マガジンのカバー画像

日本語不自由

68
メンヘラ日記、現実のことと夢のこと。 ※ほぼノンフィクション
運営しているクリエイター

#気まぐれnote

初恋はマルチ商法で終わった

初恋はマルチ商法で終わった

7年付き合った彼氏から
「会社のノルマが大変で、これに入ってくれないか?」とのメッセージがあった。
その日は復縁して5回目に、別れた直後の話だった。
もちろん断った。
個人向けの商品を紹介されたのではなく、
家族向けのプランだったせいだ。

もしこれがわたしだけに、だったら、
断れただろうか。

どっちにしろ、初恋の彼とはもう会えないと決めた。

なのに先週、また会うことになった。
古着屋とカフェ

もっとみる
恋は煙のように熄える

恋は煙のように熄える

君がいないと生きていけないと
思っていた時があった

別れたいまでも
本当の本当に
別れたな、と自覚したいまでも
君がいないと生きていけるか
分からなくなっている

共依存でもなんでもいいが
7年間わたしの細胞を構築しているのは間違いなく君だった
思い出すと少し寂しくて

でも
これでいい

このまま消えれば

きっとまた

息ができなくなるまで、君を好いていた

息ができなくなるまで、君を好いていた

気がついたら涙が止まらなくなった
12時間超えの仕事の後でも眠れない自分
少しは君と距離をとらないと

と何十回繰り返してきたんだろうね
この関係はわたしにとって
美しい思い出になれるのかなと
笑うこともあれば
泣くこともある
君と一緒にいる時の笑顔は偽物なんかじゃないけど、きっと催眠術みたいなカラクリは存在する

じゃあ死ねば

言われたことは
一生忘れることはないだろう
いくら怒りに押しつぶ

もっとみる
今夜は君のプレイリストと眠る

今夜は君のプレイリストと眠る

1年?もしくは2年前かな
君にお願いをしてプレイリストを作ってもらった
かなり大掛かりで
誕生日プレゼントのつもりなのに
2ヶ月遅れてもらった

あの時はわたしの気持ちを音楽にしてくれたのかなと
なんとなく思った
やはりこの人はわたしの事をよくわかってて
優しい人だなと
久しぶりに聴くと
これは君の気持ちでもあったのね

あたたかくて
素直に愛を言えなくて
ただ見守っていて
頼りないけど
ずっとそ

もっとみる
散歩しながら君のことを考える

散歩しながら君のことを考える

わたしはたぶん
自分が幸せになることを恐れている

平日にズル休みをして
知らない駅で降りて
気の向くままに散歩するタイプ

君は計画を立てるのが好きで
当日どこかに出かけようとしても
目的地が決まるまでには家から出ないタイプ

きっと
君と一緒にいることはわたしにとって一種の幸せだと思う
ふかふかな枕に
少し骨っぽい君の背中

エアコンの音とランプのせいで眠れなくなるわたしと
君の寝息

すべて

もっとみる
儚い女子に憧れた結果、使い捨て女子になった。

儚い女子に憧れた結果、使い捨て女子になった。

花火のような
一瞬の煌めきを放てて、
プツッと消えるものがすき

すぐに枯れてしまうお花も

過ごしやすい季節も

限られた時間の中で生きて、
何故か1番になれる
珍しくて、儚くて、すぐにでも失ってしまいそうで
でも
ただの日常で
どこにでもあって
時期が来るとやってくるかもしれなくて

そんな女の子になりたかった

またね、と言われたいよね
わたしから次いつ会える?て聞かないと会えない人ばかりだ

もっとみる
眠れない深夜は、シロップまみれになって、ソーダ水の1番下の甘い部分になりたい。

眠れない深夜は、シロップまみれになって、ソーダ水の1番下の甘い部分になりたい。

2年間ずっと好きだった人とさよならをした

ロマンチックな雨の中でも
哀愁漂う駅の改札口でもない

ただ一言
さよならと、メッセージを送った

不安になった時には甘えて電話をかけたりもした
7時間掛けっぱなしで
似たようなくだらない話をしてくれる
とても優しい人だった

実は秘密にしていることがあって
わたしがあなたと別れた理由は
婚活したくなって、いつまでも逢いに来てくれないあなたに時間を割く暇

もっとみる
1001回目のさよなら

1001回目のさよなら

青春時代はずっと君と一緒に過した
だから君がいることが当たり前で
君を好きでいる自分が当たり前だった

親に聞いても
結婚するならその人だよっと何故か言われる
でもわたしたち
同じような理由で何回も何回も喧嘩して
何回も何回もさよならをして
今度こそ君から離れると決めて
そして元通り。

