今は昔……、と言うには少しばかり最近のことのように感じるけれど、これは今年の6月10日の話である。たいてい、ぼくはお給料が入ると、給料前数日間の、我慢を虐げられる生活の中で溜まった鬱憤を晴らさんとばかりに、レコード屋をめぐることを習慣としている。この日もいつものように、某出版社での勤務が終わると、レコード屋が密集している京都の街の方へ自転車を走らせたのであった。
まず手始めに訪れたのは、“Art Rock No.1”。ここは京都市役所の裏のほうのビルの7階にあるレコード屋で
『Portrait in Jazz』という本がある。イラストレーターの和田誠さんが敬愛するジャズマンたちのイラストを描き、それを気に入った小説家の村上春樹さんが、彼らへの愛を書いたという、ただそれだけの本なのだが、ジャズを好み、和田さんと村上さんをそれ以上に好む僕にとってはたまらない1冊だ。この本を読みながらひらめいた。僕も尊敬する京都の人たちをイラストと文章で紹介しようと。そうして生まれたのが、『Portrait in Kyoto』なのである。
みんなが「大ちゃん、大ちゃ
『Portrait in Jazz』という本がある。イラストレーターの和田誠さんが敬愛するジャズマンたちのイラストを描き、それを気に入った小説家の村上春樹さんが、彼らへの愛を書いたという、ただそれだけの本なのだが、ジャズを好み、和田さんと村上さんをそれ以上に好む僕にとってはたまらない1冊だ。この本を読みながらひらめいた。僕も尊敬する京都の人たちをイラストと文章で紹介しようと。そうして生まれたのが、『Portrait in Kyoto』なのである。
河原町丸太町周辺のお店に限