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詩集

26
たまに詩を書きます。
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#空間

音の波|詩

音の波|詩

寄せては引き
途切れては静かに始まる

まばゆい光線に貫かれ
瞬く間に暗闇へ溶ける

光も空気も
鋭く切りひらかれる

遠い世界のようで
同じ空気のなか

その響きをこの身で
確かに受け取って

響かせながら
帰路につく

心地|詩

心地|詩

無闇に干渉されず
それでいて一人じゃない
そういう空間を
わたしは愛している

時が経つほど
じんわりひしひしと
好きが増して
同時によろこびも増す

自立と共生の
重なるところ
無理なく自然と笑える
そういう空間

仕事仲間でもなく
大親友でもない
深い関係を築かねば
そういう圧もない

聞いただけでは
いまいち伝わらない
そこへ入ってはじめて
わかる良さ

自分の心が
静かによろこべる場所

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光のなか|詩

光のなか|詩

暗がりに差し込む光
空間をつかむための光
どこまで届くのだろう

見えるということは
遥か彼方からの贈りものを
受け取るということ

眩しすぎれば見えなくなるから
決して欲張らないこと
受け取る喜びを分かち合う幸せ

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美術館へ向かう間に感じとったことを思い出しながら書いてみた。誰かの想像や創造に触れる時間はとても好きだ。

別の人の目を通して見えている世界を垣間見させてもら

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