気が滅入る。まったく毎日気が滅入る。 テレビのニュース番組をつければ問題だらけの法案の可決が報じられていて(もしくは触れられていなくて)、Twitterを開けばヘイトスピーチが流れてくる。 趣味はメディアの情報に触れること。以前起きたことと今起きていることの繋がりを感じるのが好きだ。パズルのピースがはまったときのような快感を覚える。 自分の持っている知識やものの見方を使って、新しい(ように見える)事象を観察するのも面白い。 しかし最近はあまり楽しめず、息苦しさを覚えるこ
はじめに ついこの間生まれたと思っていたが、気がつくと大学3年になっていた。 参加が必須となっている5限の就職ガイダンスに嫌々ながら出席し、「自己分析をせよ」という圧に負け、夏休みにアリバイ作りのように1~2日間のインターンに参加しては、親しくない人との共同作業という最も苦手なことの一つを強いられたストレスで壊れそうになった。 春休みに学内企業説明会が開催されてからは、あっという間に本選考の荒波が押し寄せ、逃げ惑うのにも疲れて静かに流され、かといって上手く泳ぐことなど
正月が好きだ。 いつもよりたくさん食べて、長時間テレビを見て、頻繁に横になる。その量や時間が普段とさして変わらないと言われれば返す言葉は見つからないが、怠惰なりにも覚える罪悪感を「正月だから」という魔法の言葉で浄化することができるのである。 元日、お笑いの特番がCMに入ったタイミングでトイレに立つ。リビングから漏れるテレビの音や家族の声が徐々に小さくなっていく。 静寂の中で便座に腰を下ろすと、ふと、正月にいる、という感覚になる。 「正月だ」でも「正月が来た」で
本稿ではタイトルの通り、レズビアンであること及びフェミニストであることと、深夜ラジオのリスナーであることは両立し得るか、ということについて綴る。 「レズビアン」と「フェミニスト」 まず、レズビアンとフェミニストは両立できるか。これに関しては、人によるという前提はありつつも、私には可能であると思っている。 1本前のエッセイでも書いたが、私は生まれたときに割り当てられた性別、性自認、性表現、恋愛対象・性的対象となる性別のすべてが女性である。 つまりシスジェンダーのレズビアン
私は夏が嫌いです。 暑い。毎日暑い。朝起きて最初に思うことも、夜寝る前最後に思うことも、「暑い」。 ただ憂鬱になっているだけでは夏の思うつぼなので、どれだけ夏が憎いかについて真剣に考えてみました。 まず周囲の夏が好きな人から聞いたメリットに対して、夏嫌いバイアスに雁字搦めにされている私が、くどくどと反論していきます。 〇夏休みがある 本来の目的は調べてもよく分からなかったのですが(なんと適当な文章…すみません)、地域によって時期や長さが違うことを考えると、基本的には
ポテトサラダが好きです。 ふわふわのじゃがいも、しっとりした玉ねぎ、コクを出すベーコンやハム。にんじんや枝豆、ゆで卵など作り手やお店によって違う具材が入っているのも魅力だと思います。 ですが、一つだけ許せない食材があります。 きゅうりです。 シャキシャキのきゅうりが、ポテトサラダのしっとりふわふわ食感を損なっているように感じます。 他の具材はじゃがいもに馴染んでいるのに、きゅうりだけは食感のアピールが強いです。 これではポテトサラダ全体が変わってきてしまいます。
後悔には大きく分けて2つの種類があると思います。 「しなければ良かった」と何かをしたことを悔やむ気持ちと、 「すれば良かった」としなかったことを悔やむ気持ち。 私は今まで、後者を避けて生きてきました。 それを誇らしくも思ってきました。 数年前、大好きだったにも拘わらず好きと伝えるのが憚られる人(恋愛対象としてではなく、尊敬と思慕のような感情)がいました。 私が話しかけるなど迷惑じゃないかと散々迷った挙げ句、友人に背中を押してもらったり「しなかった後悔よりした後悔」
私は恋バナが好きです。 する方ではなく、聴く方。 相談でも、惚気でも、何でも喜んで聴きます。 話が好きというより、恋バナをする人を見るのが好きなのです。 自分の恋愛の話をする人って、とっても可愛い。 少しはにかみながら好きな人の話をする姿は微笑ましいし、相手を想いながら自分と向き合う姿も素敵です。 今回は私が今まで出合った可愛く恋バナをしてくれた人、可愛い恋バナトーカーズの話をします。 許可は取れていないので、かなりぼかしながら書きます。 品行方正、成績優秀、
「女子力」という言葉。 フェミニンであるさま、または「女性に求められる能力」を備えているさま、そんな意味で使われています。 近頃この言葉を巡った議論が活発化してきましたが、それでも耳にすることは多いです。 私も、友人に「女子力高いね 」と言われたことが何度かあります。 えっ、女子力? ノーメイクに制服というみんなと同じ格好だからフェミニンもボーイッシュもないと思うけど。 生物学的にメスとされているし女性として生きたいと思っているけど、女性「らしく」生きろと言われる
初めまして。臙脂 おきゅ と申します。えんじ おきゅ です。 高校3年生なのですが、進路が決まって時間を持て余しているもので、noteを始めてみようと思い立ちました。 近頃文章を書くことがめっきり減ってしまい、これではいけないと思いつつもトレーニングは腰が重く…というわけで日記感覚で書いて参ります。 さて、突然ですが好きな食べ物について語ろうと思います。 あれは高校2年生の冬。 日中は眩しい日差しで背中が焼ける思いをしつつも、朝晩は冷たい風に身体が縮こまる、そんな日