そんな自分は嫌いじゃなかった
君と一緒にいるからこそわたしはわたしだって思ってた

いつからだろう
気づいてし

もっとみる
最初から1番になれない旅に出る

最初から1番になれない旅に出る

運転できる?
と急に聞かれました。

近くの温泉に行こうと誘われました。

わたしはペーパードライバーだし
よく事故るし
運転なんて2年もしなかったのに
いつどこだれと?
とも言われていないから、きっとこれはわたしをからかっていると思った。

人はどうやって自分の中の好きをランク付けしているのだろうね。
そもそも1番すき、とか考えるのが不自然かもしれない。
関係性に名前を付けるのは普通に生きていけ

もっとみる
君は寝ながら電話にでる

君は寝ながら電話にでる

9時に仕事が終わって
10時過ぎに家につく
そして君に電話をする

わたしはこれから夜ごはんを食べ
お風呂に入り
気になった番組をNetflixでみる
君はいつもなにかをしている
よく分からないことを

いったん電話を切り
さて、今日は頑張って独りで寝るぞ
と決めるけど
やはり君の声が恋しくなる

別に電話かけても君は寝ているから
話せたりはしない
繋がっていることに安心しているのさ
わたしはわが

もっとみる
不安になった時はコーヒーの呼吸を聴く

不安になった時はコーヒーの呼吸を聴く

温度差の激しい3月だった
桜が咲いては落ち
気分も気温と同じく上下するばかり

安心できる時間は
コーヒーを淹れてくれる
マスターと女将の所作をカウンターで眺めている時
コトコトと、コーヒーは呼吸する

いつものハンバーグセットを頼む
トーストにホットコーヒー
サラダはいらない

口が疲れるから
そんなに噛めないの

その時間と

夜君との無音の電話が一番好き
温かくて 穏やかな気持ちになれる

もっとみる
あなたのデジャヴ

あなたのデジャヴ

もらった絵本がとても素敵だった
男の子の犬に質問をする
女の子の犬

男の子の犬の鼻のあたまに
優しくキスをする女の子の犬

あなたにはわかるかな
こういうあたたかい文字を読むと
私はあなたを思い出すことを
優しくて涙が出るような春の綺麗な黄緑色
あなたの3月も
こんな色だといいのにな

後ろから抱きしめてね
私に黙って飛行機のチケットをとって
私がお気に入りの場所でコーヒーを飲んでいるときに

もっとみる
気がつけば春

気がつけば春

一瞬外出しただけで
目も鼻もむずむず
くしゃみは止まらない

明日にもなればあの人が帰ってくる
2年
長かった
早かった

わたしは自分を知ることに尽くし
それでも自分が分からない

あの人はどう生きてきたのか
自分の欲しいものをちゃんと理解できているのか

彼の神は死んだ
春だから再生するかもしれないが
哀れだ
彼を憐れむわたしのほうも哀れだ

あたたかい言葉が湧かない
すべて棘
棘のある蔦

もっとみる
フルーツサンドとカニサンド

フルーツサンドとカニサンド

フルーツサンドとカニサンド
お惣菜とデザート
一番人気メニュー

意外な組み合わせなのに、
ここでは定番らしい

君とは気があうと思っていたのに
君しかいないと思っていたのに
結局、わたしじゃなくても良かったと知る

代わりは確かに幾万もいる
それでも苦しいのは
甘い生クリームのせいかな
こんなにも甘くて優しいのに
カニと一緒に食べることはできないんだ

適切な距離が必要だった
でしゃばって失敗し

もっとみる