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詩集

26
たまに詩を書きます。
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#気持ち

気持ちの置き場|詩

気持ちの置き場|詩

明るく振るまう時は
自分から遠く遠く
放り投げて
風呂敷を広げる

暗い時は
文字通り真っ暗
どこにあるのか
さっぱり分からなくなる

明暗なく落ち着いた時は
自分の真ん中に
しっかりと守られて
存在している

気持ちはころころと
辺りを移動する
遠くなったり
近くなったり

明るさばかり重視して
あんまり遠くへ投げても
はたまた明るさ忘れて
暗くなりすぎても

どちらにせよ見失いそうだ
気持ちは

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うたと感情|詩

うたと感情|詩

ふと歌いたくなるうた
一体どこからやってくるのだろう
メロディやリズム
耳に残るものもある

悲しいときは悲しいうたを
真剣に正直に
今の気持ちに寄り添えるのは
これしかないという気持ちで

悲しい感情は
メロディーに乗って
流れ出ていく
なんだか救われる心地がする

嬉しいときは嬉しいうたを
機嫌良くいきいきと
今にもスキップしそうな気持ちで

嬉しい感情は
メロディーに乗って
染みこんでくる

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ぐったりと夜|詩

ぐったりと夜|詩

こんな日もある
気を酷使したときだ
気を張りすぎたり
気を遣いすぎたりして

残るはぐつぐつと悶々と
考えすぎる身体だけ

どこまでいっても
変えられるのは自分だけ
ぐつぐつぐるぐる悩んで
結局そこへ着地する

自分のためのやさしい余白を
残しておくコツが
いまいちつかめないまま

使い果てた身を
ぐずぐずと家へ運ぶ

辛うじて残った気持ちで
いつもあまり買わない
お気に入りの葡萄ジュースを買った

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