大成 海

おもしろがってくたさい。 ○ https://linktr.ee/onarik ○…

大成 海

おもしろがってくたさい。 ○ https://linktr.ee/onarik ○onarik2000@gmail.com

マガジン

  • しかめっ面deレコード収集

    ぼくがいかようにしてレコードを買い集めているか、京都を中心としたレコードショップの話とともに。

  • 僕の京都案内。

    5年ぶりに出たPOPEYEの京都特集「お久しぶりです、京都。」の中の「僕の京都案内。」にあやかって、勝手に京都を紹介してみよう!

  • 今月が終われば、来月がやってくるらしい

    今月の事を、忘れないように、文字にして、残しておくのです。そんな文章たち、ございます。

  • 映画についての極私的な文章

    僕が観た映画と日常の関係性について極私的に。

  • あらゆる看板

    京都を中心に全国各地の看板、揃えます。

最近の記事

【企画書】「六山の送り火」

行事題目:「六山の送り火」 日時:2024年8月16日 20時ごろから 場所:京都市内各地 京都の伝統的文化 古くから日本の中心であった京都という町には、さまざまな伝統的な文化が残っている。まずは毎年多くの人を集める祇園祭や葵祭、御霊祭りをはじめとした各神社の祭り。気が遠くなるほど長い間に渡って続いているこれらの祭りの長所と短所をとりあえずまとめてみた。 ○長所 ・古くからの伝統を絶やすことなく次世代に語り継ぐことができる。 ・京都府内だけでなく、全国、世界中からの観光客

    • 休日は 箱を運んで 銭稼ぎ(後編)

      前編はこちら 公園での休憩から事務所へ戻ると、見るからに大学生然とした青年が元気に立っていた。昼から合流するタイミーさんだ。午前からすでに大量の箱を運んでくたびれている我々の目に比べると、彼の目は輝いている。しかも尋常でない輝き方をしていて、俳優の片桐はいりさんのような輝きを放っている。だから、便宜上、この文章で彼のことは「片桐くん」と呼ばせていただくこととする。 昼からは何やら折りたたみのテントの搬入があるようで、路面に駐車した4tトラックから20kgほどの重量のある段

      • 休日は 箱を運んで 銭稼ぎ(前編)

        ぼくはコンビニの棚に陳列された数種類の軍手の前で悩んでいた。手のひらの側が全てラバーに覆い尽くされたものがいちばん好ましいように思うが、価格は500円と少し。今日1日しか使わないのに、軍手ひとつに500円も払うのはいかがなものかと、隣にあった150円の軍手を手に取った。その軍手は、街頭アンケートで「あなたの思う軍手とは」という質問をして、返ってくる答えでいちばん多いだろう、よく道端に落ちているような、いかにも軍手的な白い軍手だ。その手のひら側に黄色いラバーのドットが散りばめら

        • 甲子園球児を眺めながら呑むビールの旨さ

          「大きくなったら甲子園に出て、プロ野球選手になるから応援に来てください」と、かつて野球少年だったぼくは、いろんな場所で言っていた。両親に、祖父母に、近所の人に、所属していたソフトボールチームのコーチなどに。結局ぼくは、中学校の野球部で周りの部員たちに身長も体力も技術も情熱も、なにもかも追いていかれ、野球部のない高校へ進学した。今となっては夢は夢のままで終わってしまったのだけれど、それはそれでまぁある程度は幸せな夢であったように思う。 そんな野球少年だったぼくも、いつの間にか

        【企画書】「六山の送り火」

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          3本
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          12本
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          16本
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          3本
        • セトゲイなんて最高じゃないか
          4本

        記事

          しかめっ面deレコード収集 第3回「給料日の葛藤」

          今は昔……、と言うには少しばかり最近のことのように感じるけれど、これは今年の6月10日の話である。たいてい、ぼくはお給料が入ると、給料前数日間の、我慢を虐げられる生活の中で溜まった鬱憤を晴らさんとばかりに、レコード屋をめぐることを習慣としている。この日もいつものように、某出版社での勤務が終わると、レコード屋が密集している京都の街の方へ自転車を走らせたのであった。 まず手始めに訪れたのは、“Art Rock No.1”。ここは京都市役所の裏のほうのビルの7階にあるレコード屋で

