#毎日note
ほぼ毎日エッセイDay2「メロンと猫と枕」
メロンを見ていると時々不安になる。触れた瞬間、張り巡らされたシワに手首を絡み取られそうな気がしてしまう。そんなことが恐怖の対象になりうるということをぜひ覚えておいてほしい。
そのような恐れのせいで、人生で数えるほどしかメロンを食したことのない僕は、メロンパンを齧り、メロンジュースをドリンクバーからプラスチックコップへ吐き出させることで、世の中のメロンの全てを知った気でいる。
「人生を損している
ほぼ毎日エッセイDay1「読書のすゝめ」
電気ポッドのお湯が湧けるのを、シンク台に寄り掛かりながら待った。マグカップにはインスタントコーヒーの粉と砂糖が1:1の割合で積もっている。背伸びしてブラックを飲み続けてきたが、結局のところ甘いコーヒーが私の好むところだ。
頭のスッキリした状態にはならないから、砂糖はいらないのではないかと言う者もいるかもしれない。ブラックこそ脳内を覚醒させる、と。だが文字情報から場面や情景を脳内に映像として再現す