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今、学校で何が起きているのか~不登校問題の本質~

こんにちは、おあです🤗
3児子育て中で、小学生の娘2人はホームエディケーションを選択しています💕
子どもたちが、毎日を楽しく、自分らしく過ごせる社会にしていくために、これからの学びの在り方について考えるnoteです📒

今日は、「今、学校で何が起きているのか~不登校問題の本質~」というテーマで書いていきます🖋



■学校の現状



今、日本の学校で起きている大問題と言えば、なんといっても「不登校」ですよね👇

日本の小中学生の不登校者数過去最多


子どもの数がどんどん減っている中、不登校の子どもの数が昨年(2022年度)過去最多の約30万人に上っています。
これについて、いろんな人が「問題だ!」と大騒ぎしています。
しかし、それぞれの立場によって「問題」とされている中身が全く違うんですよ😥

この「不登校」という問題は、いろんな問題が絡まり合って、こんがらがって、ぐっちゃぐちゃになっているんですよね💦
それを1つ1つ、「これは誰にとっての問題なのか」「それがなぜ問題なのか」というのを丁寧に切り分けて、その本質をちゃんと見極めないと、その対処の方法もとんちんかんなことばかりになってしまうわけです。

・・・というわけで、不登校の問題を作ってしまっているその本質にあるものを、データをもとに、1つ1つ解説していきたいと思います。


■いじめ 


まず、いじめの低年齢化です。
昨年(2022年度)は過去最多の68万件を超えました👇

日本の小中学生のいじめ過去最多


特に増えているのが小学校😱
10年前に比べて爆増しています😨


■発達障害児の倍増


次に、なぜか日本でだけ「発達障害児」が激増しているんです😨
この10年で、特別支援学級や特別支援学校に通う児童生徒数が倍増しているというデータがこちら👇

日本だけなぜか「発達障害」が激増?!


この件については、第13回目の放送で私なりの解釈をしておりますので、詳細はここでは割愛させていただきます👇


この、日本でだけ発達障害児がめちゃくちゃ増えている、つまり、特別支援学級or学校に通う子たちが急激に増えているということに関して、
昨年(2022年)、日本は国連から分離教育に対する「勧告」を受けているんです💦
発達障害の子たちを別の学級に排除して、「普通学級」と「特別支援学級」と、分離して行っている教育の在り方は「人権」に反すると。
世界のインクルーシブな教育の潮流とは真逆であると指摘されているんです。
日本だけが世界から取り残されているという状況が見えてきます😱


■中学受験者数が過去最多


さらに、とてつもない少子化が進んでいる中、2023年度(今年)の中学受験者数が過去最多に上るというニュースですよね😱

2023年の小学生の中学受験者数過去最多


先生も子供も大変なことになってるわけです。 今の公教育は。
保護者さんも不信感抱いちゃうわけですよね💦
こんな環境に子供を通わせておくのは心配だって思っちゃうわけなんですよ💦
そうして、子どもを少しでもマシな環境に逃がそうと、中学受験の世界に足を踏み入れていってしまっている…ということなんだと思います👇



■小中高校生の自殺

 

とどめが、昨年(2022年度)の小中高校生自殺者数が514人で、統計のある1980年以降で過去最多というデータです👇

日本の小中学生の自殺者数過去最多


子どもたちの自殺が最も多い日が、「学校の新学期(=長期休暇明け)」であることは有名です。
子どもが自殺する要因にどうやら「学校」が関係しているらしいのです😱

子ども達が最も死を選んでいる日は新学期(=長期休暇明け)



■日本の子どもの精神的幸福度ワースト2位



・・・というわけで、日本の子どもの精神的幸福度は、世界で「ワースト2位」となってしまっています。
これは2020年にユニセフが発表したデータですけれども、日本の子どもたちの「身体的健康」は世界で断トツ1位なのに、「精神的な幸福度」はワースト2位という・・・😨

