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伝説のつるぎ 大熊健司
2024年4月28日 00:12
当初の目的通り、油そばを食べる任務を終えた英一は、特にやることもなくなってしまい手持ち無沙汰だった。 それでもこのまま帰るのは忍びない。どうしたものかと駅前をさまよっていると、何やら見たことがある人影が。 英一は彼に近づいて声をかけた。「大菅くん?」 突然声をかけられた圭祐は、飛び上がって驚いた。「わあ、九十九くん。」「ごめん、突然声かけちゃって。」「いや、全然。」 圭祐は首を横
2024年4月21日 00:13
子供の頃は春休みに夏休み、それに冬休みとほとんど季節ごとに休みがあった。 最近は8月の最期の方には学校が始まるところも多く、時代は変わってきているわけだが、それでも1カ月近く休みがあることに変わりはない。 その中でも特にすごいのが大学生である。 冬休みが二週間ほどに、春休みと夏休みは二カ月ずつ。正味学校が通常通り稼働しているのは7カ月ちょっとの期間だけ。 しかも当然のことながら大学は義務
2024年4月14日 00:02
お役所仕事にももちろん繁忙期はある。 人が移動することが多くなると、その分、役所での手続きも増える。その結果として、忙しくなるのだ。 残業すれば、その分は給料として反映されるため、いわゆるブラック企業よりはいいかもしれないが、それでも大変なことには変わりない。 そんな残業続きからか、石嶺は最近あまりジムに通えてなかった。 それなりに仕事は忙しいが、行く時間がないわけではない。しかし、忙し
2024年4月7日 00:05
「お待たせしました、こちら油そばになります。お暑いのでお気を付けください。」 タオル鉢巻をした若い男性店員は、カウンターの上に油そばを置きながらそう言った。「ありがとうございます。」「卓上のトッピングはご自由にお使いください。ごゆっくりどうぞ。」 そういうと、店員は湯気立ち昇る調理場へと戻っていった。 英一は細心の注意を払いながら、カウンターの上に鎮座している油そばをゆっくりと机の上にお