          しかめっ面deレコード収集 第3回「給料日の葛藤」

          しかめっ面deレコード収集 第2回「VSシュガー・ベイブ」

          給料日がやってくると、多少なりとも経済的な余裕が生まれたのをいいことに、ぼくはレコードを収集する旅へと出る。ひとつレコード屋に入ってみるとだいたい10枚ほどのめぼしいレコードに出会うわけだから、5つのレコード屋に入ればめぼしいレコードの数は、複雑な計算を経た結果、500枚ほどになってしまう。そんな膨大な数のレコードを余すところなく連れて帰ることができれば、そりゃいいのだけれど、いかんせんお金もないし、相変わらず部屋も狭い。なので、膨大なレコードのなかから欲しいものを厳選して手

          しかめっ面deレコード収集 第2回「VSシュガー・ベイブ」

          しかめっ面 de レコード収集 第1回「京都を歩けばレコード屋」

          ぼくは休日になれば、町へ出かけ、いくつものレコード屋をめぐるなどして午後からの1日を潰すことがある。と言うと、なぜ午後からなのか、せっかくの休みならば朝からいけばいいではないかと思う人もいるだろうし、ぼくも実際そう思う。朝から夕方までレコード屋巡りができれば、それはそれは幸せなことなのだろうけれど、あいにく京都の中古レコード屋というのは、揃いも揃って開店が正午以降なのである。それゆえに、朝9時のバスに意気揚々と乗り込んだとしても、9時半になるころには目的地に到着してしまい、京

          しかめっ面 de レコード収集 第1回「京都を歩けばレコード屋」

          和田誠に出会い、和田誠に恋をする。

          和田誠。そうきいてピンとくる人もピンと来ない人もいるだろう。実際、ぼくは2年ほど前までは彼の名前は知らなかった。でも、彼の名前を知るまでにも彼が手掛けた本や彼の作品のいくつかには出会っていたので、多くの人がぼくのように知らず知らずのうちに和田さんのなにかしらに触れていることだろう。 和田さんは1936年に大阪に生まれ、幼い頃は外で遊ぶよりもうちのなかで絵を描くの方が好きで、落書きや漫画を作ったりしていた経験からか、小中高校生のころは科目べつにノートを分けず「オムニバス」とい

          和田誠に出会い、和田誠に恋をする。

          【ポートレート・イン・キョウト】 第2回 タカヤマ ダイスケ

          『Portrait in Jazz』という本がある。イラストレーターの和田誠さんが敬愛するジャズマンたちのイラストを描き、それを気に入った小説家の村上春樹さんが、彼らへの愛を書いたという、ただそれだけの本なのだが、ジャズを好み、和田さんと村上さんをそれ以上に好む僕にとってはたまらない1冊だ。この本を読みながらひらめいた。僕も尊敬する京都の人たちをイラストと文章で紹介しようと。そうして生まれたのが、『Portrait in Kyoto』なのである。 みんなが「大ちゃん、大ちゃ

          【ポートレート・イン・キョウト】 第2回 タカヤマ ダイスケ

          【ポートレート・イン・キョウト】 第1回 タブチ ヨウジロウ

          『Portrait in Jazz』という本がある。イラストレーターの和田誠さんが敬愛するジャズマンたちのイラストを描き、それを気に入った小説家の村上春樹さんが、彼らへの愛を書いたという、ただそれだけの本なのだが、ジャズを好み、和田さんと村上さんをそれ以上に好む僕にとってはたまらない1冊だ。この本を読みながらひらめいた。僕も尊敬する京都の人たちをイラストと文章で紹介しようと。そうして生まれたのが、『Portrait in Kyoto』なのである。 河原町丸太町周辺のお店に限