日本の子どもの精神的幸福度ワースト2位



・・・これまでお伝えしたデータはすべて、今の日本の子どもたちの身に何か過去最悪の事態が起きていることを示しています。

そして、そんな子どもたちに関わる、学校の先生たちも今、大変な状況に追い込まれて、悲鳴を上げている状況です😱



■教員の精神疾患による休職



まず、2021年度の日本の教員の精神疾患による休職者数が過去最多となっています👇

日本の教員の精神疾患による休職者数過去最多

精神的な疾患なので、うつ病が多いかと思いますけれども、精神的に追い込まれて、休職する先生の数が過去最多だと言うんですよ💦

その理由の1つが「長時間労働」と言われています。
日本の教員の労働環境は世界1ブラックと言われておりまして、その裏付けとして、日本の教員の労働時間は世界最長というデータが、2018年TALISという国際的な指導環境調査で出ています👇

日本の教員の労働時間は世界最長

OECDが発表しているデータによれば、中学校で37%、小学校で14%の先生方が過労死ラインを超えていることが分かっています。

今の学校の先生たちは、本業の「授業」以外の、勉強とは関係のない仕事を山ほど押し付けられていて、心身ともに限界、という状況に陥っています💦


■学校の過剰機能問題


今の学校は、勉強以外にも、友だちをつくったり、お昼ご飯を食べさせてもらったり(給食)、身体的なケア(運動、保健室、健康診断)を受けたり、福祉的機能(虐待の早期発見、カルト教団による隔離監禁の予防)も期待されていたり・・・と、子どものことならなんでもかんでも押し付けられてしまっています👇

過剰な役割を背負わされている学校


特に、共働きが当たり前になった現代では、日中安心安全に子どもを預かってもらう託児的機能(学童)が大変大きく、親が働きに出るためにも子どもには学校に行っていてもらわなければ困る、という現実が存在しています💦

今の学校は、あらゆる機能を一身に担う地域最大のコミュニティに肥大化してしまっているのです…😱


■教員のなり手不足


そんな世界最悪のブラックな現場で働きたい!という若い人はいませんので、昨年度(2022年度)の教員採用試験の倍率は過去最低となっています👇

2022年度の教員採用試験の倍率は過去最低



休職する教員がどんどん増えているのに、教員の成り手は減っているわけです。
・・・当然、教員の数は足りません💦
教員が足りないために、現場に残された先生方にはますます負担がかかっていきます。
そして、学校現場のブラック化が加速します。
結果、またうつなどの精神的な疾患で休職に追い込まれる先生がまた増えて・・・という、完全なる悪循環に陥っているということなんですね😥

教員不足過去最悪


■学校の息苦しさから逃げ出す子どもたち



学校の先生方が置かれている環境をまとめますと、まずブラックな長時間労働になっていますと。
そのために先生方が精神的に追い込まれて、休職していなくなってしまうわけです。
そんなブラックな環境に若い方は来てくれない、ということで教員の成り手が不足します。
ますます現場は人手不足に陥っていきます。
残された数少ない教員同士は本当に忙しいので、ギスギスしますよね😱
そして、子どもたちを締め付けることになっていくわけです😔
締め付けられた子どもたちは、今度は子ども同士でいじめ合います😨
そのいじめをなくすために、さらに規則が厳しく細かくなって、学校が息苦しくなって、子どもたちが逃げ出していく・・・。

・・・それが不登校、ということなんですね💦



■教員不足の行きつく先が戦時下の「学徒出陣」

もはや戦時下の「学徒出陣」のようなニュース


もはや「学ぶために学校に通っている学生」までをも現場に駆り出さなければならないほどの状況に陥っているという・・・👆
質もへったくれもありゃしません💦
もう、「誰でもいいから連れてこい!」という、そんな末期的症状に陥っている学校現場の、悲惨な姿が浮かび上がってくるニュースです😭



■トップダウン型の管理構造


じゃあ、その学校の先生たちのブラックな労働環境を生み出してしまっているものって何なの?って思いますよね💡



私は大きく2つ、原因があると思っています。

1つは、「トップダウン型の管理構造」です👇

日本の教育の管理構造


日本はいろいろな歴史的、文化的な背景があって、教える内容も教科書も教える速度も教える方法も、全部国に決められてしまっているんです💦
なので、先生方はただただそれに従うしかないという、自由の利かないシステムで、がんじがらめになっちゃってるんですよね😥

