100字物語「少年のさがしもの」#第49話
少年は恵みを探していた。木漏れ日の降りそそぐ緑陰を抜けた先の池。忘れ去られた小舟が一艘。柳の下でまどろんでいる。猫が跳び乗る。天から雫がひと粒。水紋をリズムで重ねる。天気予報が梅雨入りを宣言していた。
これまでのストーリーは、こちらから、どうぞ。
https://note.com/dekohorse/m/m355fc166d61f
また、「少年のさがしもの」をベースにした長編連載小説をはじめました。
思春期の入り口でとまどう「少年」朔の成長物語です。よろしければ、こちら