ミチ マコモ(文を書く人、料理と酒馬鹿)

育休中の正社員WEBライター。副業も文を書く人。 2021年に息子爆誕。 料理とお酒が…

ミチ マコモ(文を書く人、料理と酒馬鹿)

育休中の正社員WEBライター。副業も文を書く人。 2021年に息子爆誕。 料理とお酒が震えるほど好き。 リモートワーク、自由業、パラレルスキルという言葉が好物。 40歳までに脱サラして田舎で一膳めし屋の女将をやるのが夢。

最近の記事

ノンアルもわるくない

最初に言いたい。 「ノンアルコール飲料って、つまりジュースでしょ?」 「お酒飲めないんだ?じゃあジュースにする?」 という全国のお酒が飲める人達へ。 私も最初はそう思ってました。 でも違うんです。 ノンアルとジュースは一緒じゃありません。 2020年1月。なんとなく、「もしかして?」と思い、それまで浴びるように飲んでいたお酒をやめた。 その数週間後、お腹に息子がやってきた。  母乳育児だったので、産んだからといって「そろそろ飲めるかも」という兆しすらなかった。 三時間ごとの

    • 赤ちゃんを連れていたら、公園で近づいてきたおばあさんの話

      先日、0歳の息子を連れて、近くの図書館へ散歩に出かけた。 しかし、建物の前まで行って、図書館が休館日だったことに気づく。 息子はベビーカーで連れ出すと眠ってくれるので、図書館でコラムでも書こうと思っていたのに。 あちゃーと思い、仕方なく引き返そうとしたら、ちょうど同じように建物の休館日案内を見ているおばあさんがいた。80歳は超えていると思う。白髪にニット帽を被り、曲がった腰でカートを引いていた。 私はおばあさんの横を通り過ぎ、すぐ近くの公園のベンチに腰掛ける。幸い息子は行きの

      • 完全母乳育児にしたいなら、産院選びも大切なんだね【3】

        (「完全母乳育児にしたいなら、産院選びも大切なんだね【2】」の続きです) 時間授乳と、増え続ける規定量のミルクのプレッシャー。息子におっぱいを吸わせることを蔑ろにした結果、退院の頃にはおっぱいが張らなくなっていた…。 実は母乳よりミルク推しの病院だった出産に関して、病院への不満はほとんどないし、感謝もしている。けれど母乳育児に関して、産院選びを失敗したと感じるのは、すべてここに尽きると思う。私が産んだ病院が「ミルク推し」の病院だと知ったのは、退院してから。やはり母乳育児がう

        • 完全母乳育児にしたいなら、産院選びも大切なんだね【2】

          (「完全母乳育児にしたいなら、産院選びも大切なんだね【1】」の続きです) 産まれた息子は食い気よりも眠気の強い赤ちゃん。産後は眠り続けていて、口を開けさせることも難しい息子に3時間ごとの時間授乳はかなりのハードモードだった。仕方なく母乳よりも哺乳瓶でミルクを飲ませることを優先することに…。 毎日増え続けるミルクの「規定量」がノルマでしかない3週間早く姪っ子を産んだ妹は、退院初日、自分のおっぱいを片乳5分ずつ咥えさせたあと、ミルクを20ml足していた。今思えば、「え、20ml

          完全母乳育児にしたいなら、産院選びも大切なんだね【1】

          9月に第一子となる息子が爆誕した。 妊娠中はとにかく産むことに精一杯で、「無痛分娩がいいな」「綺麗で女医さんのいる病院がいいな」なんて、"どう産むか"ばかり考えていた。 いざ産んでみると、次は育てていかなきゃならない。産まれてきた息子は、産まれた瞬間から激烈に可愛かった。絶対この子を大きくしなきゃ。 正直、子供が産まれれば母乳は自然と出るものだと思っていた。 私の母は、私と妹を完全母乳で育ててくれたし、3週間早く姪っ子を産んだ妹も完母。もちろんミルクが悪い訳じゃないけれど、

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          宮島 あなごめし屋の1人1品ルールで嫌な思いをした話

          飲食で働く人たちに聞いてみたい。 1人1品ルールはどんなお店でも客が守って当たり前ですか? というのも、大学生の頃に初めて訪れた広島県宮島観光で、ひどく嫌な思いをしたことを思い出したからだ。 大学生になりたての妹と訪れた宮島。フェリー乗降口近くから食べ歩きつつ島の奥へと進み、最後に名物のあなごめしを食べようと言う話になった。 半日ほど島を楽しんだ後だったので、そこそこお腹は満腹に近い。 一品頼んで、シェアして食べられるか聞いてみよう、と適当に入ったお店の軒先で接客のお姉さん

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          人生3匹目の犬/愛犬が死んだ時、次の子はいつ迎えるべきなのか

          少し遡る昨年10月、実家に私の人生3匹目となる犬を迎えた。生まれて2ヶ月ほどの黒柴。名前はりんちゃん、女の子。 黒柴の子犬、特にメスは人気が高いらしく、産まれる前からブリーダーに話をつけ、産まれたと聞いた途端、両親はまだ顔も見ぬ愛犬を迎えに隣県まで出向いた。 私は、といえば、コロナ禍でなかなか実家に帰ることもできなかったので、まだ目も開かない子犬とはオンラインで対面した。やっと帰省できた頃にはすっかり我が家に慣れた子犬が実家で走り回っており、その半年後に帰った時には、身体が

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          おせち料理は連綿とつづくアップデートとリニューアル

          写真を整理していたら、数年前に実家でつくったおせち料理の写真が出てきた。毎年、うちの実家のおせちは同じラインナップで、写真の通り。 年によって思いつきでのし鶏をつくってみたり、蒲鉾を飾り切りにしてみたりする年もあるけれど、子供の頃から30年以上ほぼ変わらない。12月31日は、朝から母と妹とおせちを作る。毎年そういうルーティーンだった。 「おせちは余る」「子供に不人気」という家庭も多いが、うちは毎年三ヶ日の間に売り切れる。その理由を検証したところ、代わり映えしないと思ってい

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          妊婦になって、すみません。

          妊婦になって早24週。妊娠初期から「流産したらどうしよう」「早産になったらどうしよう」そんな不安は毎日付き纏う。 (たぶん産むまでずっとこう。) 不安ならとにかく大人しくしていろ、という声をよくネットで見るのだけど、日曜にソファで平に寝そべっている時ですらそう思うのだから、どこで何を、は妊婦の憂慮にぶっちゃけ全然関係ない。 それでも、22週が流産と早産の境目、と言われるだけあって、22週を過ぎたところで「妊婦も半ばまできたな」という気持ちが増してきた。 ここまでの妊娠期間を