ここが凄いよ欧州人(食生活)
ボンジュール。
先回、 「欧州には廃棄食材からも幸福感を得る仕組みがある」 というお話をしましたが、いかがでしたか?
欧州人が、お得に食品を得つつも食品ロスを削減することで自己肯定感を得て社会も良くしてしまう幸福のスパイラル、どのように感じられたでしょうか。(前回は、下記参照)
さて、今回も「食生活」に関して、
不思議に思ったことを考えてみたいと思います。
突然ですが、ベルギーの食べ物というと、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
ワッフル・チョコレート・ビール あるいは フリッツ(フライドポテト)を思い浮かべる方もいらっしゃるかも知れません。
フランスに近い土地柄だし、文化も近いだろうということで、私はベルギーに来るまではなんとなくフランス料理同様の「美食」というイメージを持っていました。
実際に外食してみると、おいしい料理を出すお店が多いことにお気づきになると思います。
ベルギーに住んで現地の方の食生活を見ていて気になっていることがありました。
今日はその辺りを考えてみたいと思います。
よろしければお付き合いください。
1.朝食が雑
なんとなく、優雅な朝食を食べていそう・・・と勝手なイメージを持っていましたが、現地の方に聞いてみると結構簡単に済ませているそうです。
私の周りには、朝食を家で食べず家を出て、オフィスでリンゴを丸かじりしたりバナナを食べたりしている方も居ました。
あれ・・・食にはこだわりが・・・ない?
なんとなくおいしくて高カロリーなものばかり食べているのかと思っていましたが、朝は意外とあっさりなんですよね。
2.昼食も雑!?
オフィスにお弁当(というかタッパー)持参の方をしばしば見かけます。
よく見てみると、何やらピラフのような単品料理が弁当箱に詰め込まれていて、それを無心で口に運んでいるように見えます。
また、バゲットにハムや野菜を挟んだサンドイッチも昼食に食べられていますが、パンが固いので下手をしたら口の中が傷だらけになります。
会社でとる食事は仕事のための栄養補給という割り切りかもしれません。
3.でも夕食や休日の食事は豪華
近隣の大型スーパーでの買い物の様子を観察してみると、多様な食材を大量購入している人々をよく見かけます。
私がよく行くスーパーでは色々な食材が取り揃えられています。
例えば主食と言われる芋だと、通常のジャガイモだけでなくてフリッツ用のものも売られていたりします。
また、肉だと牛・豚・鶏だけでなく、ターキー・ラム、更にはウサギ(!!)なども売られています。
(※私が通っているのは高級スーパーではなく、普通のスーパーですよ)
週末にはこれらの食材を使いこなして料理を作り、家族と一緒に食事の時間を過ごしている、という方も多そうです。
4.栄養のための食事と文化的な食事
ここで、食事を2種類に分けてみました。
・栄養を取るためと割り切った「生きるための食事」 と、
・美味しいもの&家族の団らんで精神的な充足感を得る「文化的な食事」
です。
これらをメリハリをつけて使い分けているんじゃないかな、と思っています。
「生きるための食事」は効率的に済ませて、浮いた時間で家族で団らんしてゆっくりとおいしく「文化的な食事」を摂るベルギーの生活・・・ちょっと憧れてしまいます。
こういうところも以前の記事で紹介した「幸せ」に繋がっているのかも知れませんね。
5.健康にも良い!?
でも美味しいものばかり食べていたら、不健康になりそうですよね。高カロリーがたたって、寿命が短かったりするのでしょうか?
WHOの2016年のデータによると、国健康寿命は以下の通りです。
ベルギー:71.6歳
日本:74.8歳
USA:68.5歳
(Global Health Observatory data repository - WHO )
・・・日本とそう大きくは変わりませんね。
もちろん医療水準や運動習慣、衛生状態など様々な要素が関わるので、ひとえに「健康寿命が長い=健康な食生活」ということではないと思いますが、
・メリハリのある栄養摂取
・満足感の得られる美食
・家族との団らんの食事
によって、極端に健康を阻害することも無さそうです。
6.まとめ
ベルギーの「食」について、不思議に思う事もありましたが、「食事にもメリハリをつけて、幸福度の高い暮らしを実現している」と気づきました。
皆さんの日々の食生活はいかがでしょうか?
この記事が少しでも暮らしを良くする気づきにつながれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは、また!OBSでお会いしましょう。
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