可愛い恋バナトーカーズ
私は恋バナが好きです。
する方ではなく、聴く方。
相談でも、惚気でも、何でも喜んで聴きます。
話が好きというより、恋バナをする人を見るのが好きなのです。
自分の恋愛の話をする人って、とっても可愛い。
少しはにかみながら好きな人の話をする姿は微笑ましいし、相手を想いながら自分と向き合う姿も素敵です。
今回は私が今まで出合った可愛く恋バナをしてくれた人、可愛い恋バナトーカーズの話をします。
許可は取れていないので、かなりぼかしながら書きます。
品行方正、成績優秀、クールで隙がない友人でした。
そんな彼女に、ある日初めての恋人ができました。
その報告の第一声が、
「おきゅ、わたしリア充になったわ」
いやいや。いやいやいやいや。
いつもの端正な顔立ちで、いつもの落ち着いた声で、「リア充になったわ」って何ですか。
ちょっとあんた、可愛すぎやしないかい。
頬を赤らめたりおずおずと話したりしたらそれはそれで普段とのギャップに萌えたかもしれませんが、いつも通りというのが彼女には似合っていました。
彼女の中では「次は美術室に移動だよ」と同じレベルの出来事だったのか、はたまた照れ隠しだったのか。
後者かなぁ、なんて思いながら楽しく話を聴いていました。
種目が選択制の体育で、6人の女子が集まりました。
その競技自体が楽しかったこともあり真面目にやっていたものの、何回目かの授業で飽きが来た私達は、先生の目がないのをいいことに校庭の真ん中で恋バナを始めました。
当時は誰も恋人がおらず、現在進行形の話はなかったのですが、経験談は次々に飛び出しました。
「特技・変顔」のようなムードメーカーで、いつも笑わせてくれる友人。
そんな彼女が、足で砂に落書きをしながら伏し目がちに「中1のときに…」と話し始めるんです。
内容なんて入ってきやしない。
照れとは無縁なのかと思っていたけど、そんなに可愛らしい表情もできるんだ。
過去の話より、目の前のあなたにときめくよ。
と書くと、何だか切ない百合のようですが。
学生時代の恋バナといえば修学旅行の夜がテッパンかもしれません。
巡回する先生にバレないように盛り上がるのは楽しいですが、暗いので表情が見えません。
声だけでも可愛いのですが、やはり顔が見たい。
なので昼間の恋バナ、すごくお勧めです。
ちなみに高校の修学旅行は仲の良い友人と二人部屋で、恋バナのこの字も出ず深夜までYouTubeを見ていました。
それはそれで楽しかったですけどね。
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