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モネの絵と父

先日実家に帰省をした時の話です。

訳あって久しぶりに父と一緒に過ごしたのですが、
理由についてはここでは省略します。

久しぶりの実家だったので、
懐かしさもあり家の中を物色していると
父の特等席の机の上に、
モネの睡蓮が表紙の辞典が置いてありました。 


あれ?お父さんモネ好きなの?と思ったと同時に、
ふと数年前の記憶が浮かんできました。

就職で引っ越しをして間もない頃、
実家からの仕送りの中に
モネの絵が表紙のノートが入っていたのです。

私は留学中の美術館巡りをきっかけに、
モネやカミーユ・ピサロなどの印象派の絵が好きになりました。
そのことは特に家族には伝えていなかったので、
私がモネの絵が好きだなんて知るはずもありません。

たまたま家にあったものを入れてくれたんだろうな。
モネ好きだしラッキー!ぐらいに思い、
有り難くそのノートを受け取りました。

ここにきてまたモネとなると、
あのノート入れたの絶対お父さんじゃん。
てことはお父さんもモネ好きなの?と思い、
意を決して直接本人に聞いてみることにしました。

返ってきた答えは、
「モネは知ってるけど、絵の印象が良くてなんとなく選んだんだと思う。」でした。

多分その"なんとなく"の感性が似てるんだろうな〜。。

若干の嫌悪感はありますが、
これが親子というものなのかとしみじみ(´-`).。oO
しばらく疎遠だったこともあって
尚更脳裏に焼き付いています。笑

一時は修復不可能だと思っていた親子の関係性も、
ほんの小さなきっかけで
プラスに上書きされるものなんですね。。

そして今回のことで
わたしはモネの絵がさらに好きになりました。

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