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90秒で読む!コンサルタント「読書日記」(第34回)

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「必ずできる。」(山梨広一著 2017年12月)

いわゆるポジティブシンキングの重要性を説いた本であり、非常に参考になる。前例主義にとらわれず、多様化する時代のニーズを先取りして、主体的な働き方をすることで充実感が高めることの大切さを強調している。

マッキンゼー日本支社においてシニアパートナーを勤めた著者が、問題点や困難さに直面した時に否定的な見解を述べるのではなく、「こんなことができるのではないか」と肯定的な立場で発想し、「必ずできる」思考に立つことの重要性を説いている。見方を変えれば可能性は広がるのだ。

「必ずできる」思考は、

ストレッチ思考:高い目標にチャレンジする。それにより、仕事の質と水準が高くなる。

メイクイット思考:可能性を信じる。それにより、解を見つけ出す力がつく。

インサイト思考:好奇心を掘り下げる。それにより、「本質」が分かる。

デッサン思考:あらゆる角度から考えを重ねる。それにより、多角的な思考で本質を導き出す。

の4つの思考法の組み合わせである。4つの思考スタイルを駆使できれば、高い目標を達成したり、難しい課題に対する解を生み出したり、厄介な問題を解決したり、斬新な発想を生み出す可能性が大幅に高まる

「必ずできる」思考とは、論理的なポジティブ思考といえ、次のような5つの効果が期待できる。①高い目標を達成する可能性が高まる。②問題解決の選択肢が広がる。③面白がりながら発想が広がる。④行動力が増す。⑤成長が加速する。どれも仕事に不可欠の要素である。

課題を適確にとらえることは、問題解決の半分以上の価値を占めているという筆者の指摘には賛同する。




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