百年後にはみんな死んでいるので
中学生の頃、ハリーポッターが大ブームで、私も愛読していた。
ハリーポッターに登場する「憂いの篩(ふるい)」という魔法道具をご存知だろうか?
私は、大人になった今でも、たまに思い出す。
頭の中で考えていることを、一旦取り出して、篩(ふるい)に保存し、後でその思考や記憶を見たくなった時に、また篩(ふるい)から覗くことができるというものだ。
初めて読んだ時も、こんな道具が現実に存在したらいいのに・・・と思ったものだが、今でもたまに思い出す。
日々、凄まじい量の思考が頭の中を駆け巡る。
そして、その思考は過ぎ去り忘れてしまったり、またごちゃごちゃと浮かんでは消えたり、、、
頭の中が常にうるさい感じがする。非常に疲れる。現代人は情報過多だからというのもあるだろうが、元からあれこれ複雑に考えすぎるたちだと言うのが大きい気がする。私の周りにも、2種類の人間がいる。シンプルなタイプと、あれこれ考えるタイプ。私は完全に後者だ。
何も考えない、とか、余計なことは考えない、とか出来たら良いのに。
でも、どうしても、出来ない。
悩んだら、こう考えると良いとどこかで読んだ。
「百年後にはみんな死んでいる」
そう考えれば、ちっぽけな悩みに感じられると。たしかに、百年後には、自分もいなければ、周りに今存在している殆どの人がもう死んでいる。ならば、こんなことに今一生懸命頭を悩ませても、無駄だと頭では理解できる。
なのに、気がづくと、またごちゃごちゃ考えている。
最近、前にも増して、頭の中がうるさくて辛くなってきた。
どこかで整理したいと思っていた。
憂いの篩(ふるい)に、このごちゃごちゃした思考をいったん放り込みたい。
で、必要な時に必要な思考だけを篩から取り出したい。
そこで記事を書き溜めてみようと思い立ち、今この文章を書くにいたる。
育児のこと、夫婦のこと、親との関係。
仕事のこと、夢や野望、日本社会について思うこと。
おしゃれやダイエット、料理など、普通の女性としての平凡な日常についても。
書く内容はバラバラ。だって私の頭の中を、そのまま放り込む場所だから。
ここで自分を表現することによって、私の内面が少しでも良い方向に変われたら良いなと願っている。
どうせ百年後には死んでいるなら、うだうだ悩んでいないで、楽しもうじゃないか。
こんがらがりそうな思考を紐解いて、自分を開放し、そして情熱的に生きようじゃないか。
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