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臀物語

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タイトルをしりとりで繋げる物語、です。 「しりものがたり」と読みます。 第1,第3,第5日曜日に更新予定です。 詳しくはプロフィールに固定してある「臀ペディア」をお読みください。
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2024年4月の記事一覧

厚底ブーツ

 当初の目的通り、油そばを食べる任務を終えた英一は、特にやることもなくなってしまい手持ち無沙汰だった。
 それでもこのまま帰るのは忍びない。どうしたものかと駅前をさまよっていると、何やら見たことがある人影が。
 英一は彼に近づいて声をかけた。
「大菅くん?」
 突然声をかけられた圭祐は、飛び上がって驚いた。
「わあ、九十九くん。」
「ごめん、突然声かけちゃって。」
「いや、全然。」
 圭祐は首を横

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メンタルケア

 子供の頃は春休みに夏休み、それに冬休みとほとんど季節ごとに休みがあった。
 最近は8月の最期の方には学校が始まるところも多く、時代は変わってきているわけだが、それでも1カ月近く休みがあることに変わりはない。
 その中でも特にすごいのが大学生である。
 冬休みが二週間ほどに、春休みと夏休みは二カ月ずつ。正味学校が通常通り稼働しているのは7カ月ちょっとの期間だけ。
 しかも当然のことながら大学は義務

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湯冷め

 お役所仕事にももちろん繁忙期はある。
 人が移動することが多くなると、その分、役所での手続きも増える。その結果として、忙しくなるのだ。
 残業すれば、その分は給料として反映されるため、いわゆるブラック企業よりはいいかもしれないが、それでも大変なことには変わりない。
 そんな残業続きからか、石嶺は最近あまりジムに通えてなかった。
 それなりに仕事は忙しいが、行く時間がないわけではない。しかし、忙し

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ラー油

「お待たせしました、こちら油そばになります。お暑いのでお気を付けください。」
 タオル鉢巻をした若い男性店員は、カウンターの上に油そばを置きながらそう言った。
「ありがとうございます。」
「卓上のトッピングはご自由にお使いください。ごゆっくりどうぞ。」
 そういうと、店員は湯気立ち昇る調理場へと戻っていった。
 英一は細心の注意を払いながら、カウンターの上に鎮座している油そばをゆっくりと机の上にお

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