さらば、愛しきヌートリア
ぼくはほとんど毎日、川辺を歩いたり、自転車で走ったりしている。それは鴨川であったり、または賀茂川であったり、あるいは高野川であったりする。京都の町には南北を貫く大きな川があるので、日常的にこの川を使う。鴨川を一度でも歩いたことのある方ならきっとお分かりだろうが、鴨川には信号がないので不毛な停車をする必要がないし、大通りのポイントでは道路に出られるようなスロープも用意されている。それはまるで高速道路のようだ。しかも無料なのである(当然だ)。それだから、たとえば今出川から丸太町ま