HIP HOP と津田沼雑貨狂時代?
ZINEのタイトルについて
コンニチハ!
ZINE『津田沼雑貨狂時代』を作者自身が説明するコーナーです。
どんなものでも説明した途端面白くなるのが世の常…。
それにしても、あの『雑貨狂時代』とHIP HOPが?!
何も結びつきませんね?
ままま、しばらくおつきあいくださいませ!
さて、どうにかこうにか千葉・津田沼を中心に都内にも出没、300部ほど手配りを終えた我がZINE(まだまだ行くよ)。
小さな反響がワタクシにも届くといいな…でやっております。
今でこそ『津田沼雑貨狂時代』を名乗っておりますが当初は『津田沼雑貨クロニクル』というタイトルでした。
ZINEを作成するにあたって
表紙&タイトルは、何かアイキャッチになるようなものにしたかったのですが……。
WILD STYLE
さて、そんなときお気に入りのお店『TROPE』さんの店頭で“ワイルド・スタイルでいこう”というイベントを見たんです。
その提案が…
どこのどんなビジュアル・インスタ・イベント・美術館展示を差し置いて
私に色濃く響いて(グルーヴ)本当にワクワク・ウキウキしたのでした。
イベントのインスピレーションのソースとなったという映画「WILD STYLE」も見てみました。
映画『WILD STYLE』は1982年の公開。
DJ、ラップ、ブレイクダンス、グラフィティといったヒップホップカルチャーが世界中に広がるきっかけとなった映画だそうです。
ZINEを作るにあたりテーマとなる時代80-90年代のカルチャーについていろいろ調べてはいたけれど、HIP HOP*も同時代…っていうのが音楽に疎い自分には全くの盲点でした。
*HIP HOP自体の起源は1973年とされている
HIP HOP COVER ART
さらにイベントで紹介されていた本も↓図書館でジックリ眺めてみました
時代が同じならこの”グラフィティ”も誌面と相性良さそう!と。
自分の中にないものを混ぜ込んじゃうのが
猥雑性にもつながってZINEっぽいかも!
それが“雑誌”の醍醐味かも!
なーんて!
手続きを踏まないと扱えない “権威”と距離を置けるのはZINEの強みだとおもう。
ただHIP HOPカルチャーの強さに媚びる気持ちもあったのは事実。
映画の中でも描かれてたこの”グラフィティ”ってやつの悪そうで強そうで洒落っ気たっぷりのチャームに自分もあやかりたかった。(あやかる??そもそもグラフィティとあやかる…って真逆な姿勢のような…?!そこはご愛敬)
ままま、そんなこんなな魂胆を秘めながら、
この本の中のグラフィティ(notジャケ写)にのみ注目し自分でなんとか模写できそうなものを組み合わせてできたのが、これなんだな☟
当初『津田沼雑貨狂時代』の表紙はこちらだった。
ただ、何も考えずフリーで書いた文字がデカすぎて
下に入れるべき最適テキスト(内容・文量)が分からず。
***
…なもので、表紙を適当にほっといたまま中身に着手することにした。
タイトル(フォント)がスゴイ主張してくるもんだから(キャラが強すぎて)
それに見合う内容なのかちっとも分からない違和感もぬぐい切れず…。
それで書き進めるうちに、
フトこの“主役グラフィティ=タイトル”を
脇役にすることを思いつき(それは勇気)
差込のA5ペラタイトルに仕立て直したのがこちら☟
むしろ素っ気ない事実の羅列・どうでもいい内容のタイトルとして使った方がバランスが取れてよかった気がする。
怪我の功名ってやつ?
いや違うか?
WILD STYLEふたたび
だから、本当に台割とか作らずにフリーハンドで作った冊子です。
型紙をつくらず、寝そべって型取りして作ったワンピースみたいな…?
初期衝動のみでやり切った野性のZINE…
かっこよく言うと、そういうことだと思う。
↑この”7cm四方”に、こんなワラスの思いがある。
それを汲み取ったり、感じたり、
実物のZINEとこの文章を相互に見て確認したり…
という奇特な方?がいたならば…
肩を組んで握手してハグしてキメたい…
ちっとも奥ゆかしくない…むさくるしい筆者の奥なのだった。
…それもWILD STYLE!
(はみだし『津田沼雑貨狂時代』#05)
※津田沼ZINE:『津田沼雑貨狂時代』とは?
80〜90年代の千葉のまち津田沼を雑貨視点でまとめたガシガシ編集部のZINE(フリーペーパー)のこと。
表:書いたもので「恥ずかしさの先頭に立つ!」 裏:読んだあとに「なんとはなしにおしゃべりしたりお散歩したくなるような…」そんな”かの地”まで帆走おねがいします。