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快調旅館暮らし

豫ねてお話ししていた大腸の檢査後に調整期間を經て、ついに今日の夕食から通常の食事に戻れました。
然して「スペシャルもつ焼き丼・ピリ辛ニンニク風味」を平らげた今日この頃でありますが、改めて食事のありがたみを思い知りました。

天童公園のシンボル

さて前回、午前中の「お散歩」に出掛けた續きでございます。
13時ごろに宿に戻って參りました。

昼下がりにテラスで戴く極上の珈琲

まずはお部屋に戻る前に一服、ラウンジで珈琲を戴きます。
丁度、テラスに出られたのでそこで池の鯉を見乍ら樂しみます。
午後の暖かな日差しに初夏の風が心地よく、最高の珈琲タイムとなりました。

ついてくるコイ君達

鳥除けと思われる竹材が井桁に組んであり恰も將棋盤の様でありますが、池を泳ぐコイ君達は私がカップを持って珈琲を飲み乍らテラスをウロウロすると、まとまってついてくるのです。いやはや可愛いものです。

お部屋に帰還

さて珈琲を愉しんだ後はお部屋に戻って、いさゝか執筆の眞似事を致します。
大枚叩いて賈った「レッズノートの型落ち品」は頑丈そのものです。
どこへ行くにも頼りになります。

お茶でも飲み乍ら物語を紡いでいきます

散歩の帰り道の途中で賈ってきた當地のお菓子を食べ乍ら旅館のほうじ茶を戴きます。
この旅館のお茶セットで淹れるお茶は凄く旨いのです。
旅先では普段と異なる思考回路に切り替わる様でございまして、色々なアイデアが生まれてきます。
なるほど、文豪の先生方がよく方々を訪れたお氣持ちが解る様な氣が致します。部屋に閉じこもってばかりでは狭い世界しか見えないのであります。

一寸氣分轉換にはお風呂へ行ってきます。
昼間の誰も居ない時間帯は貸切そのものです。
こんなに温泉を一人占めしたのは去年青森の碇ヶ関に行ってきた時以來です。

そうこうしている内に小腹が減ってきました。
ここらでおやつに致しましょう。
さっきまで「ミルクケーキ」を食べていた癖に間食にありつきます。

カフェを訪ねて

またまた外出です。
宿の近くに面白そうなカフェが在ったので入ってみる事に致します。
どうやら女性に人氣のお店らしく、お客様はみんな女性かアベック(語彙が古い)の方ばかりです。
でも、そう云うのを氣にしないのがお一人様。孤高に振舞います。

南部鐵器に入った珈琲を…

なかなかお洒落な雰囲氣です。
こう云うのを參考におうちでのカフェタイムを研究致します。
旅先のカフェの樂しみは品物だけでなく空間を大いに満喫したいものです。

お隣の女性が旦那さん(若しくは彼氏)の惡口を言っているのが聞こえてしまいましたが、愛情を以って然るべき存在にその言葉を憎しみを以って發しているのであれば悲しいお人だなと思いました。
この方々は旨い珈琲を飲むには少々時期尚早だったかに思いましたが「言わぬが放っとけ」と云うやつです。

温泉櫓

帰り道は少々寄り道をしていきます。
天童温泉を掘り出していた温泉櫓の復元遺構を見物します。

見てみれば面白いオブジェの様に

温泉の給湯設備の配管も複雑な形をしており、見ているとまるで美術館に有る何かの藝術品の様です。

午前中に登った山

振り向けば午前中に訪れた天童公園の山が見えます。
なんだかあまりにも時間がゆったりしているせいか、當日の出來事とは思えない錯覺を憶えます。

將棋の町

一寸足を延ばしてみます。
町中至る所に將棋の町を思わせる物と出會います。

呑み屋街の案内もご覧の通り

上段左から2番目のお店が非常に氣になりますが、良いのかこれは………?

さて、午后のお散歩も樂しんで宿に帰ります。
日は西に傾き山の峰に差し掛かろうとしています。
夕焼けを屋上展望風呂で愉しんだ後はお待ちかね夕食の時間です。

今宵は庭のライトアップを愉しみ乍ら…

昨日は大広間でしたが、今日はお洒落な窓側のカウンターで戴きます。
丁度、昼間にコイ君達と戯れたお庭のライトアップを愉しみ乍ら當地の地酒を戴きます。

酒が進む

別料金が發生してしまう事が解っていても、つい追加で頼んでしまうのです。
正面の硝子窓に私が寫り込んでしまうと折角の庭園の様子も台無しなので、キャメラを向ける角度にも氣を遣います。

コースターもこの通り

最後に〆として當地のフルーツを使ったカクテルを頂戴します。

素晴らしい旅に乾杯

食事も濟んで温泉も濟ませて、あとは眠くなる迄お部屋でくつろぐだけです。
昼間仕懸った筋書に一定の區切を附けたら、温泉宿の和室の醍醐味を味わいましょう。

必要不可欠のイベント

それはこの広縁での晩酌です。
一人でも仲間とでも、温泉宿に泊った際は必ず行う一つの「極まり事」です。
カーテンを全開にして天童温泉街の夜景も一緒に愉しみましょう。

喉に沁み亙る當地の酒

この時間のテレビは實に低俗でくだらない番組しかやっていないので、こう云う時の為にノートパソコンで昔の番組を観ます。

一句詠む 素人心が 置き土産

宿の箸の袋に面白い事が書いてあったので私も短歌に挑戰…。
夏の季語と宿のお名前の一字をどうしても入れたかったので、こんな感じに仕上がりました。
温泉に入って酒も入ると色々と考えが出てくるものです。

従業員の方々へ

袋の裏に鳥渡描き上げました。
久々にコンピュータのペンタブを使わないで描きましたが、残念乍ら私の腕ではこれが精一杯の様です。

夜も更けてそろそろ瞼が重くなってきた頃、お部屋に敷いてある布團に入るのであります。
眠くなったら遠慮無く寝る。しかも布團は自分で用意しなくて良い。明日の朝食の準備も不要。
誠に以って贅澤です。

最終日に續く……


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