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24歳女ひとり・タイ放浪記⑴

はじめに


この度、数年越しの夢であった東南アジア一人旅を完遂いたしました
とんでも大冒険、なんと9泊10日、タイ一人旅でござい
別に「アレをやり遂げたい!」だとか「人生観変えたい!」などという大層な目的はなく、もはや初日から帰りたいなと涙する出だし。しかし、何もないタイの生活は、面白いほどに私の脳を刺激するのでした

タイであったこと、全て書きたいと意気込んでおります
書こう書こう!と思いながら既に数日経っているのは見逃すとして、しばらくの間、旅の備忘録!お付き合いください!プレイボーーーーーーーー!!!!


出発に向け


旅の全てを書くということは、こういうこと。まず、旅に至った理由を書き記すべきだろう!
なぜ一人旅、それも海外、それもタイを選んだかというと、全ての発端は旦那であるよねだくんが年末に発したある一言

「おれ、そろそろもう一回海外一人旅がやりたい。」

「!?????!??」

よねだくんは数年前に、東南アジア一人旅を二週間ほど敢行した意外にもアクティブな人間であり、それも、旅を楽しいもの!うきうき!というよりは「修行だよ」と真顔で言い切るちょっとかっこいいやつ
貧乏旅をしていたそうで、宿泊は全て安宿のゲストハウス、観光はほぼせず、田舎でただ散歩する暮らし、暇すぎてやることがない日々、毎日言葉も通じず大変、というか会話が皆無、そして何よりひとりぼっち、金はない、というまさに「修行」とも言える、色味で言えば灰色みたいな旅をしていたのだ

楽しかった?と聞けば「いや、楽しくはない」と即答するレベルであったのいうのに、いったいなぜ「また一人旅に行きたい」というのか
話を聞いてみると「楽しくは無かった、きついし辛いし、汚いし、することもないからずっと暇。でも、それなのに、数年経つと"またあの旅がやりたいな・・・"って思えてくる不思議。おれ、来年の春頃、東南アジア行きたい。」

「私も行くう!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


即答であった
しかも、「私も行くう!!!!!!!!!!!!!(私も一人旅行くう!!!!!!!)」であり、なんと新婚でありながらも、同じ時期にそれぞれ違う国で一人旅をするというなんとも面白い計画が爆誕し、しっかりその3ヶ月後、計画通りに敢行する我らなのであった


日本でやらねばならないこと


勢いで旅を決めてしまったはいいが、お互いに「本当に行くのか?」という疑問は出発の前日、いや当日まで拭えないほどには、無計画であった

やらねばならないことを全て後回しにする性格、その具現化が私、つまり本当の直前までなんの準備もしておらず、自分のことながら「こいつどうやってタイ行く気なんだろう?」と他人事のように日々を過ごす始末

流石にやばい!何もできる気がしない!を毎日繰り返し、精神的に追い詰められてく感覚(追い詰めているのは自分である)
最終的に、もうやるしかねえ!とりあえず航空券を取ってしまえばいいのでは!行くしかなくなるのだきゃらあああ!!!!と、囲い込み作戦を自身に施し、寝起きの頭でよく分からなくなっている時に勢いにのせ、タイ往復券を購入した(朝6時)

海外サイトなゆえ本当にチケットは取れているのか?金は払えたのか?どこから予約照会ができるのか?私の予約番号はどこだ?メアドは何で登録されている?翻訳がガバガバでサイトの言っていることがが一つもわからない、予約番号らしきものは見つけたが、入力しても「あなたのフライト予定はありません☺️(今すぐ予約!)」と表示、マイページにログインしても「oops!確認が取れません!(新しい旅を今すぐ予約!)」

本当に気が狂うかと思いました
お前のサイトで一生買わねえからなあああああああああああ!!!!!!!!!!!と絶叫する日々
今時のサイトだからか、お問い合わせAIの自動チャットサービスらしきものがページの隅に表示されており、そのアイコンがヘッドホンをつけている実写のおじさんで少しイラつく
そこに怒りの「予約照会ができません」を入力しても「カスタマーサポートにご連絡ください☺️」しか返ってこず、てめえこのやろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!どこだよカスタマーサービスぅわァァぁぁぁぁぁぁぁあ!!??????????を繰り返す日々

よくわからないまま結果なんとかなったのだが、あのストレスは計り知れないものであり、出発前から「この旅上手くいくのか?」とじわじわと不安と恐怖が湧き上がってきて、日本にいながらもなんとも言えない孤独に包まれ、虚な目をして"旅の準備ぜーんぶ後回しのわたし"に戻っていくのだった



全てを終わらせるぞの会


私もよねだくんも、お互いに「あいつ何もしてないな、大丈夫なんか?」という自分は棚にあげた心配をしていたため、お互いが一日空いている日に「全てを終わらせる会」という、今までの怠惰を全てチャラにしてやろうぜ!計画を打ち出す

私は出発の二週間前まで、タイの地理はもちろん、行きたいところ、見たいもの、などの全ての計画を放棄していたため、(行けばなんとかなるっしょ!とりあえず行けば楽しいっしょ!の精神でいた)まずはそこから
タイに行ってみたいという夢は昔からあったのだが、何か明確に観光したいというわけではなく、ただタイという異国で過ごしてみたい!というフワフワした動機のみだったため、旅の必需品"地球の歩き方・タイ"を購入、熟読し始める

本を読み、気になった地域をもとに大雑把に、拠点を決めてみる
とりあえず首都のバンコク、あとはタイ北部のチェンマイ、これに決定
拠点が決まれば、宿も決められるというもの
9泊のうち、最初の3泊をバンコク、飛行機でチェンマイまで移動し5泊、帰りの飛行機をすでに取ってしまっていた為バンコクへ再度戻り、1泊
完璧

booking.comやagodaで安い宿を探し、基本キャンセルは前日くらいまでできるので、勢いのままガンガン予約していく
完璧

海外SIMも格安大容量なやつを予約(空港受け取り)
完璧

バンコクからチェンマイ行きの飛行機、チェンマイからバンコクへ戻ってくる飛行機、つまり国内線のフライトもなんとか予約
相変わらず海外サイトは意味不明で終始怖かったのだが、私は強くなっている 絶叫することもなく、無事終わらせる
完璧

荷造りグッズも一緒に買いに行き(ダイソーは神)、海外で使う用のデビットカードも申請


つまり全て終了、完璧になったのである
まだまだやることあるなあ〜と思っていた諸々の準備が1日で完了してしまった事実に、かなりの驚きと少しのやるせなさを感じた 頑張れば1日で終わることを私はいったい、何日先延ばしにしていたんだ・・・というやるせなさ
人間本気で取り掛かれば、やらねばならないことはすぐ済ませることができるらしい 知らなかった


というわけで日本でやるべきことは多分大方終了
つまり、あとはお互いの出国の日、海外一人旅への出発の日を待つだけなのだ

ちなみに、お互いが各々一人海外旅行をすることを前日まであまり信じておらず、「本当に行くのぉ〜〜〜??w 行けるのぉ〜〜〜??wやめといたら!死ぬかもだしね!」とウザ煽りをしてしまうという、ある意味の現実逃避は少し面白かったね
まあ、自分も本当に海外に行くだなんて、当日でさえ信じていなかったからしょうがない


さあとうとう、地獄の7時間フライト!現代の奴隷船!格安航空の底力を見せてもらわよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!

続く



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