ひとりごと、おもいやり、へんけん｜平成私生児

私は甘くて弱い
悪いとはおもってもどうしようもない
君は私が朝からビールをのんでいても
あなたの家族との約束をやぶっても
何も聞かない
わかったよと髪を撫でて抱きしめるだけ

少しづつ孤独が深まること
君も私もどうして指輪をはめてるの

子供は産みたくないと
あなたに伝えた夜
結婚指輪を見に行った夜より幸せだった

ビルの間に風を感じる私と
木々の間に風を感じるあなたとじゃ
さいごまで暮らすことできないのよ

わたしたち離れていても
頭の電波で呼吸の流れできっと感じられる
双子が双子語を話すように
私たちだけで言語を生み出し感情を育て
生きとし生けるものを愛そう

私が女であろうと
男であろうと
君が妊婦であろうと
夫であろうと
変わらないまま君と関わっていたい

ひとりごと、おもいやり、へんけん