・・・要は「教育に自由が許されていない」んです。
先生方自身が管理されちゃってるんです。ガチガチに。
管理された先生方が、今度は子どもたちを管理していくと・・・。
そういう「構造の問題」があるわけです😔


■教育への公的支出の少なさ



もう1つ。
学校のブラック化を生んでいる要因に、「教育への公的支出の少なさ」があると言われています。
これは2000年頃から始まった「教員の非正規雇用化」などですね👇

日本の教育への公的支出ワースト2位(2020年OECD発表)

国内総生産GDPに占める教育機関への公的支出
これは、小学校から大学に至る教員の給与や教科書代など、国や自治体が負担する教育費のことなんですけれども。
この割合が日本は2.9%で、「世界ワースト2位」という結果が2020年のOECDで発表されています。


■日本の学級規模世界ワースト2位



そのことが分かりやすい形で現れているのが「学級規模」です。
この学級規模というのは、要は1人の先生が何人の子どもを見るか、教育するか、ということなんですけれども、なんとこれも日本は「世界ワースト2位」なんです👇

日本の学級規模ワースト2位


2020年のOECDが発表しているデータによると、日本の1クラスにおける生徒児童数は小学校で27人、中学校で32人と世界的に見ても多く、38か国中37位(=ワースト2位)という結果が出ています😰

これはどういうことかと言いますと。
例えば、子どもが40人いるとしますよね💡
40人の子どもたちを教育するのに1人の先生を雇って、その先生に1か月40万円払っているとします。
ところが、それを「もっときめ細かく子どもたちに対応できるようにしましょう」と言って、1クラスの人数を半分にするとします。
20人と20人で2クラスに分けると、先生をもう1人雇わなければいけません。
先生が2人必要ということは、先生に払うお給料も2倍払わなければならなくなりますよね、国としては。
人件費が80万円に倍増してしまうわけです💦
それはとてもコストになりますので、国としては、なるべく多くの子どもたちを1人の先生に教育させた方が安上がりなんですよ。

・・・というわけで、日本は今でも1人の先生になるべく多くの子どもを見させて、「教育費をかけない」ということを貫いてきているわけなのです😔


■教育は、国家百年の計。


学校は今、いろんなことをやらされちゃってるんですよ、 教育以外のことを。
余計なことも全部先生にやらせている。
あれこれあれこれ先生たちの仕事を増やして、授業もプログラミングだの英語だのっていろいろ増やしてるのに、人は増やさない、給料は払わない、という状態なのです😭

教育は、国家百年の計。



「教育は未来への投資」と言われてます。
「教育は、国家100年の計」と言われています。
今の日本の、子どもも先生も誰もハッピーじゃないという学校の状況は、ある意味、この国が100年かけてつくってきた結果でもあると言えます💦

そして、教育にお金をけケチる国というのは、必ずその将来、そのツケを払う羽目になると、私は思います😠



・・・と、ここまで、様々なデータを基に「今、学校で何が起きているのか」を見てきました🙌

果たして日本の未来は…


150年前から大して変わらない、子どもに合わない教育を、令和のこの時代にも無理矢理を押し通しているせいで、いじめや学校崩壊や不登校が起き、先生たちももう疲弊、限界が来ているという状況がご理解いただけたかなと思います🙏


データは正直ですね💦
子どもたちも、先生たちもみんな、「もう今の学校無理!」「NO!」って散々言ってるわけですよね😨

不登校の子たちというのは、そんな危険を察知して、さっさと逃げ出している子どもたち。
逃げ出せないで小学校6年間過ごしちゃったけど、なんとか逃したいという親が、今度は「中学受験」に向かっている、というわけです😔

不登校問題の根っこ


今回は今の学校の現状と、その根底にある問題を共有させていただきました🙏
次回は、もう少し具体的に、我が家の娘たちが学校現場でどんなことを体験したかという話を通して、子どもたちの置かれた環境について詳しく書いていきたいと思っています🙌



お読みくださりありがとうございました🤗
また次回お会いしましょう👍
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