夏が嫌い

私は夏が嫌いです。

暑い。毎日暑い。朝起きて最初に思うことも、夜寝る前最後に思うことも、「暑い」。

ただ憂鬱になっているだけでは夏の思うつぼなので、どれだけ夏が憎いかについて真剣に考えてみました。


まず周囲の夏が好きな人から聞いたメリットに対して、夏嫌いバイアスに雁字搦めにされている私が、くどくどと反論していきます。



〇夏休みがある

本来の目的は調べてもよく分からなかったのですが(なんと適当な文章…すみません)、地域によって時期や長さが違うことを考えると、基本的には暑さ対策だと考えられます。
つまり、暑いから休むのです。
手段であって、目的ではないのです。

そして、宿題の山に押し潰されそうになって冷や汗をかいた経験がフラッシュバックします。
私は「早めに終わらせるべく配られた日から取り組むが、結局8月の中旬まで終わらない派」でした。
怒られることが何よりも苦痛だったので、自分が期日までに終えられることは分かっています。
ですが、計画と現状にかなりのズレが生じていることに気がつく8月1週目に、何とも言えない緊張感を味わうのが恒例でした。

これを書いている現在も夏休み中ですが、大学生ということで課題もなく毎日ダラダラしており、充実しているとは言えません。これはどう考えても私の問題なのですが。


〇フェスや海水浴、花火大会に行ける

天気予報のコーナーで、気象予報士の人が夏に多用する文言があります。
「危険な暑さ」です。
そうです、日本の夏の暑さは危険なのです。

フェスは言うまでもないですが、砂浜は熱いし、花火大会が行われる夕方だって十分蒸し暑いです。
危険を冒してまで楽しむというのは、なかなかのギャンブラーだと思います。
これらのイベントはむしろ夏を避けて行うべきです。


〇風邪やインフルエンザにかかりにくい

感染症にかかりにくいのは事実です。もっとも、コロナは季節を問わないようですが。
とはいえ、夏にも夏風邪があります。
何より熱中症になりますし、夏バテもします。変な虫に刺されて腫れることもあります。
毎年夏休みの初め頃に夏バテし、3日ほどベッドに根を張る生活を送る私は、冬の方がずっと健康です。



ここまで、いかに夏が人間の生活に不向きか(私が夏に適合できないか、のような気もしますが)ということを書いてきましたが、続いて、いち冬好きとして冬の魅力をお伝えします。

何をするにも心地いいのが春と秋ですが、私のような夏嫌いと同じく一定数いるのが冬嫌いだと思うので、これまた夏嫌いバイアスに囚われた私が寒い冬を擁護します。



〇体温調節が楽

暑い夏に涼しくなりたいとき、あなたはどうしますか?
私は、クーラーをつける、シャワーを浴びる、冷たい食べ物や飲み物を体内に入れるなど、何らかの道具を使った方法しか思いつきません。
その点冬は、1kmも歩けばポカポカしてきます。
つまり、自分の力だけで温かくなれるのです。
服だって、冬は重ね着すればいいですが、夏は全裸でも暑いです。


〇食べ物が腐らない

夏の食事の隠し味は、食中毒への恐怖です。
以前、夏場にカレーを食べてお腹を下したことがあります。
今まで経験した症状の中で下痢が一番嫌いなので、精神的にも辛いものがありました。
その点冬は、ものによっては冷蔵庫に入れなくても美味しく食べられる期間が長いです。
したがって(少なくとも我が家は)夏に比べて食品ロスが格段に少なく、環境にも良いと思います。


〇虫が少ない

私にとってはこれが一番大きなメリットかもしれません。
物心ついた頃からとにかく虫が苦手で、今でもコバエ以外の虫はどんなに小さくても視界に入っただけで震えてしまいます。
虫がいなければ掃除も外出も安心してできます。害虫による健康被害も少ないです。



何はともあれ、今日は9月1日。気温も低めで過ごしやすかったです。

私の中では9月中旬頃、高校の文化祭の時期を過ぎたら秋なのですが、8月が終わって9月に入っただけでも気持ちはいくらか楽になります。

この先の9か月ほどは夏と縁を切れると思うと、期待で胸が高鳴ります。

秋と冬と春、思いっきり謳歌するぞ。次の夏へのカウントダウンが始まっていることには気づかないふりをして。





これでもかというほど夏の悪口を言ってきた私ですが、最後に一つ告白します。

悔しいことに、「夏」と聞くと一瞬だけワクワクし、浮ついた気持ちになってしまいます。

きっと夏を甘酸っぱく表現するJ-popや爽やかな夏休みを描くアニメのせいです。

そのようなイメージが拭い切れないため毎年夏に淡い期待を抱いてしまい、現実の蒸し暑さに辟易して、勝手に裏切られた気になります。

学ばない私が悪いと言われればそれまでですが。

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