見出し画像

もっと、優しい言葉が増えたら良いのに

ここ数年、自分・相手ともに「言い方キツくない?」と感じることが増えた。言葉は人と人とのコミュニケーション手段の1つだが、ふと気を抜くと相手の"弱い部分"をズバーッと突いてしまったり、意図はなくても傷つけてしまったりすることもある。

❁言葉の選択が、下手くそになったんじゃないか

「自分はそんなつもりで言ったわけじゃない」「それは受け手(聞く側)の問題」「事実を言って何が悪いのか」と言う人もいる。

私自身「あ。今の(言葉の選択)やっちゃったかな…」とドキッとすることもあるため、気持ちは分かる。けれども、一度口にした言葉は取り消せないし、たった一言で相手が離れて、修復ができないまま…なんてこともある。

言葉は、刃物だ。
最近SNSの匿名問題もあったけれど、言葉は簡単に人を殺せる。子供も大人も変わらない。「家族や友達は理解してくれるから、いちいち傷つく人が変だ」その考えが間違っているとは思わない。状況によって、正しいケースもあるだろう。
しかし、一言許されるなら、家族や友達と知り合いは違うぞと言いたい。一度誰かに向けた刃は、いつか必ず自分に向けられる。たった一言で、良い方向にも悪い方向にも、変えてしまう。

私も含めて、どうして人は言葉の選択が下手くそになってしまうのだろう。ただ生きているだけなのに、誰かを傷つけてしまう不思議。

❁ありがとう を伝え続けて思ったこと

人は誰でも、優しい環境に恵まれていると、他人を大事にできる。きっと気持ちに余裕があるのだ。心が呼吸できているとき、小さなことに喜びを見出せるし、優しい気持ちになれる。

しみじみとしながら自分の過去を振り返ってみると、少しメンタルがはげた。昔、何かの本で、日頃から「ありがとう」を周囲に伝えることで、自分も相手も幸福度が上がる。という一文を読んで、お手軽だなぁと思いつつ、実践したことがある。

最初は意識付け。慣れてくると相手の良い点をパッと見つけられるようになり、自然と「ありがとう」を伝えられるようになった。対人関係は以前よりスムーズになり、自分の心も平穏そのものだった。澄み切っている感じ。

でも、物事はそんなに上手く行かない。
素直に「ありがとう」を伝え続けていると、そんな自分を利用しようとする人も多いのだと気付く。もちろん人によるけれど、人はきっと優しい言葉に慣れてしまうのだろう。

突然マウントを取られるようになったこともあるし、延々と愚痴だけを聞かされたことも、自己肯定感を高めたいという理由だけで付きまとわれたこともある。同性からストーキングされて怯えたこともあったし、あれ?私心理的なお仕事してた?と職業について考えたこともある。すべてのきっかけは「ありがとう」を伝えたことだが、思い返しても本当に意味不明だ。

❁私は"今"の私

当時の私は、一体何を間違ったのか。
良い人を目指したわけではないけれど、何故、言葉でこんなに苦しまないといけないのかと困惑した。皆言葉に飢えているのか。優しい言葉なら、誰でも、何でも良いのか。本音を言うと、うんざりしていた。

結果、良くも悪くも"学んでしまった"ことで、自分を守るために「ありがとう」を止めた。良い点を見つけても、伝えるのを止めた。安売りはダメだと言われたから、笑顔を止めた。それもどうかとは思うが、スタンスを切り替えて約1年(意外に短い)。心身共に楽になったし、気を遣わないことで傷つかなくなった。けれども、これまた不思議なことに、息苦しい

私の態度をどう受け取るのかは、"受け手側"の問題。…だから、言葉を尽くす理由はない。周囲が私に言いたかったのは、そういうことなのか。納得半分、悲しさ半分。言葉は本当に難しい。しかし、以前の私に戻りたいかと聞かれたら、それはまた別の話だ。

❁言葉のキツさとどう向き合うのか

生きていたら色々ある。人間は慣れる生き物だが、言葉のキツさには未だに慣れない。ぐだぐだと長くなったが、個人的に思うのは…

・言葉がキツくなってしまうのは、"自分を守るため"
・言葉をキツく感じてしまうのは、"良い点を探しすぎ"のせいではないか。

これは、私の場合だけれども。あまり意識していないが、人に嫌われることに敏感で、人が怖いのだろう。まぁ…臆病な姿勢も私の個性だから、気にしても仕方ない。それでも、ふとした瞬間に思う。
実は、昔の私の方が、今の私より強かったのかもしれない。良くも悪くも、優しかったのかもしれない。知ったこっちゃないが。

冒頭に戻るが、ここ数年、自分・相手ともに「言い方キツいな」と感じることが増えた。言葉は、難しい。コミュニケーションを取るのに、言葉は必要不可欠だからこそ、言葉選びには慎重になりたい。

優しい言葉を発する人が増えたら、もっと生きやすくなるのにな。
なぁんて他人事視点で、私は黙々とnoteを書くのである。(しんみり

最後までお読み頂きありがとうございました! 少しでも、有意義&元気になる記事でしたら幸いです。