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【1-4】多くの偉人に信仰された戸倉屈指のパワースポット「三島神社」[あきる野市・戸倉]

みなさんこんばんは。バックスリーです。
戸倉エリアのスポット紹介も第4回目となります。
今回紹介するのは、神聖な雰囲気が漂うパワースポット「三島神社」です。
観光向けの神社ではないですが、多くの歴史に触れることができるため、個人的にオススメのスポットです。
それでは行きましょう!

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(右が三島神社、左が武多摩神社)

■成り立ちと歴史

三島神社は、天徳2年に伊豆の三嶋大社(うなぎが有名な三島市にあります!)から勧請(かんじょう:神霊を分霊して祀ること)して作られたと伝えられています。

ちなみに天徳2年はいわゆる平安時代。藤原氏北家が摂関政治の基礎を固め、地方に武士も台頭した時代です。

創建後は前九年の役で活躍した源義家や鎌倉幕府の創建に貢献した畠山重忠、江戸城を築城した太田道灌など多くの偉人に厚く信仰され、刀剣類など多くの宝物が寄進(きしん:寺社に財物などを寄付すること)されています。

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■神様

三島神社には大山祇神(オオヤマツミノミコト)などが祀られています。
オオヤマツミノミコトは『古事記』では、イザナギノミコトとイザナミノミコトの子とされ、山林農産の守護神として崇められています。

■見どころ①神域へと続く急な石段

三島神社の見どころはなんといっても鳥居をくぐった先に続く急な石段
杉の木立に囲まれた石段は厳かな空気たっぷりで、少しジブリ的な気持ちを味わえます。

石段の上には拝殿等があり、こちらもとても神聖な雰囲気が漂っています。まさに戸倉エリアのパワースポット!

お参りするだけでなんとなく何か力が得られそうな気がします笑

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■見どころ②武多摩神社と神仏分離令

三島神社の境内には、武多摩神社(ぶたまじんじゃ)があります。
古くは地元農家の産土神(土地の守護神的なもの)とされていたみたいです。
もともとは「不動明王」と言われていたみたいですが、明治時代になり神仏分離令が発せられた結果、仏教的な「不動明王」の名前が改められ、現在の武多摩神社となったみたいです。

ちなみに神仏分離令とは、明治政府が王政復古・祭政一致の仕組みづくりを行うために、日本古来の神道を国教化し、神社と寺院を分離することを目的に発せられた法令です。
神仏分離令が発せられた結果、寺院からの神社の独立や仏教的な要素の一掃が進められ、全国的に激しい廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)運動に発展し、多くの仏像や仏具が破壊される事態になりました。

神仏分離令が発布される前の日本は、神仏習合(しんぶつしゅうごう)といって仏と神を同一視する思想が主流であり、神社とお寺の境界はあいまいなものだったようです。実際に多くの日本人は今でも神様と仏様を区別することがほとんどなく、正月には神社にお参りをする一方、葬式時などにはお寺に行きますね。

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■さいごに

小さな神社ながら多くの偉人に信仰されてきた歴史を感じられる三島神社。
とても静かでリフレッシュできる場所ですので、戸倉に来た際はぜひ三島神社を訪れてみてください‼️

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参考一覧

・あきる野市ホームページ[神社一覧]
https://www.city.akiruno.tokyo.jp/0000000283.html


・東京都神社庁ホームページ
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/nishitama/akiruno/3173/


・『日本史B用語集』山川出版社

・『戸倉不動』宮本和一(2000)


文責:バックスリー





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