          【ポートレート・イン・キョウト】 第1回 タブチ ヨウジロウ

          満を持しての天満呑み、終電に乗って始発で帰る。

          大阪で酒を呑もうと思えば、僕はたいてい梅田の駅前ビルに行く。梅田第1ビルから梅田第4ビルまでの地下は迷路が張り巡らされたような造りになっており、右を見れば居酒屋、左を見れば喫茶店、ちょっと進めば右にも左にも居酒屋があるといった具合。素面でいても、どちらに向かって進んでいるのかよくわからず、なかなか抜けられない迷路なので、目ぼしい居酒屋にちょこちょこ入りながら進んでいれば、なおさら抜けられなくなる。そして、大瓶を注文しても500円でお釣りが帰ってくるほどの大阪価格なので、ついつ

          満を持しての天満呑み、終電に乗って始発で帰る。

          1年前の『逆光』とこれからの『ABYSS』。

          ちょうど1年前の今ごろは、毎日ドタバタと京都の町を駆けずり回り、行くさきざきでいろいろな人に出会い、くる日もくる日も楽しくて楽しくて仕方がなかった。きっとぼくの目はキラキラと輝いていて、それに伴って世界もキラキラと輝いて見えた。出会う人はみんな楽しそうに過ごしている人ばかりで、とくに根拠はないけれど、ぼくはこれからこの人たちのようにごきげんに生きていけるのだと、漠然と思えた。 というのは、ぼくは1年前の春、『逆光』という名の映画の宣伝配給をしていたのである。『逆光』という映

          1年前の『逆光』とこれからの『ABYSS』。

          社会人の成り損ない

          4月1日というのは年度が変わる節目の日で、(大半の人が)二度と背負うことはないだろう「学生」という肩書を降ろし、新たに「社会人」という肩書を背負いなおす、そんな日だ。入社式があったり、初めて会社に出社して仕事をしたりして、4月1日の夜には「新社会人の皆さまおつかれさまです」なんて言葉をよく聞くもんだが、今年は4月1日が土曜日なのでなんだか違和感を感じる。同級生の友人は「今日から社会人になります」だとか、「勤務地の都合で親戚の家に引っ越す」だとか言っている。 ぼくもほんとうは

          社会人の成り損ない

          僕と侍ジャパン

          僕は日の丸を背負い、侍ジャパンの一員として世界と闘うことが夢だった。中学の野球部を引退してからなので、7年ほど野球から離れた生活をしているのみならず、中学時代はまともに試合に出たことがないとは言え、小学生の頃は地域のソフトボールチームでは毎日練習を頑張って試合に出ていたし、高校時代は模擬試験が終わる度、さびれたゲームセンターでゴムボールを手に入れ、友人と近所の川べりでキャッチボールをしていた。なので、ひょっとすると栗山監督から連絡があるのではないだろうかと、微かな(本当に微か

          僕と侍ジャパン

          「ちょうどよい」喫茶店

          喫茶店のドアを開けると、「この間、来てくれたね」とママさんが出迎えてくれる。バイト先から北東の方向に歩いて約5分。家と家の間にひっそりと佇む“喫茶 杉”が見えてくる。装いは煉瓦造り、お店の前には植物たち。赤と白の、いかにも喫茶店然とした看板がなければ、 “喫茶 杉”を見つけるのは容易ではない。“喫茶 杉”はそれほどに、西陣の町に溶け込んでいる町の「ちょうどよい」喫茶店だ。特に行列ができるような「流行りの人気店」というわけでもないが、町で暮らしている生活者たちが羽を休めたくなる

          「ちょうどよい」喫茶店

          『月刊テイクフリー』という名の紙切れ1枚

          「やっぱり本は紙でなきゃいけない」という主義を掲げているぼくは、スマホやパソコンで長い文章を読むのが苦手だ。noteに散々文章を投稿しておいて、当の本人がnoteなどweb記事の文章を読むのが苦手なのだと言うのはいささか無責任な話かもしれないけれど、苦手なのだから仕方がない。でも、モノとしての本であれば、長い文章でも読んでいられる。それは文庫本であろうが、単行本であろうが、雑誌であろうが、リトルプレスやZINEのような薄い冊子でもなんでもいい。なぜ、紙の本でないと文章が読めな

          『月刊テイクフリー』という名の紙切れ1枚