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対話の可能性

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記事一覧

「対話」にまつわるエトセトラ

対話という言葉が、昨今教育業界を席巻している。

2年前の要領改定でこのワードが出たこと、あとはレッジョの実践からの影響も大きいのだろう。と個人的には思う。2019年前後くらいから、対話という言葉の使用頻度が急増したような記憶がある。

その使用例としては

”保育現場では、職員同士の対話が必要”
とか

”実践者同士で対話しましょう”
とか

”うちの園には対話が欠けている”
とかそういった感じ

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対話することで保育の中の『偏り』と『癖』を自覚すること

久しぶりにブログを書いてみる。
自分の保育の備忘録を兼ねて。

1月のこうはんに入り、保育自体が、軌道に載ってきた。9月からの課題だった女児がようやくやりたい遊びに目がむき、一変した。

ずっとやり続けていたダンス。継続はしていたが、んーなんか遊びとしては、仕切る子が自分がしたい
ようにしていた感じでもある。

それが、ここにきて、相手に動きを任せたり、相手に委ねるようになってくる。

そんなダン

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対話と対話

2020-02-04 20:32:04

対話という言葉が保育で盛んに踊っている。

対話が大事、対話が大事、対話が大事

もちろん、大事な概念である。

ただ、「対話」という概念が広いためか、いささか色々な意味で
使われているようにも感じることが少ない。

たとえば、
「同僚と対話することが大事」

この時の「対話」は、「コミュニケーション」という意味合いで
使用されている。

もともとの「対話

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ベテランがカワルトキ

2020-02-05 22:30:51

何かを変えようとするときには、痛みを伴う。

行事を変えようとすると、保護者からの苦情があるかもしれない
保育内容を変えようとすると、同僚からの圧力があるかもしれない

アンラーンする(=改革、イノベーション)とは、当然の如く難しい。

保育現場を考えていくと二つの両極端な事例をよく聞く。

一つは、トップが変えようと思っているが、若手がなかなかついていけ

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答えを求めず、最適解を探る〜対話とは

2020-02-06 22:20:14

昨年の10月に、園庭に大量の土が搬入された。

大型トラックが実に20〜30台分でである。

園庭は、一気に巨大な山脈にようになった。

これは、園庭環境を新しく作る一環で、築山を作るための土である。

築山を作るまでは、山脈のように積まれた大量の土で子どもたちは
遊び始める。

泥だけになり、頭からかぶって遊び始める強者もいた。

そんな遊び方は、以前は

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モヤモヤを生成する

2020-04-27 20:58:29

テーマ:保育・教育
3年下積み生活を経た後に、ようやく「担任」になれた。

一人前とはいかないが、ようやくスタンダードなキャリアにのった。

そこからは、慣れようと必死だった。

園の常識や文化に、「違和感」をかんじることもなく・・・いや、最初は
感じていたのだろうが、そこに「異」を唱えても、誰も共感してもくれないし
その園の常識に従うしか、道はなかった。

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今日の献立は保留にできるのか

2020-07-20 22:43:48

テーマ:保育・教育
自分は将来どんな職業に向いているのか、どんなことに適性があるのか、若い頃はそれこそ占いに(ちょっと)傾倒したこともあった。

それこそ、自分の先生に、「君はこれが向いているから、これをやりなさい」と言われたほうが、どんなに楽だったか。

最も悩んでいた大学卒業後は、いつもそんなことを考えていた。

でも、誰も答えは出してくれなかった。

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保留は、むしろ前進のサイン

2020-07-21 23:01:23

テーマ:保育・教育
昨日は久しぶりのブログ。

モヤモヤ感について書いた。

人は、答えを求めたがる生き物あるが、世の中にはすぐに
こたえ、つまり結論を出さないほうがいいこともある、そういう話だ。

最近、読んだ敬愛する中原さんは、「本当に大事なキーワードは、言語にならない」というような趣旨を書いている。言語になりづらい、ということであろう。

成功した体

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青山誠さんとの対談から2〜ピンチはチャンスで、チャンスはピンチ?!〜

2020-07-24 22:44:20

テーマ:保育・教育
一昨日の対談で、出たもう一つのキーワード。

コロナをきっかけに軒並み保育内容、とりわけ行事や活動を変更、中止にせざるを得ない(ピンチ)

だけど、これをきっかけに考え直したり、見直したり、職員同士で話し合えるかもしれない(チャンス)

でも、考え直す方向によっては、短期間に詰め込んだり、教師の指導(というなの強制力や締め付け)が厳しく

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