過去の記憶や知識も含めた上での結論を出しやすくする為に

※(----)で囲まれた部分は

「脳を鍛えるには運動しかない/ジョン・J・レイティ他2名 著」を参照

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脳はまず入ってくる刺激に気づき、それを作動記憶に取り込み、感情に従ってその重要性を量り、過去の経験と結びつけ、そうした情報をすべて海馬(記憶を司る部分)に伝えなければならない

前頭前野は情報を分析し、配列し、結びつける

その仕事を手伝うのは小脳と大脳基底核で、情報をやりとりするリズムを保ちながら、作業がスムーズに進むようにしている

海馬の可塑性が向上すれば、一連の作業を支える重要な結合が強化されるが、学習することで、脳全体のニューロンの結合が、より密で、より丈夫で、より良好なものになる

こうしたネットワークを気づき、記憶や経験の蓄えを豊かにすればするほど、すでに知っていることが、より複雑な思考を形成する下地となるから新しい分野に対しての学習は容易になる

頭のキレを保つには、有酸素運動をどのくらいすればいいか

小規模ながら科学的根拠の確かな研究が日本で行われた

それによると30分のジョギングを週にほんの2、3回、それを12週間続けると、遂行機能が向上することが確認された


だが足を交互に前に出すだけでなく、もっと難しい動きに挑戦するとさらに良い

研究において、ただ走らせたラットと平均台や不安定な障害物、ゴム製の梯子を歩くと言った複雑な運動技能を教え込んだ曲芸ラットで実験した結果

後者では小脳のBDNF(簡単にいうとニューロンに良い影響を与える因子)が35%増加していた

有酸素運動と複雑な動きはそれぞれ別の有益な効果を脳にもたらす

できれば両方を取り入れることが大事

心血関係と脳を同時に酷使するスポーツ(例えばテニスなど)もしくは10分ほど有酸素運動をしてウォーミングアップののちにロッククライミングやバランスの訓練といった酸素消費量が少なく技能を必要とする運動

動きが複雑であればあるほどシナプスの結びつきは複雑になる

運動を通して形成された脳内ネットワークは他の行動をする思考の際も適応される

ピアノを習っている子供が算数を習得しやすいのはそのためだ

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ピアノを習ってる子供が算数習得しやすいという話は個人的に聞いたことはないが…

要するに前頭前野は難しい動きをするために必要な知的能力を、他の状況にも応用できるということだ

常にその時の状況に応じて四肢を動かし筋肉を調整する必要のある運動有酸素運動と合わせて実施することが有用ということになる

今回参照にしてる本にも書かれてるが

社交ダンスなどであれば四肢は常に動かすし相手に合わせる必要がある以上毎回同じ力というわけにはいかず調整が必要になる

その分その時々に応じて学習が必要であるし振り付けを変えればまた学習が必要になるので今回あげたメリットを享受するには最適な運動だ

だが…

少し潔癖な気質のある私は他人と密着しての運動はできれば避けたい

いずれにしても有酸素運動と合わせていつもの運動に複雑な動きを含めることは脳に良いようだ



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