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#25-11 社員は語る④理系グループ発企画、新刊『ミニマム漢文』!!

こんにちは、採用担当レイです。
最近、電動キックボードのポートを見かけることが増え、実際に走行しているのも目にするようになりました。LUUP(ループ)というシェアリングサービスだそうです。楽しそう!颯爽と走りたい!と思いつつ、まだほんの少し恥ずかしさが勝ります…。

さて、今回は「社員は語る」をお送りします。現場でさまざまな事業・商品に関わっている社員に、手掛けている仕事の内容を語ってもらうという趣旨で、社内報などを再編集した記事になります。旺文社の事業・商品について、理解を深めるきっかけになれば幸いです。

本日は、理系グループ発企画、新刊『ミニマム漢文』について。お送りするのは第一書籍出版部 学参編集第三グループWです。それでは始まります!

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学参編集第三グループのWです。よろしくお願いします。

『共通テスト・私大マーク式 これだけ! ミニマム漢文』が、この度刊行となりました! 企画のウラ話や特長をご紹介します。


理系グループの提案で生まれた企画

企画のきっかけは、理系グループ(学参編集第二グループ)からの1枚の企画書でした。Aさんの企画で、「こんな参考書があればいいのに!」という提案でした。

★共通テストでしか、漢文を必要としない人がターゲット。
★それ程やる気も時間もない人、やってみたけど挫折した人向け。
★必要最低限の全部を1冊にまとめた参考書。

理系の受験生には「直前期まで漢文の勉強はゼロ、このままだと共通テスト0点かも!」と冬休みになって慌てる人も多いはずです。苦手でやる気もない人でもできる本をめざして編集がスタートしました。

紙面づくりにも、理系目線のアイデアを!

苦手でやる気がなくても手に取ってもらうには、易しそうでわかりやすい紙面が大切です。そこで、紙面デザインの作成の段階でも、理系グループの皆さんからご意見をいただきました。
たとえば、「使役形」の人物をマークで示すアイデアは、Aさんからの提案です。おかげで、一見してわかりやすい紙面になりました。類書を見ているだけではなかなか思いつかないアイデアで、他グループの方々からの意見は新鮮で、助けられました。

▲「使役形」のページ。人物をマークにしたことで、わかりやすい印象になりました。

漢文を「構造」から読み解く!

企画原案では、「読むだけ漢文」という読んで覚える内容の予定でしたが、著者の先生方の方針で、「構造」から漢文を理解することにポイントを置いた本になりました。

難しそうに聞こえますが、英語のようにSVOの文構造を意識して読むと、どんな漢文でも文意を捉えやすくなります。句形の丸暗記だけに頼らずに読解できるので、結果的に、理系の人に取り組みやすい内容になったと思います。

▲イラスト吹き出しに、英語の具体例「give+人+物」を入れるのは、
学参編集第三グループ新人のIさんのアイデアです。

「構造」から漢文を読み解くと? 長年の謎が解けた……!

① 其 人 復 来。
② 其 人 復 来。

①と②の違い、わかりますか?
どちらも書き下し文にすると「其の人復た来らず。」で同じです。受験生だった昔、私は意味の違いがわからずじまいで、それ以来、漢文というとこの疑問が思い出されて、モヤっとした気分になっていました。

でも、「不」があとの語を否定するという構造に着目すると、違いはすぐにわかります。

① その人は今度も来なかった。
② その人はもう二度と来なかった(=来なくなってしまった)。

受験生時代の私に、この本を授けてやりたいです……。

▲部分否定と全部否定の違いも、図解で一目でわかりやすく示しました。

「こんな学参あったらいいのに!」お聞かせください

今回は、編集部内の他グループからの企画提案で新しい本が生まれましたが、編集部以外の部署の皆さんからのご提案も大歓迎です。

ご自身の体験や、お子さんの勉強をとおして思いついた「こんな学参あったらいいのに」が企画の原点になると思います。1枚でも箇条書きでも、企画のアイデアがあればぜひお寄せください。

読者に喜んでもらえる新しい本を、みんなで考えて作っていけたら嬉しいです。


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本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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