沖縄の幸せおすそわけフード 「ムーチー」
先日つぶやきでアップしましたが、沖縄には一月頃に健康・長寿を祈って、葉っぱに包まれたお餅をみんなで食べる習慣があります。
そのお餅を「ムーチー」といいます。
ムーチーを用意して食べること自体を表現したりします。ムーチーとは、名詞であり、動詞でもある。
(使用例 「今年はムーチーする?」 「そろそろムーチーだね~」)
特に、小さい子供がいる家庭では大切にされている習慣で、子供の健やかな成長を願って「ムーチー」をします。
0歳の子供がいる家では「初ムーチー(はちむーちー)」という普通よりも大きいムーチーを作って、家族や親戚、ご近所さんにお配りします。
まさに幸せのお裾分け。いい風習だな。
なぜ、健康を願ってお餅を食べるのか。
こんな昔話に由来するそうです。
主な材料は、もち粉。
もち米を乾燥させて粉にしたものです。
ムーチーは白(プレーン)、黒糖、紫いも味が基本です。
今回は黒糖味をつくるので、粉の沖縄黒糖ときび砂糖を用意。
ムーチーを包むのは「月桃(げっとう)」という葉っぱです。
道ばたに自生していたり、家庭で栽培されていて沖縄では身近な植物。
鼻の奥につーんと届くスパイシーな香り。
葉に含まれる精油成分に、抗菌・防腐作用があるので、中に包んだお餅を長持ちさせる効果があります。
今回、母に教わりながらムーチー作りに挑戦です♪
母の頭の中のレシピを書き起こしました。
月桃の葉の香りたちこめる中、いただきます。
黒糖の優しい甘さ、舌にのる柔らかい餅。
ムーチーの味だなぁ。この味は唯一無二。
「ちょうどいい甘さ」
「葉っぱからの餅の離れ方が絶妙」と家族に好評でした。
水の量が多かったのか、生地はゆるいような気がしました。それで形はいびつになってしまったので、次回の課題です。
◯
昔々、わたしが幼かった頃。
ムーチーは家族総出の一大イベントでした。
おばあちゃんが指揮をとり、大きなボウルをいくつもつかいムーチーを作ったものです。
母に聞くと、当時は300個ほど作るという気合の入れよう。ご近所さんにもたくさんお裾分けしていたみたい。
そういうのいいなぁ。神戸でもできたらいいなぁ。
翌日のうちに姉家族、叔母夫婦にお裾分け。
喜んでくれました。
すぐに食べられない時は冷凍すると、1ヶ月ほど持つようです。電子レンジでチンすると、トロトロムーチーが蘇ります。
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