新人介護士の思い出
こんばんは!
埼玉県で介護福祉士をしている大西です!
今回は『新人介護士の思い出』です。
僕が初めての施設に入職して1年目?だったと思んですが、本当に勉強不足で感性も不足していて『食べる事』『生きる事』『死ぬ事』のあいだで「何が良くて何が悪いのか」が分からなかった時の話です。
そんな事を書く第112弾、よろしくお願いします。
『食べる』と『生きる』ってなんだ?
たまに思い出すおばあさんがいます。
とても小柄なおばあさんで、よくナースコールを押すんです。
大した用件はなくて「布団を直してほしい」とか「オムツ見てもらったかしら?」とか。
誰かとの関わりを欲してたんでしょうか、とても可愛らしい方でした。
確か一時入院してたのかなぁ。
体力がガクンと落ちて車椅子は自走出来なくなり、食事は摂れなくなり、、
記憶が飛び飛びですが、今思えばだんだんと所謂「終末期」という状態に入っていたんだと思います。
そして段々とベッドから離床する事もほとんど無くなり、ペースト食やエンシュアにトロミをつけたものを居室配膳していました。
僕は積極的に介助しにいっていました。
口に入りさえすれば飲み込んではくれるので、何とか飲み込んでもらうかたち。
しかしそれも、口は開けないので「半ば強引に口を開けて食事を入れる」みたいな感じでした。
それでも飲み込めるからからやらないといけない。
当時勤めていた施設はお看取りなんてしていませんでしたから、食べない→死ぬか食べない→救急搬送だったので、本人も嫌々でしたが食べなければ死んでしまうという頭が強く、多少無理にでも食べれている方が良い事だと割と本気で思っていました。
確かその時くらいかなぁ、よく他の職員さんが介入した時に「○○さん数口です」「○○さんエンシュア○口だけでした」という話や記録を目にします。
当時の僕には理解が出来ません。
なんで?食べれるのに?
どうにかして食べさせないと死んじゃうのに?
本当に恥ずかしい話ですが、当時の僕は他の職員は「食べさせる技術が無いんじゃないか」とか少し本気で思ってました笑
※今では思ってないですよ!
感覚も麻痺してたんでしょう。
そこに本人の意思とか想いとか、そういったものは無かったように感じます。
『食べる』のか『食べさせられる』のか
『生きたい』のか『生かされる』のか
『死にたい』なのか『死なせない』のか
その方は最終的には亡くなりましたが、深く介護について考えるキッカケになりました。
出逢いを通じて、関わりを通して、学び成長する。
介護って楽しいですね。
今回も読んで頂きありがとうございます。
次回もまたよろしくお願いします!
未来を創る介護福祉士 大西
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?