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  • 90秒で読む!コンサルタント「読書日記」連載中

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90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第47回)

「社長、その事業の承継のプランでは、会社がつぶれますー「条文ゼロ」でわかる代替わりと相続」(島田直行著 2021年4月) 長年にわたって経営者の側に立って多くのトラブルを解決してきた「社長法務」弁護士である著者が、事業承継にまつわる様々なトラブルを未然に防ぐためのノウハウやテクニックが数多く盛り込まれてた本である。本書には、実際に起こった話が数多く盛り込まれており、読みながら、こんな些細なことを見逃したために、深刻なトラブルに発展するのかと思うことが多い。 ①後継者選

    • 90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第46回)

      「強い会社の教科書」(小山昇著 2012年10月) 「日本経営品質賞」を2度受賞した名物社長による強い会社の教科書である。内容は、非常に分かりやすく、興味深く読むことができた。 ご自身の経験に基づく強い会社づくりのノウハウが、小気味よくあふれ出てくる。「社長の仕事は、正しくなくてもいいから、早く決定すること」「間違いをしないということが最大の間違い」「お客様との接点は、アナログで、手間をかける」「問題が起きてから改善することが正しい解決法である。」「抜擢は実力主義とし

      • 90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第45回)

        「戦略の創造学ードラッカーで気づき、デザイン思考で創造し、ポーターで戦略を実行する」(山脇秀樹著 2020年4月) 本書の目的は、①デザイン思考、②ピーター・ドラッカーのマネジメント、③競争戦略論やブルー・オーシャン戦略という3つの思考から、新しい企業モデルを構築する方法論を解説することである。(タイトルにあるように、ドラッカーで「気づき」、デザイン思考で「創造」し、目的達成のための戦略を「実行する」である。) 筆者は、本書のなかで、ドラッカーやマイケル・ポーターの言

        • 90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第44回)

          「経営の失敗学」(菅野寛著 2018年4月) 本書は、長年BCGで数多くの企業の経営支援をしてきた筆者によるビジネスの成功確率を上げる方法をまとめたものである。筆者によれば、「成功をパターン化できないし、他社の成功をモノマネしても成功しない。逆に、陥りがちな共通の失敗は多く、ある程度パターン化できる」という。 存在しない「成功の必勝法」よりも、「失敗例」から、どのあたりに地雷があるかを明確に意識して、丁寧に地雷を避けてビジネスを行なえば、「失敗しないビジネス」ができる

        90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第47回)

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          49本

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          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第43回)

          「社長、会社を誰に、どう継がせますか?ー事業承継の新しい教科書」(門澤慎、佐奈徹也著 2021年3月) 面倒だからと日ごろから問題意識は持っていても、先送りしがちな「事業承継問題」。本書は、そんな面倒な課題への第一歩を踏み出すきっかけとなる一冊である。 本書は、事業承継の専門家が書いてはいるが、事業承継の専門書ではない。どう行動したらいいか分からない社長に対して、難しい専門用語を極力使わないで、抱くであろう疑問(「どう継がせるか」)について、1つ1つ丁寧に分かりやすく

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第43回)

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第42回)

          「2021年中小企業白書」(中小企業庁 2021年4月23日)  今年の「中小企業白書」では、「第2部 危機を乗り越える力」の「第3章 事業承継を通じた企業の成長・発展とM&Aによる経営資源の有効活用」において、100ページ以上にわたり、M&Aの重要性について分析している。  第1節では、「事業承継を通じた企業の成長・発展」として、休廃業・解散や経営者の高齢化の状況について概観し、その上で事業承継の動向や事業承継実施企業のパフォーマンスについて分析している。また、新型コロナ

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第42回)

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第41回)

          「教養としての「労働法」入門」(向井蘭編著 2021年4月著) 何気なく手に取った本であるが、「教養としての労働法」というタイトルにぴったりの内容であった。文章が読みやすく、一気に読むことができた。 本書では、諸外国の法制度や労働法制の歴史と比較しながら、現在の我が国の労働法の全体像や考え方、問題点、将来の課題などを非常にわかりやすく整理している。特に、各法律の歴史のところは初めて知ることばかりで、非常に面白かった。 現在の労働時間、有給休暇、配置転換、解雇規制がどの

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第41回)

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第40回)

          「経営学大図鑑」(イアン・マルコーズ著 2015年2月) 本書は、そのタイトルに値する圧巻の内容である。また、訳が非常に素晴らしく、一気に読み進めることができる。 ヘンリー・フォードからスティーブ・ジョブズまで、世界のビジネス・ピープルの名言・名句を多数引用している。4ページにわたる目次は、まさに、名言・名句で埋め尽くされており、目次だけで充分楽しめる。 具体例を豊富に紹介しながら、わかりやすい図解(マインド・マップ)と写真をいれることで、それぞれの経営理念・戦略を

