなと思いました(図録になってしまいますが)。文章だけだと少々探しにくかったですね。
その後、常設展にも行ってみました。こちらは写真撮影のルールが変わり、大半の作品は撮影可となっていました。
その中にあった一枚が、浜田観の「初夏の花」という、立葵を描いた作品。これから夏にかけて立葵が咲いてきますので、この時期の常設展の定番。毎年のように見ているうちに好きな作品になってきました。
石川県立微絨t間で展覧会を観た後は「やはりちょっと見てくるか」と思い,金沢城公園まで行ってみることにしました。こちらでは恒例の「盆正月」(考えてみると結構雑なネーミング)やパフォーマンスをやっていました。
能登半島から出店している店、北陸新幹線沿線の都市からのブース、結構楽しかったですね。
帰宅後はお土産を確認。
以下はいろいろな都市の観光案内等。いろいろと話をしながら聞いているうちに、結構たくさん集まってしまいました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?