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見捨てるということ

普通の話だけれども
今回 ナマケモノさんは不在です
そこで寝ています

Zzz…>🦥

いつもの通学路、いつもの帰り道
小さな川が左手に流れていました

そんな場所を 1人で歩いていると

左手に見える川の近くに蠢く物がいて
思わず ビクッ! と体が跳ねました

セミの幼虫でした

その幼虫は川の方に近づいていましたが
私は疲れで頭も回らなかったので
その様子を ただ そこで
眺めることしか出来なかったのです

するとセミは当たり前のように
川に落ちました

「ボトッ」

という音だけをその場に残して


浅い川の流れにさえも逆らえず
ただもがき足掻くだけしか出来ず
遠くへ遠くへ旅立ちました

命の灯火が消えた瞬間を
いつもの通学路で
目の当たりにした瞬間でした

これが見捨てる とても楽だな 
何も考えなくていい
何も心配しなくていい

そう考えましたね

今まで多くの人の悩み事、苦しみ
背負うべきだと頭の中で考えていたからこそ
見捨てるという行為がどれだけ気楽なのかを

頭と心ではなく 体験を通して
1つの命を犠牲にしたことで
身をもって知った瞬間でした

と 同時に

誰かの為に動く人達が
労いの言葉をかけられてる理由もわかった
彼らは楽な道を選ばなかったからです

見捨てるのはこんなに楽なのに
見捨てなければ自分も疲労するのに

だから褒められて愛されているのだと

しかし「それら」がとても 
狡い行動に思えた






自分を含めた狡い人間が
嫌になった瞬間でもありました




いじめとか助けないとか
その部類も

きっと殺すのと同義なのでしょうね

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