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第40回)

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第39回)

          「課題解決のための情報収集術」(河村有希絵著 2014年11月) 本書は、ビジネスを行う上で必ず必要な情報収集について、「課題」に焦点を当てることで最短で成果にたどりつく、プロフェショナルなスキルを体系的に解説したものである。内容は、奇をてらったものではなく、基本に忠実な標準的なスキルを誰でも実践できるように言語化した良書である。 インターネットをはじめとする情報技術の発展と普及で、莫大な情報が世界中から安価にかつ迅速に入手できるようになった。ところが、情報量は増えた

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第39回)

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第38回)

          「バリュエーションの教科書 企業価値・M&Aの本質と実務」(森生明著 2016年6月) タイトルにバリュエーション(企業価値評価)がついていると、数式の並んだ難解な本だと思いがちであるが、本書はいい意味で読者の予想を裏切る本である。 株式投資から企業IR、M&A、事業再生、「会社は誰のものか?」「金融資本主義の功罪」の議論まで、幅広い話題を扱っており、バリュエーションの本質的な意味を読者に考えさせる思索の本である。 数式で分かっていたつもりになっていた「バリュエーシ

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第38回)

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第37回)

          「START UP STUDIO 連続してイノベーションを生む「ハリウッド型」プロ集団」(アッティラ・シゲティ著 2017年10月) 本書は、起業やイノベーションを生む新しい組織形態である「スタートアップスタジオ」の実態をインタビューや独自の調査を基に明らかにしている。 「スタートアップスタジオ」は、スタジオ内に、開発、デザイン、マーケティング、営業、法務、総務など商品やスタートアップを生み出す重要な機能を有し、内製化している点が特徴である。 スタジオ内で働く起業を

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第37回)

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第36回)

          「M&A契約 モデル条項と解説」(戸嶋浩二他著 2018年3月) 本書は、M&A実務の最前線で活躍している4人の弁護士によって書かれた、M&A契約の解説書である。実際の契約書は、さまざまであり、状況に応じて、いろいろな契約条項が盛り込まれるが、本書では、そのうち、主な契約条項についての「モデル条項」を示した上で、何を目的とした条項なのか、その具体的な内容について詳細な解説をしている。特に、売主と買主の双方の立場からその条項が何を意味しているかについて、立場に応じて丁寧に

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第36回)

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第35回)

          「女子高生社長、ファイナンスを学ぶ がけっぷち経営奮闘記」(石野雄一著 2018年1月) 本のタイトルと表紙で手に取るをためらうが、図書館で見つけて中身をパラパラめくってみたら、結構面白かったというお得本です。大学一年生が最初に手にとって読むのにちょうどいいかもしれません。 出張先で突然亡くなった父親の跡をつぎ、小さな出版会社の社長に就任することになった女子高校生が、倒産の危機にあった会社を救うために、経営学を学ぶというストーリーである。筆者は、難しい内容をこれでもこ

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第35回)

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(番外編)

          「最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常」(二宮敦人著 2016年9月) 東京上野にある日本唯一の国立の芸術大学である「東京藝術大学」の日常を描いた本書。最高に面白かった。予想をはるかに上回る奇人・変人・天才たちが生息するまさにカオスな日常が、筆者による学生たちへのインタビューという形で赤裸々に描かれている。 「はじめ」の文章から、読者の興味・関心を鷲掴みにする。「生協でガスマスク販売」・・・!。「上野動物園のペンギンを一本釣り」「ホルンで4コマ漫画を」「口笛世

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(番外編)

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第34回)

          「必ずできる。」(山梨広一著 2017年12月) いわゆるポジティブシンキングの重要性を説いた本であり、非常に参考になる。前例主義にとらわれず、多様化する時代のニーズを先取りして、主体的な働き方をすることで充実感が高めることの大切さを強調している。 マッキンゼー日本支社においてシニアパートナーを勤めた著者が、問題点や困難さに直面した時に否定的な見解を述べるのではなく、「こんなことができるのではないか」と肯定的な立場で発想し、「必ずできる」思考に立つことの重要性を説いて

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第34回)

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第33回)

          「トレイルブレイザー 企業が本気で社会を変える10の思考」(マーク・ベニオフ&モニカ・ラングレー著 2020年6月) 本書は、世界最大の顧客管理ソフトウェア企業である「セールフォース・ドットコム」創業者が語る企業経営者のあり方、従業員の働き方である。筆者は、創業からわずか20年余りで、従業員5万人を超える巨大企業に成長させたが、本書を通じて、セールフォースで直面した試練や課題とその対応、試練を通じて学んだことを明らかにしている。「善き行いと成功はビジネスの必須要素であり、バ

          90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第33回)