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SOMETHING COMES FROM NOTHING

毎日書くとは言っていないし、毎週書くとも心づもっていなかったけれど、10日ぶりのnoteになるとも思っていなかった。まゆです。

いま、『WIRED』のリトリート特集を読んでいます。ふと書きたくなったのは、4月25日から28日まで滞在していた長野県・伊那のことでした。

伊那には、うろ覚えではあるのですが、2020年の秋頃はじめて訪れていて、そこから縁あって年に一回は訪れるようになりました。

学生時代に所属していた団体の友人が移住していたり、私の地元である新宿区と伊那市が友好提携都市であること、そして私がよく泊まらせていただいているゲストハウスの居心地のよい空気感もあいまって、どこかここ(新宿近辺)ではない所に行くなら、まずは「伊那にいこうかな」と最初に候補にあがる旅先です。

旅といっても、観光が目的ではなくて、ゲストハウスの管理人をしている友人が古民家のセルフビルドをしているので、そのお手伝いのためにステイするのが目的の旅。

どちらかというと、旅というより、数日住み込むみたいな過ごし方をします。

今回の滞在でも、古民家セルフビルドの作業を進めたり、黙々と料理をつくったり、ゲストハウスに長期滞在しているもうすぐ3歳になるお子の遊び相手になったりしていました。風の強い雨の日は、外の仕事ができないので、一日ゲストハウスに籠って、眠り込んだりもして、まさに晴耕雨読な暮らしの端切れを体感するかのような、そんな滞在です。

まさにリトリートして、リフレッシュして帰ってきました。心と身体に、脳に、豊かな栄養が循環する。

そうそう、リトリートの本来の語義は、「撤退」とか「退却」という意味なんだそうですね。

私にとっては、生まれてからずっと居着いている東京の暮らし、新宿の暮らしは、良くも悪くもストレッサーが多くて、気づかないうちに疲れることも沢山あるのですが。

東京にルーツがあり、新宿っ子で、「江戸っ子の末裔だわ」なんて心の奥底で思っている私としては、東京を過剰に嫌わないためにも、たまに疲れてくる現実世界からのリトリートが必要です。

東京は、別に嫌われるためにこんな街になっているわけでもないし、私たちを過剰に疲れさせるためにコンテンツが詰め込まれているわけではないはずだけれど。なんなら、東京ローカルな人々の意図しないメカニズムで日々変遷していく街だったりもして。東京の中にも多様なローカルさがあるけれど、なかなか見つけづらい部分もあるように思います。

だからこそ、自分自身にスペースがない時、刺激を前向きに受け取るゆとりがない時、東京にはたくさん反応することがあって、忙しなく、澱が溜まるように疲れやすい街だとも思っています。

なので、疲れてきたら「退却」を!

適切に「退却」していけたら、自分のスペースを持つバランスを整えていけたら、過剰に疲れすぎることなく、刺激に反応しすぎることなく、東京の街で暮らしていかれるような気がしています。

自分にとって心地よい余白、感じながら見極めていけますように。



タイトルは以下『WIRED』の第三特集からお借りしました。





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